子供を軽んじる大人たち

2013-04-18 23:49:36 | 真面目に考える

 生まれて間もない子供を保育園に入れ、

自分が誰の子供かという無自覚の内の自覚を目覚めさせず、

自分が自分自身であるという自覚を芽生えさせず、

楽しいだけの空間で成長させ、

この時点で既に、

” 自分の足で立てない子供 ” の、出来上がり。



 学校に上がれば、

あれをしちゃいけない、これを言っちゃいけないと、がんじがらめに縛り付けられ、

周りの顔色を窺いながら、周りに合わせることしか出来なくなる。

それが正しいことか、悪いことかはどうでもよく、

ただただ、周りと違うことを言ったりしたりしないことで、

” 自分さえ良ければいい、としか考えられない子供 ” の、出来上がり。



 義務教育を終えて社会に出るにせよ、更に進学するにせよ、

本来は小・中学校で出来る筈だった子供としての成長過程を、

つまり、自分が自分であるという自覚と、

他人と自分は違うという自覚と、

その上で、その、自分とは違う他人と意見のやりとりをするという自然な行為を

果せなかった子供たちは、

中学校を出たところから、その過程を辿ることになる。

中学校を卒業してから、

小学校に入学して今に至るまでに習得出来る筈だった人間としての成長の道を、

辿ることになる。

かくして、 ” 年齢のわりに極めて幼い人間 ” の、出来上がり。

そうした人間は、他人や社会にとって迷惑なことは勿論、

自分自身も、実際に出来ることと、

本来、その年齢の人間に対して求められる諸々との差に、苦しむことになる。



 年は取っているのに、

他人のことを考えられず、

道徳や常識もわきまえず、

自分のことしか考えられない人間が、世にはびこる。

親が親の責任を果さないが故に。



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