岩国市を第二の夕張市にしない 福田良彦さんに岩国の再生を託そう。

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岩国市長選  脱基地”の重さ問う

2008年02月04日 15時40分55秒 | Weblog
【解説】岩国市長選の最大の争点は、米軍再編に伴う米空母艦載機59機の岩国基地移転の是非だ。国の専管事項である防衛と地方自治の関係、基地への不安を抱える暮らしに下支えされた補助金による地域活性化の在り方など、各地の“基地の街”に共通する悩みも内包されている。

 このテーマで市民が意思を示すのは、2006年3月の旧岩国市の住民投票と翌4月の合併による新・岩国市長選に続き3回目となる。住民投票では87.4%が反対。市長選でも反対派の井原勝介氏が賛成派に圧勝した。しかし、“皮膚感覚”での賛否が立て続けに問われた過去2回と違い、今回はより慎重な判断が問われることになる。

 同市が再編に反対を掲げた2年間に、国は新市庁舎建設補助金の交付を見送るなど、露骨な「アメとムチ」政策で市民に揺さぶりをかけてきた。基地に依存しない街づくりを選択することの現実的な重さが突きつけられたといえる。

 市長選では、再編の是非論を軸に、2人の候補者が地域の将来像や国と向き合う姿勢を反対、賛成の立場で提示している。補助金問題で浮上した予想以上に厳しい現実を踏まえた市民の選択は、単純な是非論では測れない日々の暮らしに根差した民意をあらためて示すことになる。 (山口支局・真弓一夫)

=2008/02/04付 西日本新聞朝刊=

住民投票発言 橋下氏、批判に猛反発

2008年02月04日 12時53分12秒 | Weblog

「憲法学者は机上論」

大阪府知事に就任する弁護士の橋下徹氏(38)が3日、子育てをテーマにしたフォーラムに出席するため福岡市入り。報道陣に対し、米空母艦載機移転が争点の山口県岩国市長選をめぐる自身の発言への批判について「机の上の憲法論しか知らない憲法学者に、とやかく言われたくない」と猛反発した。

 岩国市は2006年、艦載機移転の是非を問う住民投票を実施した。反対票が多数を占め国と対立。3日告示された市長選でも最大の争点だ。

 橋下氏は大阪府知事選に当選後、この住民投票と市長選に関連して「国政の防衛政策に地方自治体が法律上の手続きを使って異議を挟むべきではない」と批判。解釈をめぐり、岩国市の井原勝介前市長や憲法学者らから異論が出ていた。

 これに対し橋下氏は3日、「住民の意思を無視しろと言っているのではない」と強調。市町村が実施する住民投票で国防の在り方が問われることについて「間接代表制というのは、住民のあらゆる意見をくみ取ったうえで、政治家が最適な施策を選択し政治を行っていくものだ」と、あらためて否定的な姿勢を示した。

 フォーラムでは、7児の父親としての子育て体験をユーモアを交えて語り、会場を沸かせた。また開会前、主催者で全国知事会長の麻生渡・福岡県知事と初対面。先輩格の麻生氏に対し「先を行かれる福岡県の子育て支援施策を勉強したい」「企業誘致のポイントは? 」と述べるなど、謙虚な姿勢を見せていた。

=2008/02/04付 西日本新聞朝刊=


岩国市長選は新前の一騎打ち

2008年02月04日 12時51分11秒 | Weblog

 米空母艦載機の移転問題に絡む前市長の辞任に伴う岩国市の出直し市長選は3日告示され、自民党の前衆院議員で無所属新人の福田良彦氏(37)と前市長で無所属の井原勝介氏(57)の2人が立候補した。艦載機の移転などを争点に、選挙戦に入った。10日投開票される。

 艦載機の移転については、2006年3月の旧岩国市の住民投票、同年4月の合併直後の市長選に続き、2年近くを経て3度目の民意を示すことになる。結果は、在日米軍の再編の行方に影響を与える可能性もある。2人の候補は、街頭などで政策を訴えた。

 福田候補は「市民党」を掲げ、「最大の争点は日々の生活の問題」と主張。市の財政再建などを強調する。移転問題については「条件付き容認」として、国の財政支援を引き出して、福祉や教育の充実を訴える。

 井原候補は、最大の争点として艦載機の移転問題を挙げ、「納得できるまで容認しない」と反対の姿勢を強調する。市民の安全、安心を最優先に国と協議する考えを示して、「草の根運動」で戦う構えだ。

 2日現在の有権者数は、12万2859人。


投票率70%超か 岩国市の出直し市長選 

2008年02月04日 12時49分38秒 | Weblog
米空母艦載機の岩国基地移転の是非を争点にした山口県岩国市の出直し市長選は3日、告示される。立候補を表明した前市長と前衆院議員が激しい前哨戦を展開、有権者の関心も高まっている。両陣営とも投票率は旧市郡合併後初の選挙となった前回2006年4月の65.09%を上回り、70%に届く情勢とみている。

