閑雲孤鶴の日々  - Fire生活者の呟き -

Fire生活経験談のほか、世相世情 💹📆、知的生産技術💻📱、書評📒について、書き綴ります。⏳

全てが嘘だった?佐村河内守の本 古賀淳也 (著)

2014年02月07日 | 悪書
嘘で塗り固めた人生
ゴーストライターが作曲した曲で有名になった人。

まさか、こんな本で感動してませんよね。
テレビが持ち上げる人って、裏があるんですよ。
気をつけましょう。

それと「古賀淳也」なる人物、通名かもしれないということ、覚えておきましょう。

魂の旋律-佐村河内守
古賀 淳也 (著)
出版社: NHK出版 (2013/10/25)
http://www.amazon.co.jp/dp/4140816139

『交響曲第一番』(講談社、2007年)


佐村河内守さんの「耳が聞こえないと感じたことはない」 ゴーストライター新垣隆さんの会見全文
http://www.huffingtonpost.jp/2014/02/05/ghost-writer_n_4734967.html

佐村河内守、韓国人とズブズブだった!!!耳が聞こえないと言うのは真っ赤な嘘!!広島被爆二世も嘘・障害者手帳は嘘ついて取得・足が弱いのも嘘・村上水軍の末裔も嘘・音楽の英才教育も嘘・絶対音感も嘘…どうみても在日朝鮮人と話題に
http://www.news-us.jp/article/387443295.html


http://blogos.com/article/79750/
週刊文春の記事によれば、佐村河内守の話は100%嘘だった。ゴーストライターの新垣隆氏がきょうの記者会見で事実関係を認めたので、これは詐欺である。とすると奇怪なのは、こんな明らかな嘘に本当にみんなだまされていたのかということだ。
特に罪が重いのは、NHKスペシャルを1本つくってしまったNHKである。番組1本まるごと嘘というのはNスペ始まって以来で、昔のムスタンを上回るスキャンダルだ。これを提案したのは古賀淳也というフリーのPD(ディレクター)だが、彼はTBSに勤務していた5年前から佐村河内に取材していたという。

新垣氏もいったように、彼の身近な人は彼の耳が聞こえることは知っていたので、古賀氏も当然、全聾が嘘だということは知っていたはずだ。とすると、残る可能性は二つである。1.古賀氏は佐村河内の話がすべて嘘だと知った上で、だますつもりでNHKに持ち込んだ。

2.佐村河内の全聾が嘘だとは知っていたが、作曲は彼がしたと思っていた。
1だとすると、古賀氏は佐村河内の共犯者であり、NHKは被害者だ。この場合もカメラマンなどは気づくはずだが、佐村河内が徹底的に演技すれば、だまし通すことは不可能ではない。

ありそうなのは2である。コアの話は本当だが、全聾は「日本のベートーベン」という演出のつもりだったかもしれない。この場合、NHK側のCP(プロデューサー)がどこまで事情を知っていたかが問題になる。Nスペは放送までに100人近くが試写を見るので、誰も気づかないということは考えられない。この場合は、

  (2a)誰も気づかなかったとすれば、NHKの品質管理に重大な欠陥がある。
  (2b)誰かが感づいて見逃したとすれば、彼も共犯者だ。

常識的には誰も気づかないとは思えないので、2bの疑いが強い。NHKは今、古賀氏を査問しているようだが、査問すべきなのは試写を見た(Nスペ部長を含む)全員である。ちょうど今週のメルマガでも書いたのだが、NHKの取り柄は品質管理が厳重なことだけなので、そこにこういう重大な欠陥があったとすれば、その存在意義が疑われる。

さらに本質的な責任があるのは、佐村河内を絶賛した三枝成彰氏などの音楽家だ。新垣氏は「マーラーのコピーだ」と認めているので音楽的には価値がないのに、プロが変なお墨付きを与えると、あとはチェックがむずかしい。古賀氏もそこでだまされ、全聾ぐらいの小さな嘘は見逃そうと思ったのかも知れない。

情報過剰のネット社会で、こんな幼稚な嘘が18年もばれなかったのは驚異である。畑村洋太郎氏のいうように「ありうることは起こる」のだ。

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