窓辺びより

毎日が平凡だなんてとんだ勘違い。カーテンを開けよう。ほら、今日も窓辺びより

思いっきり。

2009-10-19 23:23:26 | ミュージカル
 思いっきり怒れ!とか言われてもなかなかそうはできないのが現実だと思います。やろうと頭では思っているのだけど、なかなかうまく行かない……そんな感じですよね。


 「まず自分の演じる人物の気持ちになって」という指導は、具体的な「この台詞をこんな感じで言うといいよ」なんていう指導と比べるといささか不親切なものかもしれません。


 でも、感情って流れだと思うんですよ。ある瞬間だけを切り取ってきてその時の気持ちは……なんてこと考えることはできないと思うんです。だから、この台詞のこの部分を言っているときはこういう口調で、次の部分はこういう口調で……と順番に自分の演技をガチガチに固めていこうとしてもなかなかストレートな感情表現には結びつかないような気がします。ある程度シーンが把握できるようになってきたら、むしろそうしたガチガチの「動き方指令」は自分の中から消し去って行きましょう。


 登場人物の気持ちになってみたけど、どうもうまく行かないんだよ……という人もいると思います。でもそれは、多分まだその人物の気持ちになりきれていない。これでもか、ってな位に、自分の演じる人物のことを考えてみて。舞台の上で起こる事しか書いてくれない脚本の枠にとらわれず、その人物の日常の生活から普段考えていることまで、色々考えてみて。


 後二ヶ月しか演じられないんです。定演が終わったら、もう一生会えないかもしれない。そういう人たちなんです、ライソンたちはね。だからこそ精一杯彼らと向きあって欲しい。彼らが舞台から去って行ってしまうその前に、彼らの声を、思いを、しっかりと形にして欲しい。


 そんな事をつい本気になって思ってしまう今日この頃です。

P.S.
 まだインフルは猛威を振るっているようです。今かかっている人、はやく治るといいですね(>_<)。俺は、私は大丈夫だって思っているそこの人、一番危ないよ(=_=)?