goo blog サービス終了のお知らせ 

日本茶専門店 石原園ブログ

日本茶一筋40年。日本茶の全てを知り尽くした?日本茶専門家のブログ。

新茶期突入

2013年04月13日 | 茶専門店の話

このブログは茶処掛川で書いています!

JA掛川市の主催で毎年この時期開催され、4月11日市内の生産家集団の共同工場の10数名の組合長方と
全国の消費地の茶商が集って、情報交換会と懇親会が開かれました。
弊社はその末席、末席を濁した格好です。今年の茶葉の生育状況や相場予測報告されていました。





毎年のことですが、相場とか生育状況は、かなりの点でこの時期の天候に左右されますが、やはり昨日
朝方かなりの冷え込みがあり、一部の地域に「晩霜」霜が降りたようです。

昨日掛川に入る前、靜岡に立ち寄った時にはその情報は入っておらず、九州物の品質が例年になく
「おかしい?」と言うものでした・・・その内容は上級品が良くなく、下級品が大量に出来ている
そんな内容でした。
適採期にに入ってから強風が吹き、かぜに葉が傷つけられ葉傷みが出ているとか?
又、芽立ちがかなり少ない

ここ掛川では桜が関西より早く、茶園でも早めの萌芽があり・・・今朝は寒いなと思いつつ
五時頃からそんなことを打ちながら、泊まっていた部屋が5階の真東を向いていたので「日の出」
でも撮ろうとiPadを5時半ごろ朝日に向けていました。

するとグラグラ地震!ユサンユサン横揺れ マグニチュード6だったそうです!

10日前の記事でした。アップし忘れ

ドジのおじさんでした

なぜかご縁がある伊右衛門さん

2012年10月01日 | 茶専門店の話

明日「伊右衛門2」が発売開始との話を聞き思い出しました。

我が家のご先祖は足軽…開国の時まで代々世襲の「市郎左衛門」を名乗っていた
とかご先祖は門番?ペリーが下田に訪れたとき、槍を持って下田城へ馳せ参じたとか?

「伊右衛門」さんは右の門番さんだったかも?一説によれば伊右衛門の右衛門とは
右の衛門(門を衛る人とか)当家は左衛門、左の門衛?
尤も、私の祖父は昭和初期、町会議員様だったそうですから定かでありませんが?

私が茶業を志し静岡の後、京都に求職活動して最初の面接が「○○園」。見事に
不採用…その面接がなんと「○○園さんの重役会?」とかおっしゃっていました。
たまたま偶然だったのですが、どなたか覚えてるかもしれません。

その後、私は京都市内のお茶屋に就労しました…そこの社長(私の一番尊敬する
方なのです)が…なんと「○○園」会長F氏のご幼少頃のF氏のガキ大将だったそうです。

その後「○○園」の工場・お屋敷の真裏隣のお茶屋御曹司をお預かりしたことが…

弊店が十数年前から業務用「粉砕加工茶を依頼」していた処に。「○○園」さんがお茶の
加工発注をされて「ペットボトルドリンク」を作り始めた頃、弊店の仕事とバッティング!
少し困った記憶があります(当時当時売れすぎで困ってられました…ペナがあるって)
「○○園」さんが原材料を購入していた所、たまたま当時弊店も取引していたんです。

その後、少し業務用の抹茶が売れるようになり、石臼と篩い機を購入する際に
稼働実機を見学させて頂いたのが偶然、懐かしの上狛「○○園」の抹茶加工場でした

ここまで、イヤイヤ極め付けがあるのです…私の中学時代からの親友が「Sさん」に
原材料の
大事な部分を供給していたって言うんですから…
上記は全てホンマのことなんです。少なからずご縁を感じるのは考えすぎでしょうか?


根強い風評と茶状況

2012年08月10日 | 茶専門店の話

今年は新茶大安値、二番茶大高値!一番茶は景気や需要をを反映してか?
過去に経験したことがない程の安値。但し、美味しい物も少なく終了。
二番茶は品質の良い物を求め高値推移!ところが6月に日本列島を
襲った台風4号?でしたか、九州から東北を強風を伴って列島縦断…
それが、二番茶の適採期に入っていた全国の茶畑に大打撃!大減産!
二番茶の安値を狙っていた緑茶ドリンク系が静岡茶を買いあさり?高値!
新芽の葉っぱを風雨で損傷…こんなにひどい話は過去聞いたことない?
これから三番茶、生産が始まっていますがどうなることか?

