青春グラフィティ

青春時代に見に行った映画のパンフレットやレコードのコレクションから懐かしい場面にタイムスリップ

ヨーロッパ映画・ヒット編Ⅱ

2009-08-28 02:10:18 | レコード(映画)

ヨーロッパ映画・ヒット編Ⅱは007シリーズから汚れなき悪戯までの12本の紹介。この世界の映画音楽12冊目。これで最終です。2006年8月から始めて3年になる。早いような、短いような・・・・・

007ゴールドフィンガー

007危機一発  ーーーーーーーー ロシアより愛をこめて

旅情  ーーーーーーーーーーーー ヴェニスの夏の日

第三の男

ジョージ・ガール

ジョアンナ

日曜はダメよ

その男ゾルバ

朝な夕なに   ーーーーーーーー 真夜中のブルース

撃墜王アフリカの星  ーーーーー アフリカの星のボレロ

美しき虹のかけら

汚れなき悪戯   ーーーーーーー マルセリーノの歌

汚れなき悪戯はパンフレットもシングル・レコードもある。“アフリカの星のボレロ”は太陽がいっぱいのB面にあった。007はショーン・コネリーだ。


ヨーロッパ映画・ヒット編Ⅰ-12

2009-08-25 02:33:39 | レコード(映画)

大運河   スリル! セックス! モダン・ジャズ!

1959年6月19日の夕刊のキャッチ・コピー。“スリル! セックス! モダン・ジャズ!”。それまでの“超大作!”、“異色大作” とはまったく違った宣伝文句だ。映画史的にはモダン・ジャズを本格的に取り入れた最初の作品。

水の都ベニス。漫画を見ているソフィー(フランソワーズ・アルヌール)に見とれているフランス男性。彼は、ジャーナリストのミシェル(クリスチャン・マルカン)で彼女に好意を持ってしまい、映画館を出たソフィーの後を追いかける。
ソフィーはドイツの男爵と称するエリック・フォン・ベンゲル(O・E・ハッセ)とスルフォルツィ(ロベール・オッセン)と豪華な邸宅に暮らしていた。かってスルフォルツィはソフィーを熱烈に愛したことがあったが、今では熱も冷め、男爵に押し付けようとしていた。しかし、男爵は彼女に父性愛の感情が強く、彼女が生きがいになってた。第二次大戦の頃、男爵は英国の金融を混乱させるため、偽札をばらまいた。そのときの部下がスルフォルツィだった。戦後、偽札用の鋳型を持って行方をくらました。警察も目をつけていたが、証拠がなく逮捕できなかった。その鋳型を買い取ろうとしている国が現れたとの情報が入り,新進のブゼッティ警部(フランコ・ファブリッツイ)に男爵を監視させていた。
ソフィーとミシェルは愛し合うようになり、ソフィーはスルフォルツィとの仲を精算し、新しい生活のため男爵邸を出る。驚いたのは男爵。ソフィーの名義で自分の金を銀行に預金していたのだ。スルフォルツィにソフィーを呼び戻させた。スルフォルツィは金の分け前を要求。男爵はミシェルに助けを求める。が、スルフォルツィはミシェルの短剣で男爵を刺殺。容疑はミシェルにかけられたが、ブゼッティ警部はミシェルを信じてくれ、彼を釈放した。ミシェルはスルフォルツィと対決した。二人の争いになりスルフォルツィは運河に落ちて死んだ。ミシェルとソフィーは新しい生活に出発した。

次回から最後の巻です。あと13回です。


ヨーロッパ映画・ヒット編Ⅰ-11

2009-08-21 01:08:16 | レコード(映画)

