窓辺びより

毎日が平凡だなんてとんだ勘違い。カーテンを開けよう。ほら、今日も窓辺びより

通し練お疲れ様でした。

2009-10-27 15:33:05 | ミュージカル
 通し練、お疲れ様でした。本当はもっとはやくこの記事を書きたかったのだけど遅くなってしまってごめんなさい

 なんとか通りましたね。通し練の一番の目標は「全てのシーンを通すこと」でした。途中ひやひやする箇所がいくつも発生しましたが、それでもなんとか中断することなく全てのシーンが最後まで演じられたことはひとまず成功と呼んで良いように思います。

 シーンとシーンのつなぎ目でひやひやした箇所の原因は僕にもあります。ちゃんと明確な指示が行えていなかった所が幾つもありましたね。いざ問題のつなぎ目にさしかかって「そういえばこのシーンのつなぎ目ってどうなるんだろう!?」なんて困ってしまった人もいたと思います。表方・裏方含めてね。申し訳ないです。今回詰まってしまった所や不自然になった所はちゃんと今後の練習の際につめていくことにします。次回の通しではつなぎ目を感じさせない滑らかなシーン転換ができるといいですね。

 さて、演技面の話に入ってみたいと思います。

 今回全てのシーンを通してみて改めて思った事は、普段の練習以上に登場人物の人物像が大事になってくる、という事です。反省会でトップバッターを務めてくれたかえるさんの話に「1+1+1+1+1が6以上になる」ってのがあったけれど、その5と6以上の間を埋める要素のひとつが人物像だと思うんです。

 もちろん一つのシーンだけを演じる時にも人物像は大事なんだけど、複数のシーンに同じ登場人物が出てくるんだ、という当たり前の事を考えてみて。ある時は泣き、またある時は笑うけどそれはあくまで舞台上の同一人物なんですよね。同じ一人の人間が、色んなシーンで色んな事を経験するわけです。シーン間のキャラの整合性、なんて言い方をするとなんだか硬いな。今の却下。とにかくミュージカルの最初から終わりまで、一人の人間になりきるんだという気持ちを大事にしてください。

 本番が近づいてくると上手捌けだの上手花道捌けだの色々舞台の構造も意識しなくちゃいけなくなってきますが、それと同時に舞台の枠なんて関係なしにその場その時の気持ちを演技にぶつけよう、という姿勢も忘れないでね。「舞台のこの辺りに立って、一旦振り返って、それから三歩進んで悲しそうな表情……」なんて一つ一つガチガチに動きを決めてやってたらせっかくの演技が死んでしまうので。

 全体的に、最初に比べると感情表現がついてくるようになったなあ、と見ていて思いました。でも、まだまだ感情は出せると思う。思いっきり笑って、思いっきり泣いて。これから大人になっていく中で、そんな事が許されるのは舞台の上だけだと思うんです。この貴重な機会を無駄にしちゃもったいない!




 通しのDVDを舞台に立つ人たち全員に配ろう、と考えています。自分の演技を客観的に見る事のできるいいツールになると思うので。はじめて見る時は恥ずかしいやら鬱になるやらでそれどころじゃないかも知れないけれど、是非とも参考にしてみてください。じきに評価シートなんかも配られると思いますが、「あれ、ここってどうやってたっけ?」なんて振り返って確認するのも良いと思います。

 ではでは。今日はこのあたりで。