主人公の始(はじめ)は1951年1月4日生まれ。自分は1952年6月なので、一個上ですね。学年は2個上ですか。自分のことです、近くにもそういう先輩は居ます。1は、始が12歳、小学校6年から、物語は始まります。始の初恋と言えるでしょうが、お相手は島本さん、名前出てきましたかね?彼女は転校生で、家が近くの始が色々と、学校のお世話係を命ぜられます。
始と島本さんは、お互いが一人っ子、今なら珍しくないのですが、ベビーブームの終わりか、団塊の世代の終わりには、珍しく、意気投合します。その頃は、概して、女の子が早熟です。始の手を、10秒だけ握ったことが、思春期のトリガーになったようです。
島本さんの家には、ステレオが有ったようで、15枚ほどのLPレコードを、始は訪ねていっては、聞いていた。その中に、ナット・キング・コールの「国境の南」が有った。「ノルウェイの森」もそんな感じでした。もう一曲印象深いのが、「プリテンド」、曲の意味は、「辛いときには、幸せなふりをしよう。それはそんなにむずかしことではないよ。」彼女は、足が不自由で、運動は駄目。
でも、中学は別の学校になり、彼女のお母さんの目も気になり、会わなくなってゆきます。どう展開しますか?願わくは、彼女は生き続けて欲しい。普通はそうでしょうが、これは小説です。
追記)実は、ねじまき鳥のクロニクル、を借りたんですが、三部作とは知らず、2作目を借りてしまいました。今日は、それを返して、長すぎるので読まないで、「国境の南、」を借りてきました。