恋するガリア
自由な女ガリア(ミレーユ・ダルク)。独立しているガリア。孤独なパリの中で、意志強くおもいのままに生きているガリア。そんな彼女が、ある日、セーヌ河でニコール(フランソワーズ・プレボー)という中年女の自殺行為を救った。夫グレッグ(ベナンチーノ・ベナンチーニ)の愛を失って死のうとした彼女・・・・・まるで、正反対な女を、ガリアは自分のアパルトマンへ連れて帰る。グレッグに興味を持ったガリアは、グレッグと交際をはじめる。
しかし、ミイラとりがミイラになってしまった。ガリアは、グレッグに恋してしまった。ガリアは、もう昔のガリアではない。恋を知り、裏切りを知ってしまった彼女。ある日、グレッグとニコールの話し合っているのを見たガリアは、今度こそ、グレッグとの別れを決意。グレッグの家に電話すると、ニコールが出てきて、夫を殺したという。
ガリアは泣いた。初めて泣いた。
よくある三角関係を描いた映画だ。しかも、終わりには殺人事件まで、でもじめじめしていない。傷つくことを知らないガリアの自由な生き方がさわやかだし、傷ついた彼女の涙も、彼女には決して無駄にはならないだろうから。
ミレーユ・ダルクによって表現された新しい女。化粧もしないで、パンタロンで颯爽と歩く彼女。いつも前を見て、さわやかに生きていく。
でも、いまどきこんな女、一杯いるように思うけどネ。