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長崎旅行記 その1

2017年08月19日 | 2017

<旅の記録>
長いですがまじめに書いてみました。興味のある方はぜひ♪


***


今年の夏は母と長崎旅行を満喫しました。

両親とも福岡出身なので九州方面には親しみがあるのですが、長崎は訪れたことがなく、
今回念願の初旅行です♪



旅の目的は一冊の本から。




遠藤周作の作品で描かれた隠れキリシタンの歴史を辿ってみようということで、ゆかりの教会や資料館巡りを旅のメインに当てました。



かなりヘビーな旅になりそうなので、初日は定番の市内観光へ。




最初に訪れたオランダ坂。

ここに限らず急な坂があちこちに。

長崎駅に降り立った時に、あまりの急斜面に建物がぎちぎちに建っていて、それが目の前に迫ってくる光景を見てびっくり!
港町だからもっと開けているのかと思っていたら大間違いでした。

昔、平地の部分は全て海だったんですよと地元の方が教えてくれました。
大阪に住んでいると地形を感じることなどほぼないので、歩くだけでも異国に来た気分^^




孔子廟




グラバー園



グラバー邸




文明堂本店




濃厚すぎるちゃんぽん・フカヒレのせ
※家事から解放されて元気いっぱいの母は、私より先に完食した上に私の残りも食べました。
驚異の60代(後半)!





いったん気分をリセットして2日目、旅のメイン。


「沈黙」の舞台にもなった‘外海(そとめ)’という地方を目指し、路線バスにゆられ北へ1時間。








バスを降りると絶景が広がっていました。

この地に、かつて迫害を受けたキリスト教信者たちが逃げ隠れていたそうです。
この日の海はとても穏やかでしたが、彼らにはどう見えていたのだろう。




黒崎教会
1920年ごろに建てられたもので、この辺りでは一番有名な教会です。

ちょうど葬儀が行われていたため中には入れませんでした。
ガイドブックを見るとステンドグラスなどの装飾がすっごく素敵で、見れなかったのが残念><




出津(しつ)教会
長い禁教ののちに赴任してきた神父により、貧しかったこの場所に小さな産業が生まれました。
その頃に建てられた教会。
こちらは中に入らせてもらいましたが、素朴な内観でした。

他に、当時から残る食品工場が見学できたりと、その頃の暮らしぶりがうかがえる様々な展示を観て回りました。

現地の方々も親切で、写真を何枚も撮ってくれたり、古いオルガンで演奏を聴かせてくれたり、当時の様子を話し出して止まらなくなったりと、なかなかに濃い出会いがありました。


観光地化されていないので訪れる人も少なく、とても静かな町でした。

この地で起こった色んな出来事が今も息づいていると思うと、その静けさを壊さずにそっと歩くのみでした。




遠藤周作文学館にて母と。

ここでは周作先生の生涯や映画「沈黙」についても知ることが出来ます。
映画の撮影で使われた踏み絵のレプリカなども展示されていました。

「沈黙」は10代の頃に読みかけて、内容の重たさにページをめくれなくなってしまい、そのままになっています。
今回この地を巡ったからにはもう一度読み直すべきだと思いつつ、やっぱり覚悟がいりそう。


ところで周作先生の実際の仕事机の写真があったのですが、びっくりするほど散らかっていて、思わず「私と一緒だ~」と喜んでしまいました。笑



そんなこんなでキリシタンの歴史一色の1日。

バスは時間通り来ないし、食べるところもなく結局お昼抜きで修行のような一日でしたが、旅ならではの体験が盛りだくさんで心は満たされました。

今も余韻が残っています。



3日目。
最終日は平和公園~浦上天主堂を目指しました。

(続く)