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養老孟司著「バカの壁」P184から

2022-05-18 20:42:54 | 読書

欲望としての兵器

 欲にはいろいろ種類がある。例えば、食欲とか性欲というのは、いったん満たされれば、とりあえず消えてしまう。これは動物だって持っている欲です。ところが、人間の脳が大きくなり、偉くなったものだから、ある種の欲は際限がないものになった。

 金についての欲がその典型です。キリがない。要するに、そういう欲には本能的なというか、遺伝子的な抑制が付いていない。すると、この種の欲には、無理にでも何か抑制をつけなくてはいけないのかもしれない。

 近代の戦争は、ある意味で欲望が暴走した状態です。それは原因の点で、金銭欲とか権力への欲望が顕在化したものだから、ということだけではない。手段の点において、欲が暴走した状態である。

感想)人間って利口な、お馬鹿さんなんですね。


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