一般家庭には余り影響のないところですが「業務用のお茶」にはそれなりに
影響するだろうと思います。弊店は特に二番茶は九州方面が中心なので…
辛うじて、いい品を入手しました。お得意様には太鼓判の商品をお届けして
参ります。

 そんな中、お取引先の大学病院の科長様から、電話でお問合せを頂きました。
病棟の患者さんから業務用ほうじ茶ティーパックの「生産地」を知らせるように
併せて、給茶機用煎茶の「生産地」もと言う事でした。
「風評」と言ってもご利用頂く方々からすれば当然のことかもしれません…

ご回答したのは、ほうじ茶ティーパックは京都で製造しているので、京都・奈良
三重。煎茶については静岡(掛川)、鹿児島、福岡、掛川市産の物については
きちんと検査し、基準値未満の証明がとれる物を使用しています。
とご報告し、補足ですがある調査機関が報告したことですが、静岡県産の数値が
高いと言われる地域の茶葉を、毎日2リッター以上常飲してもレントゲン一回の
被ばく量に至らないと言う報告が出ている事をお伝えしました。

正直、震災以降緑茶を大量消費するお得意様から、5件以上のお問合せを頂き
ましたが、現実を良心に従いきちんと正確にご説明して参りました。

緑茶をお取扱い頂くお客様にとっては、お問合せは当然の事ですが目に見えない
「怪物」に、トラウマとは言わないまでも…それらを克服できる日が近いことを
願って止みません。同時に福島の人たち頑張って!を思いました。

 


大入

2012年07月01日 | 茶専門店の話
一昨日店頭販売で「恒例全商品2割引」のセールが終わりました。
ここ過去二回のセールはダウンの連続でした。
昨年の夏は風評被害の影響を受けたのか?受けないのか?
前年比90程でした、暮れは前年比70台!」過去に経験の無い事でした。

今回は何とか昨対100にと頑張りましたが・・・結果は110以上でした!
最終日にスタッフに昨対100を越えたら・・・前々年に追いついたら・・・
明日「大入り」を出すことになりました。

いろいろな努力をしましたが、もし今回の成功の一つを挙げるとしたら
DMに余り中身の内容を明かさず、とにかく開けて頂くことを目標とし
中身にサービス券を等々

商品は少しだけ他産地商品を網羅したこと、レギュラーで扱う業務用茶を
網羅したこと等々でした。

一番良かったことは、メイン商品の味にとことん時間をかけて、いつもの
ことなのですが弊店オリジナルの製品を幾つか作って貰いそれをブレンド

今年のお茶は本当に甘みのある品が少なく、何回も何回も作り直しました。
初めの内はブレンドのメインだったお茶が、全く姿を消したのには我ながら
驚かされました。
でも、久々に納得した商品がお届け出来ました。
「過去の商品を信じてお客様が戻って来て下さりつつある」と言った感じ
でしょうか?

ペットボトルでないお茶を愛して下さる方に、本物の味をご提供して参ります。

茶園の扇風機

2012年04月03日 | 茶専門店の話
春めいて桜前線情報が伝えられ始めて三寒四温…こんな言葉が出てくると
新茶前線も八重山諸島から始まり、種子島…、次は鹿児島と北上を続けて
きますが、晩霜(遅霜)も気になり始める季節でもあるのです。
まさに茶生産者の眠れぬ日々、最もご苦労なさる時期なのです。

茶処の茶園に林立する「扇風機」が活躍する季節。日中快晴で夜きれいな
星空で、夕方から風があって…なんて時は要注意だそうです。

明け方近く、風が止みぐぐっと冷えると2,3度前後で静かに霜の襲来…
それを防ぐのに、昔は火をたいたりもしたようですが

霜は茶葉が萌芽間もない、柔らかい先端部分に付着する様に付き凍結…
それを防ぐのに扇風機で風をおこし、茶葉を揺らし霜の付着を防ぐのです。

それでも氷点下になったら、万事休す凍結…。
新芽の最も若い柔らかい部分が凍結して、太陽に当たると焼け焦げ状態に…

最近ではスプリンクラーで解凍する、対応策が取られていますがすべての
茶園に配備するのは、かなり難しい事だと思います。

勿論、雨や曇り霧は大丈夫で霜はありませんが、緑茶は太陽大自然の恵み
お茶屋の端くれとして、どうか無事に美味しく育って欲しいと願うばかりです。

そして、日本の文化の「美味しいリーフのお茶」が飲まれますように。