空と道の上で

バイク旅はいつになるやら(^_^;)

消えた物欲

2009-12-08 00:38:50 | お仕事
何も私の事ではない。
後半にはしっかりと紹介しますのでご安心を。


さて本題に

まずは先週末過ごした職場の宿泊忘年会のことから。

例年ですと「慰安旅行」という名が付くのだが、今年に限っては超近場。
何たって僕んちから車で30分に位置する温泉宿でして、カッコ悪いので
だから「宿泊忘年会」。。。(汗
まあ苦境する地元温泉街にお金を落とす意味ではそれなりに意義がある。
(ということにしておいてください)


まずは温泉に浸かり、いつものように一次宴会スタート♪

この一年の健闘を労い、互いに酌を交わし一人一人に話を聞いてみると、
奇妙な違和感を覚えた会話がこれ。
お相手TOPバッターは2年生の若手Fくん(25歳)

オレ「今、欲しいものって何?」

Fくん「・・・・・・・・・・・・・・・・・(長い沈黙)
    ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
    ・・・・・・・・・・・・・・  特に無いです」
Fくんは元来、かなりの控えめで話は苦手な方であり、こういったことはよくあるので気にはしていない。

ただ、もう一人の若手に同じ質問をぶつけると

「無いですねー」とおっけらかんと回答。。。。。


果たして、そうなのか?
自分の20代なんて欲しいもんなんて、幾多にあったもんだ。
給料入ったら殆ど車やバイクのローンに消えて逝き、今思えば無計画な
使い方をして
「あの時、散財していなかったらなー」と思うことしきりである。


しかし、それが現実かもしれない。
留まることは許されないこの便利社会。
携帯電話一つで買い物の食事も旅行も可能になり、
また情報量もすぐ手元に届く時代だからこそ、
ともすれば「欲しいもの」なんて、持っている錯覚すらあるのではと強く感じる。

何故、強く感じるのか?
それは次の光景を目にしたからである。


一次会も終わり、二次会は部屋で飲もうと考えてそれぞれの部屋に声をかけた時、
かなりの違和感アリアリの風景がそこに。。。。

4、5人がPSPを持って無言で対戦ゲームをやっているでは無いか。
聞こえるのボタン音だけ・・・

それぞれが楽しむ、
それはそれで悪いことでは無いが
このオジさんには殺伐とした風景にしか映らなかった。


彼らはバーチャな世界で戦い、バーチャな報酬で生計を立て、
時には全員協力して共通の目的を達していくのである。

つまり欲するものはゲームという世界にあるようである。


今の若い人達のこれが大勢なのか?と言えば否定するが、
年々、人づきあいが下手になっていく傾向は感じる。
つまり言葉で相手の意図を感じとったり、自分の考えを言葉でアピールするような
術は落ちているようである。
まあ『コミニュケーション力の欠如』と言った方が分かり易いか。

生の人と接しないゲームにハマるのはこの理由かもしれない。



あまりヒトと競いたくない・・・

個が大事だ・・・

何かあったら、誰かが助けてくれるだろう・・・


そんな事を思ってか、二次会では心の中で毒を吐きつつ
酒を飲んで最後は布団に倒れした、このオジさんもどうかと
思うが、
人間らしさでは勝っている?よね?


このような掴みどころが見えない消費者が増えると、
物が売れないというか、何を作ればいいのかが
判らない時代に突入したかも知れない。
企画・研究に従事する方は相当頭を悩ますであろう。

ただゲーム業界だけは繁栄していくかな?(笑



久々に書き綴ったが、最後は衰えの知らない私の物欲を少し。。。


今はコレだっーーーーー!!!


(カタログまで貰ってくるあたりは、もう駄目です)


さて、仕事頑張るか。