こだわりの農業

土作りから栽培・収穫まで無農薬・無化学肥料(自然農法)で露地草生栽培を実践するわが家を紹介します。

石垣流自然農法を進化させるために

2016-11-08 20:34:43 | きょうのひと言


作物の栽培方法は多種多様です。
10年ほど前なら「無農薬栽培」や「無農薬・無化学肥料栽培」が一つの付加価値を持っていました。
いまはどうかと言うと、「無農薬・無化学肥料栽培」か「無農薬・無肥料栽培」に取り組む生産者が増えたので
もはやこれらの栽培手法を標榜しても付加価値にはなり得ない状況になってきていると思います。

わが家では、「無農薬・無化学肥料や無農薬・無肥料の露地草生栽培」を実践しています。
わが家がどのような取り組みをしているかを客観的に知っていただく手段として「MOA自然農法生産者」に登録しています。
この登録によりわが家の実践が「MOA自然農法ガイドライン」に基づいたものであることが理解して貰えると思います。
しかしこの登録が付加価値かと言えばそれは違います。
あくまでもどのようなことに取り組んでいるのかを具体的に理解してもらうための登録です。
ただこの登録によって、”自称自然農法”ではなくなったとことは事実と思います。

自称なら好き勝手なことが言えるし実践も出来ますが、
出来なかったときに都合の良い言い訳を見つけ出し取り組みを変更させてしまうことも自由です。
慣行、無農薬、無化学肥料、無肥料、自然農法、自然栽培、自然農etc・・・ 
いま消費者の方々のほとんどが「何が安全で安心できるものなのか」を明確に認識できなくなっていると思います。
そのような中で、いまGAPという管理手法が動き出そうとしています。
GAPとは「Good Agricultural Practice」の略であり、直訳すると「良い農業のやり方」のことで農業に関する法律や規則、モラルを守ることにより、食品安全、労働安全、環境保全それぞれに配慮した持続的な農業経営をすることを意味しています。
この管理手法がいまヨーロッパを中心に世界に広まりつつあります。

我が国においては、農水省をはじめ都道府県単位でその取り組みがはじまっています。
ちなみに埼玉県では、埼玉スマートGAP(S-GAP)に基づいた「埼玉県農業生産安全確認運動」が動き出しています。

この動きにわが家はどう対応するか?
対応するにあたってのメリットはどこにあるか?
対応しなかった場合のリスクにはどのようなものがあるか?
そもそも対応した方が良いのか?

まずこのあたりを調べてみようと思い、いま「埼玉県農業生産安全確認運動(S-GAP)」や
農水省の「農業生産工程管理(GAP)の共通基盤に関するガイドライン」に目を通しています。
現段階の印象では、ISOやFSSCよりも取り組みやすいかな?と感じています。またHACCPより実践的だと思います。

消費者の方々に安心していただける作物をお届けするために、
「石垣流自然農法」をよりわかりやすく強固なものへ進化させてまいります。

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