11は起承転結で言えば、転に当たると思います。島本さんとハジメが石川県に日帰りの旅行をして、帰ってきてから四日ほど後のことです。義理の父親から呼び出されます。ハジメは一瞬、旅行がバレたかと思いますが、そうではありませんでした。彼の要望は、ハジメの名義を借りて、会社を作ることでした。義理の父は、建設関係の仕事をしてますし、危ない橋も渡ってきたようです。ハジメは乗り気ではないのですが、ジャズバーの成功も、元はと言えば義理の父のお陰ですので、断ることも出来ません。ペーパーカンパニーと有ったので、土地ころがしをする会社なのかもしれません。
その話の中で、ハジメの妻の有紀子が大学の四年の時に、自殺未遂をしたことを知らされます。原因は男関係のようでした。ハジメは義理の父にも気に入られて、有紀子も落ち着きを取り戻しています。
ハジメが娘を幼稚園まで迎えに行きます。お金持ちのための幼稚園らしくて、立派な外車が迎えに来ています。その中で、島本さんに似た若い女性がいました。その女性は、「バーニング・ダウン・ザ・ハウス」を掛けていました。娘は、馬が欲しいと言います。ハジメも買ってあげられるうちに買ってあげたい、そんな気持ちになります。
さて、ハジメの運命はどう転ぶんでしょうか?バーニング・ダウン・ザ・ハウスと言うのは、英語に詳しくないのですが、家が焼け落ちる、と言うのでしょうか?なんか、不吉な予感がします。
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