殺られる   アート・ブレーキーのモダン・ジャズが新鮮だった

ピエール(ロベール・オッセン)はマルセイユの労働者。ある日残業を終え家へ帰ると、フィアンセのベアトリスがどこかへ出ていったあとだった。今日は縫い子仲間のコラリーヌ(マガリ・ノエル)の結婚を祝って、みんなは裁縫屋へ集まっているはずだった。ベアトリスが出てくるのを裁縫屋の入口で待っているピエールを数人の男たちが襲った。彼らは、キャリオ配下の殺し屋トム(フィリップ・クレー)とナゾールだ。コラリーヌを手先に使って、パーティーだと言って若い娘を集め、彼女らを犯し、海外へと売り飛ばそうというのだった。ピエールは殴られ、縛られて別荘の車庫に閉じ込められた。コラリーヌはピエールに同情し、逃がしてやろうとしたが、見つかり、リンチされる。その間に、ピエールは縄を切り、嫌がるベラトリスを連れて逃げようとした。しかし門が閉じられており、再び捕まってしまう。ベラトリスも罠に気づく。ベラトリスはキャリオに部屋へ連れ込まれたが、ピエールは暗闇に逃れ、再び邸に忍び込み、コラリーヌの手引きで、危機一髪のベラトリスを助け出す。裁縫屋に隠れようとするが、ここの女将までもが一味で、また捕らえられ別荘に向かう。別荘は警官隊に包囲されており、銃撃戦。一味はキャリオを残し死滅。娘たちは助け出された。ピエールはキャリオを追い詰めやっつけた。ベアトリスは彼に寄り添い帰宅する。


ヨーロッパ映画・ヒット編Ⅰ-10

2009-08-18 03:40:39 | レコード(映画)

墓にツバをかけろ   黒人が白人女を犯し、白人に復讐しようとする

アメリカのメンフィス郊外、白人と黒人の混血の兄弟がいる。18歳の弟は黒人少年で、沖仲士。積荷の上で「褐色のブルース」をハーモニカで吹くと、平和な風が吹き渡るようだ。その弟が白人娘と恋をして結婚しようとしていた。けど、デートをしているところを見られ、白人女を暴行したと噂が広まり、リンチされ死んでしまった。兄のジョー(クリスチャン・マルカン)はみかけは白人にしか見えない。彼は弟の死体を家と共に焼き、復讐を誓った。ジョーは混血であることを隠し、友人の叔父シャドレー(フェルナン・ルドー)を頼って弟が住んでいたトレントに行く。シャドレーは自分の書店をジョーに任せることにした。暗い店の中で「褐色のブルース」をハーモニカで吹いていると、女たちが流し目を送ってくる。こうして白人女たちを次々と犯してゆく。富豪の娘リスベート(アントネラ・ルアルディ)も彼に惹かれた。彼女はチンピラの親分と婚約した。婚約発表の晩、ジョーは彼女を連れ出し、ロープで首を絞めて殺そうとするが、恋に落ちてしまい殺せない。弟を殺したのは、チンピラの親分の一味だとつきとめるが、親分もジョーが黒人であることを知る。ジョーとリスベートはカナダへ脱出する決心をした。リスベートの愛情はジョーが黒人だと知っても変わらなかった。途中で親分をひき殺し、国境へ。車が故障した。車を降り、手を取り合ってカナダ国境へ。警官の制止を無視。銃声が轟き、二人は倒れた。

盆休みも終わった。映画どころではなく。毎日忙しかった。


ヨーロッパ映画・ヒット編Ⅰ-9

2009-08-07 10:40:20 | レコード(映画)

危険な関係    アンモラルな夫婦の世界

コデルロス・ド・ラクロの原作をロジェ・ヴァディムが映画化。不道徳な作品と輸出禁止処分を受けたが後、許可された。

外交官でパリの社交界でも花形のヴァルモン夫妻は、もっとも洗練されたカップルである。でも妻ジュリエット(ジャンヌ・モロー)は、多くの男と関係を持ちながらも夫ヴァルモン(ジェラール・フィリップ)を愛していたし、夫ヴァルモンも、次々に女を変えながらも、ジュリエットを愛していた。しかも二人はお互いのアヴァンチュールを報告しあうのみならず、後始末まで共謀しながらやっている。パーティの夜、ジュリエットは別れようと考えていた愛人ジェリ・コート(ニコラス・ヴォーゲル)が若いセシル(ジャンヌ・ヴァレリー)と婚約したのを知った。一寸した嫉妬の気持ちから、夫ヴァルモンにセシルの純潔を奪わせようとする。ヴァルモンはセシルがクリスマスを過ごしているメジューヴでセシルをものにする。セシルは金持ちのコートと婚約しながら、真面目なダンスン(ジャン・ルイ・トランティニャン)と付き合うチャッカリ娘。ヴァルモンはセシルを簡単に落としたが、メジューヴであったマリアンヌ夫人(アネット・ヴァディム)に心を奪われる。あらゆる手段を尽くしアプローチしたが、難攻不落のマリアンヌで、ヴァルモンはとうとう彼女に本気で恋してしまう。そこでやっと、マリアンヌもヴァルモンを受け入れた。夫のそんな状況に驚いたジュリエットは驚き、策を施し、無理やり二人の仲を裂いた。だけど夫婦の仲にしこりが残った。ジュリエットは夫への仕返しにダンスンに近づくが、ヴァルモンとセシルの仲を知った、ダンスンは、怒りのあまりヴァルモンを殺してしまった。警察が事情をしらべる前に、ジュリエットは二人の仲を示す情事の手紙を焼き捨てようとしたが、誤って顔に大やけどをしてしまう。スキャンダルに詰め掛けた新聞記者を前に、ジュリエットは無惨に醜くなった顔を忽然と上げた。

