

【脚本】菅野臣太朗


【脚本・演出】菅野臣太朗
【公演期間】2024年1月23日(火)~28日(日)
【会場】ウエストエンドスタジオ
十二月四日(月)晴れ
闇兎が終わった
翌朝の池袋
ホテルから
朝陽が昇るのを見つめていた
劇場入りから千穐楽まで
池袋に宿泊
普段ならしないんだけど
自身のプロデュース公演ってことで
仕込みからバラシまで
立ち会いました
こういうのは
たまにやらないといけないんです
スタッフ有難みが
ちゃんと分かるんで
劇場さんとの
コミュニケーションも
ちゃんと取れるんで
脚本演出だけだど
忘れてしまう
人の有難みが分かるんで
作品として
かける労力と
公演として
かける労力は
全く別のパワーで
改めて
演劇が好きになった
公演関係者が
誰一人居ない池袋の朝は
また
違った世界に見えた
久々の鎌倉
帰って
溜まった宅急便の再配達をお願いして
溜まった洗濯一気にして
溜まった領収書整理して
溜まったメール返して
あっちゅー間に夕方
何だか日常
夕飯の買い物して
今夜は
鎌倉の自宅でゆったり晩酌です
今日も
どうもありがとう
貴方に逢える日を
愉しみにしております
十二月三日(日)晴れ
闇兎
公演五日目
九ステージ
千穐楽
本日
全ての公演終了しました
ご来場の貴方様
本当に
どうもありがとうございました
カーテンコールの拍手が
この公演の成果でした
「やり切った」
正直な今の感想です
年一回のプロデュース公演
立ち上げから
キャスティングから
制作準備から
予算組みから
細かい雑務まで
もちろん
脚本も演出も
普段
見えない部分が
こういうことをやることで
色んなことに気づいたり
一番は
「人に対する感謝」
今回も
集まってくれた
出演者とスタッフには
大いなる感謝を抱いてます
みんな
ありがとう
そして
何より
劇場に足を運んでくれた貴方に
感謝申し上げます
今年の
菅野臣太朗演劇倶楽部は
これにて終了だけど
近日中に闇兎の続報お知らせします
来年は辰年
龍の話ご期待ください
最後に
終演後にロビーで配った
劇中に出てきた
有機フッ素化合物PFASについて載せておきます
貴方を
大切な人を救うために
今日も
どうもありがとう
貴方に逢える日を
愉しみにしております
十二月二日(土)晴れ
闇兎
公演四日目
七ステージ終了
ご来場の貴方様
本当に
どうもありがとう
どの作品でも
稽古をしている時間も
上演をしている時間も
永遠に続けば良いのにと思うことがある
もちろん
そんなことは決してないし
もし
そんなことが起こったとしても
もういい加減終わってくれと思うのも分かってるけど
何だか
そんなことを思ってしまう
今日も
たくさんの方が
足を運んでくれました
笑いながら
涙して
知らなかった真実に驚嘆して
役者たちの熱量を浴びて
劇場を出られていきます
入り口付近で見送りながら
心の中で
「いってらっしゃい」
と呟く
現実を忘れさせようとする演劇もあるけど
今作は
現実を確かめる演劇
そして
貴方の背中を押す演劇
そうなってたら嬉しいな
どうやら
明日は千穐楽らしい
奇跡の五日間の締めくくり
今日も
どうもありがとう
貴方に逢える日を
愉しみにしております
十二月一日(金)晴れ
闇兎
公演三日目
五ステージ終了
ご来場の貴方様
本当に
どうもありがとう
今日で
折り返し
そして
断りなしに
十二月になっている
そんな風に
僕たちは
流し流されて生きている
無意識に流されたい自分も
自意識で泳いでいたい自分も
全部自分で
どっちも否定はしてないんだけど
どっちも肯定していない自分も居る
ただ
怠惰になったり
怠慢な日々は送りたくない
謙虚のない確信は
ただの慢心だし
今日の本番を観て
改めて感じたこと
また
来年の演劇倶楽部の構想も練りながら
闇兎を観劇する日々
来年は辰年
神龍か
悪竜か
残り二日
四ステージ
奇跡の日々は
まだ続く
今日も
どうもありがとう
貴方に逢える日を
愉しみにしております