家内の薦めで、新聞の人生相談コーナーを読むようになった。
何度か読んでいるうちに、相談者の相談事情のパターンがあることに気づいた。
「相談したいことがはっきりしている相談者」と「相談したいことが漠然としているが、自身の境遇等について漠然と不満を述べる相談者」の存在である。
前者については、回答者は、専門的見地から、選択肢を示しつつ決断を促している内容のものが多い。
一方、後者については、そうではない。回答者は、質問者の文面から質問者の育った環境、生活実態等を推しはかり、今まで「周囲の誰もしなかったであろう言葉」で質問者を励ましているのである。
哲学者の鷲田清一氏、スポーツ解説者の増田明美氏の解説(読売、2019年1月6日、2月8日)が該当する。
世界的なテニスの大会で優勝した、大坂選手も、選手を励ますことにかけては有能なコーチが支えていたことが知られている。
我々は、もっと励ますことに、重要な価値を見出すべきだろう。
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