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読書嫌いの読書履歴、「女のいない男たち」独立器官、読みました

2022-01-16 21:18:35 | 読書

 登場人物は、谷村(主人公)、渡会、渡会の秘書の後藤、主な人物(名前の有る)は3人。渡会は52歳の美容整形外科医で、独身。しかし、女性関係は一人の女性と付き合うというのでなくて、遊びとしての女性しか考えない。病院はそこそこ繁盛して、渡会の女性関係も特に大きな問題もなく過ぎていく。

 渡会と谷村は、ジムで知り合う。段々と個人的な話もしてゆきます。渡会は自分とは何だと?疑問を持ちます。アウシュビッツの事を知ってからそう思うようになったみたいです。自分も、少し前ですが、ユダヤ人のコマンダーの存在を知ったときには、驚きでした。コマンダーは仲間のユダヤ人の毒殺、死体の処理など、ナチが手を汚さないことをします。そうしないと、コマンダー自身が命が危ない。死体の処理と言っても、ただ埋めるだけでないんです。利用できるものは、死体からはぐ。髪の毛なども。

 ナチの戦犯が、自分は一人のユダヤ人も殺していないと言ってました。最近は聞きませんが、少し前まで、今でもナチの戦犯を探しているとか。

 そんな渡会ですが、一人の女性を好きになってしまう。それまでの女性とは違い。かなり重症な恋煩い。お金もだいぶつぎ込んだ様子。前に谷村と話した時に、女性は平気で嘘を言う、独立器官の為せる技で、女性は全く嘘を言って、良心呵責はないと、分かっていたんですが、渡会自身が女性に手玉に取られます。その女性が、旦那との生活を壊せないとの理由なら、渡会が立ち直れたと思いますが、その旦那も騙されて、捨てられます。渡会自身がしたことも、独立器官の為せる技と、谷村は考えます。

 渡会は人格が崩壊していきます。死に向かって、進みます。秘書の後藤は、渡会に恩を感じていて、部屋の掃除など、手を尽くします。でも止めることは出来ません。

 何故渡会は、死なないといけなかったのか?人間は年相応の経験をしておかないと、辛い人生に耐えることが出来ない。アウシュビッツで毒殺された人達に比べれば、逃れる道はあったと思いますが。

 今回の曲は「マイ・ウェイ」、ただ流れていた曲でなくて、渡会次第で居間のピアノで、弾くことも出来たのに、と仮定です。そう言えば、中学の同級生で、マイウェイの上手なやつがいました。地元に一時帰ってましたが、また山口か何処か行ってしまいました。自分的には、フランク・シナトラですが。


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