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岩国市長 移駐容認表明、条件交渉が焦点へ

2008年02月29日 05時54分31秒 | Weblog

28日に開会した岩国市議会で、米海兵隊岩国基地への空母艦載機移駐の是非に決断を下した福田良彦市長。市政の今後の焦点は、国との間で本格化する条件交渉に移るが、市を二分した市長選のしこりを残したままの船出となる。大きな方針転換を迎え、市民も新市長と議会のやり取りを注意深く見つめた。

 市長選で福田市長を推した「岩国の明るい未来を創(つく)る会」の原田俊一代表世話人(75)は、受け入れ表明に理解を示し、「移駐に伴う安全安心の担保を取るよう、国、県と交渉してもらいたい」と語った。

 同市美川町で農業を営む山田健一さん(69)も同じ考えで、「市民に迷惑がかからぬよう市政を行うのが首長の責任。その職責を果たし、地域の振興にも取り組んでもらいたい」と期待を寄せた。

 岩国商工会議所の長野寿会頭は「就任して初めての議会で、スタートは上々」と、踏み込んだ発言を評価した。

 一方、傍聴した同市山手町の無職中村孝志さん(63)は「いずれは移駐を容認するとは思っていたが、就任してこんなに早く表明するとは思わなかった」と驚いた様子。

 同市平田のパート従業員今井千代美さん(46)は「予想されたことで、特に驚きはない。今後、支援団体だけでなく、市民全体を向いて市政を行うかどうかを監視したい」と手厳しかった。

 艦載機が岩国基地へ移る米海軍厚木基地(神奈川県大和市、綾瀬市)周辺で、騒音被害を訴える厚木基地爆音防止期成同盟の鈴木保委員長(82)は複雑な心情を吐露し、念を押した。

 「私たちは『艦載機が岩国に行けばいい』なんて思っていない。たらい回しになるだけ。騒音負担を強いてきた国のやることは信用できず、(騒音軽減策などの実現は)簡単ではない」

2008年2月29日  読売新聞)