■前哨戦過熱、関心高く 無党派層取り込みへ戦略

 2日午後。移転に反対する前市長の井原勝介氏(57)を推す市議が呼びかけた集会は、市民会館の1400席に加え、立ち見も埋まり、ステージにまで支持者を立たせた。熱狂的な井原支援者の中高年を見渡しながら、後援会幹部は「告示前からかなり盛り上がってきた。市民の関心は高い」と明言。投票率を65‐70%と予想した。

 前日1日は、同じ会場で容認派が推す前衆院議員の福田良彦氏(37)の集会もあった。こちらは小ホールを開放しても収容しきれず、作業服姿の男性らが廊下にあふれた。陣営幹部は「これまで無関心だった層、旧郡部にも浸透している。70%を超えるのではないか」と手応えを口にした。

 旧岩国市の市長、市議選は1951年以降、無投票の際を除きダブル選だった。投票率も市長選は83年まで80%台を維持、87年からは70%台に落ち、その後も下落が続いた。前回は60%台にとどまったが、今回は告示前から盛り上がりがあり、70%台を回復するとの期待の声は多い。

 井原、福田両陣営ともに政党推薦を受けず「市民党」を掲げるだけに、投票率アップで増える無党派層の取り込みを目指し戦略を練っている。

 懸念材料もある。投票日の10日は3連休の真ん中で、天候もぐずつき気味が続いている。下関地方気象台は、2月は平年と同じ曇りや雨、雪の日が多いと予報している。

 岩国市選管はPR用の懸垂幕や看板を市役所、支所など約30カ所に掲げた。市選管担当者は「今回は争点も明確で、全国から注目されている。1人でも多くの有権者に投票してほしい」と呼び掛けている。

=2008/02/03付 西日本新聞朝刊=

岩国市長選告示 艦載機移転是非めぐり一騎打ち

2008年02月04日 12時41分44秒 | Weblog
米軍再編に伴う空母艦載機の岩国基地移転に反対の前市長が「民意を問う」として辞職したことによる山口県岩国市の出直し市長選が3日告示され、新人で前衆院議員の福田良彦氏(37)と前職の井原勝介氏(57)のいずれも無所属の2人が立候補を届け出た。10日に投開票される。

 米空母艦載機の岩国基地移転の是非が最大の争点で、移転賛成の福田氏と、反対の井原氏の一騎打ち。選挙の結果は米軍再編の行方にも影響を与えそうだ。

 福田氏は「井原市政で市の財政は破綻(はたん)している」と強調。移転問題も現実的な解決を目指し、財政再建には国、県の協力を求めるべきだと主張。井原氏は移転反対を訴え、国のアメとムチの姿勢を厳しく批判。今回の選挙に勝つことで議会の容認派に圧力をかける構えだ。2008年2月4日(月)02:46

産経新聞記事


2氏第一声熱く・岩国市長選

2008年02月04日 12時27分59秒 | Weblog
3日告示された岩国市長選には、前衆院議員の新人・福田良彦候補(37)と再選を目指す前市長・井原勝介候補(57)(いずれも無所属)の2氏が立候補を届け出て、7日間の選挙戦に突入した。両候補は、争点の米空母艦載機の移駐の是非に加え、市財政や身近な生活にかかわる施策を有権者にアピール、初日から激しい舌戦を繰り広げた。

 福田候補は自宅近くの神社で必勝祈願をした後、午前9時から同市南岩国町の事務所前で出陣式に臨んだ。原田俊一・連合後援会長は「皆さんの力を得て、勢いに乗ってきた。ラストスパートで勝ち抜こう」とあいさつ。朋江夫人からタスキと花束を受け取った福田候補は選挙カーに乗り込み、早速街宣へと飛び出した。

 午後からは旧郡部の玖珂、周東、本郷各町にも足を運び、街頭でマイクを手にして、ふるさとの再生にかける思いを訴えた。

 争点となる米軍再編問題に加え、「今の岩国市には夢がない。(選挙戦は)われわれの日々の生活をどう立て直すかがテーマ」と述べ、市民の暮らしに密接した施策の充実を訴えた。

 さらに「生命の安全、安心を担保する」と、同市の岩国医療センターを愛宕山宅地造成事業跡地へ移転する構想にも触れ、「早期に確実に実現させたい」と力を込めた。

    ◇

 井原候補は午前8時半過ぎから、長山公園で出発式に臨んだ。応援演説に立った政治評論家の森田実氏らが、今回の市長選を「全国の注目を集める選挙」と指摘し、井原候補への支持を呼びかけた。

 寿加子夫人からタスキをかけてもらった後にあいさつした井原候補は、移駐問題へ反対の考えを述べたうえで、「子どもたちから若者、高齢者、障害者、一人ひとりが元気に生き生きと生活できる岩国を目指す」と主張した。

 また、旧郡部への配慮も強調し、「合併してまだ2年弱。大きな課題を抱えているが、過疎高齢化や農林業問題にも目を向け、合併して少しでも良かったと思ってもらえる岩国市にしたい」と訴えた。

 参加者と一緒に「ガンバロウ!」と気勢を上げ、選挙カーに乗り込むと、旧郡部を中心に遊説した。夕方からは錦町と美川町で個人演説会を開いた。

2008年2月4日  読売新聞)