お盆休みになります。次回は18日の予定です。休みの間に映画を見に行けたらと思っているのですが・・・・・


ヨーロッパ映画・ヒット編Ⅰ-8

2009-08-04 00:27:12 | レコード(映画)

死刑台のエレベーター   ヌーベル・ヴァーグの幕開け

「あなたが済ませたら、7時にお会いしましょう」電話をかける思いつめた表情の女のクローズ・アップ。やがてマイルス・ディヴィスの切ないトランペットが流れる。新しいルイ・マルの映画感覚が染み渡る。

女はフロランス(ジャンヌ・モロー)電話の相手は愛人のタベルニエ(モーリス・ロネ)。彼女は不動産会社を経営する夫を殺す相談をしているのだ。しかも、タベルニエはその夫の忠実な部下だった。タベルニエは、かねてから綿密に計算していたとおり、自室からロープでビルの外壁をつたわって階上の社長室に忍び込み、社長のピストルで射殺し、社長の右手に握らせておけば、だれもが自殺と考えるはず。窓の内側の鍵を、たくみにナイフでおろし、ロープで自室に戻り、ビルの外に止めておいた自分の車に乗り込みエンジンをかける。ふと見ると、ビルの外壁にロープがぶら下がったまま。タベルニエはあわてて取って返し、エレベーターに乗ると、階の途中でストップしてしまう。守衛が誰もいないと、電源を切ったのだ。
タベルニエの車をチンピラ・ギャングのルイ(ジョルジュ・プージュリー)が見つけ、花売り娘のガールフレンドのヴェロニク(ヨリ・ベルタン)の反対も聞かず、エンジンがかかっているのを幸いとアベックでドライブに出かける。それを見かけたフロランスは、タベルニエが若い女と逃げたと勘違い。若い二人は、郊外のモーテルでドイツ人夫婦といさかいを起こし、車にあったタベルニエのピストルで射殺。怖くなって逃げ出した。フロランスは怒りがおさまらず、タベルニエを探しパリの町を歩き回っていた。そのうちいかがわしい女と思われ警察に捕まる。警察ではドイツ人夫婦殺害事件で大騒ぎ中。刑事はタベルニエのことをたずねる。フロランスは堂々と若い女と連れ立って車で逃げたと証言。刑事はドイツ人夫婦殺害事件をタベルニエの犯行と断定してしまう。
タベルニエは、真っ暗な鉄の密室で、機械と格闘していた。ナイフでドアをこじ開けようとしたが果たせず。やっと朝が来て、守衛が電源を入れ、エレベーターは動き出し、脱出できた。ビルの向かいのカフェに入り、朝食のパンをかじりながら新聞を読むと、まったく身に覚えのないドイツ人夫婦殺害事件の犯人として、彼の写真がでかでかと掲載されている。エレベーターの中に閉じ込められていたなど誰も信じない・・・・彼は警察に捕えられる。ドイツ人殺しのアリバイを立証する為には、完全犯罪として計算してやった社長殺しの方が危くなる。警察は、社長は自殺であると思いこんで、専らドイツ人殺しの自供を求めた。一方フロランスはタベルニエが昨夜、車に乗せていた若い娘は花屋の売り子であろうと、彼女の部屋にかけつけたが、若い二人は催眠剤を飲んだが死んではいなかった。フロランスはドイツ人殺しの嫌疑をタベルニエから除く為彼等のことを警察に知らせた。その間に部屋を出たルイは、唯一の証拠品であるフィルムをとりに、モーテルへと行った。しかしルイは写真屋の暗室で逮捕された。ドイツ人と共に撮した写真が全てを証明していた。ルイを追って来たフロランスも、社長殺しの共犯として逮捕された。タベルニエと共に撮した写真が彼等の関係を物語っていたのだった。