ただの映画好き日記

観た映画と読んだ本の自分用メモ。

きっと ここが帰る場所

2013-09-12 | 映画 カ行


シャイアンは、かつて絶大なる人気を誇ったロック界のスーパースター。しかし、ある時を境に一切表に出ない生活を送るようになった。ダブリンにある広大な邸宅で妻のジェーンと暮らし、つき合うのは近所のロック少女メアリーのみ。そんな生活を送るシャイアンに、故郷アメリカから「父危篤」の知らせが舞い込む。シャイアンはニューヨークへと向かうが生前の父には会えず、亡骸の腕に刻まれたナチ収容所時代の番号を指でなぞることしか出来なかった。30年も会わなかった父は、シャイアンの知らない野望を持っていた。それは、かつてナチSS隊員であったアロイス・ランゲを追い詰めること。葬儀を終えたシャイアンは、いつの間にかランゲを求めてアメリカ横断の旅に出ていた…。

きっと ここが帰る場所 2011年/イタリア・フランス・アイルランド/パオロ・ソレンティーノ





面白かった~!
ショーン・ペン、最高でした。
ショーン・ペンの“あの”演技が映画全体を締めていて、人物も風景も音楽も何もかもが“あの”ペースで描かれていることに驚かされました。
しかも、あっという間に馴染んで(惹き込まれて)しまいました。

シャイアンは有名なロックスターではあっても、中身はまだ子供だったということのようですが、ダブリンに居る時は子供とは感じませんでした。
それが旅の途中のシャイアンを見て納得できました。
お会計を賭けた卓球の試合や、トイレのドアの騒ぎ方など、これは本当にお子ちゃまだ…と私もつい笑ってしまいました。
そして、旅が終わって急に(ようやく?)大人になって、タバコは吸うし、飛行機には乗れるし、そんな姿がとても微笑ましかったです。

問題はラストでした…。
シャイアンとエミリー一家はただのご近所のようですが、どうして、帰る場所が妻のところじゃなかったのかが不思議です。
大人になった姿を見せに行ったのでしょうが、妻との再会のシーンはなかったのに、どうして、まずここなの?と思ってしまいました。
まさか、シャイアンがトニーだった?ってことはないとは思いますが…、でも、シャイアンの父危篤の電話はエミリーの家にありましたが、なぜなんだろう?
とまぁ、最後の最後に悩まされてしまいましたが、とにかくシャイアンは最高でした。

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