新しい年が幕を開けた。
ファンク好きの私はまたファンキーな音楽を求めていろんなアーティストを漁ることになる。
読者が増えるので定番コーナーになってしまった『今週の一枚』もどうにか続けたいし。
という訳で新たなファンキー野郎を求める私の旅はまだまだ終わらないのである。
果たして、今後のファンク、とりわけジャズ・ファンク・シーンはどうなるのだろう。
試しにアマゾンでファンク、アシッド・ジャズ、エレクトロニカ、フュージョン、スムーズ・ジャズといった、ジャズ・ファンクに絡みそうなジャンルの2012年の年間ランキングを見てみたのだが、新規のアーティストはほぼ見当たらず、昔の音源の再発コンピなどを除くと新譜もあまり見当たらないという状況であった。
ファンクというカテゴリーで見ると、MJやアース、JB、スティービー、スライ、ミーターズ辺りの定番が売れており、最近のアーティストではThe New Mastersoundsがどうにか下位に引っかかったぐらいか。
アシッド・ジャズでもインコグニート、ジャミロクワイ、JTQ辺りが上位に名を連ねる。
もっともこれはある程度想像ができるのだ。
大体、新しい作品がランキング上位を占めるのはJ-POPやサントラ・アニメ関連だけである。
他のジャンルは絶対的なリスナー人口が少ないので、安定的に売れる『名作』が上位に入る傾向にある。
ファンクは実際のところマイナーなジャンルであるから、その傾向は強い。
だが、ファンク的要素は今日の音楽の至る所に入っている。
最近のジャズ・フェスティバルなんてファンク的要素を外したら成立しないぐらいになっているではないか。
ただ、ファンク界ではミクスチャーという現象が物凄い勢いで進行しているのである。
発祥地アメリカのファンク・シーンを覗いてみると、二つの流れがある。
一つはスムーズ・ジャズ化であり、もう一つは他ジャンルとの融合である。
前者は元々親和性が高いからさておき、後者について書くと、特にヒップ・ホップとヘビー・メタルの影響は計り知れない。
そういえば、90年代から音楽界で主流となっているオルタナ・ロックもヘビー・メタルにパンクかファンクが融合したものであった。
レッチリやレイジ・アゲンスト・ザ・マシーンを思い起こしてみよう。
同じことがファンクの立ち位置でも起きている。
当ブログで度々取り上げているファット・ファンクションやファイブ・アラーム・ファンク等はその代表格である。
ところが、この辺はあまり日本ではウケない(!)のだ。
それは、日本のジャズ・ファンク系の支持がイギリスに向かっているからだと思う。
ではイギリスの方はというと、いわゆるディープ・ファンクが主流となっており、こちらの系統は概ね3つのスタイルがある。
一つ目はダップトーン系のような、音質まで昔の雰囲気を再現しようとしたもの。
二つ目はJTQのフォロワーであるオルガン・ファンク系統。
三つ目はミーターズのフォロワーである。
これを見るとイギリスの方がオールド・スクールに近いように見える。
民俗学のような話になるが中心地から離れた方が得てして純度は高まるのだ。
このイギリス系は日本ではPヴァインが一時期かなり国内盤を発売してくれていたが、最近はあまり積極的でないようだ。
後者二つを普通の人が聴くと金太郎飴のようだと言えなくもないので、リスナーの拡大は難しかったのだろうか。
もう少し頑張って欲しいところだったが。
という訳で、熱心なリスナーは輸入盤を買うという訳だ。
ここからは個人的な提案だが、現代北米ファンクを日本のロック系のファンにアピールすれば良いのではなかろうか。
試しにロック・フェスに来日させて、その直前に編集盤で煽りまくるとか、やったらどうなんだろう。
想定されるファンクの層よりリスナーの数は確実に多いはずである。
かつて、Mrビッグやドリーム・シアターをスターに押し上げたのは日本のリスナーである。
考えてみればソウライブ、コーデュロイ、ボストン・ホーンズなども日本での評価無しには語れないのだ。
やってみる価値は充分にあると思うのだが、どうだろうか。
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ファンク好きの私はまたファンキーな音楽を求めていろんなアーティストを漁ることになる。
読者が増えるので定番コーナーになってしまった『今週の一枚』もどうにか続けたいし。
という訳で新たなファンキー野郎を求める私の旅はまだまだ終わらないのである。
果たして、今後のファンク、とりわけジャズ・ファンク・シーンはどうなるのだろう。
試しにアマゾンでファンク、アシッド・ジャズ、エレクトロニカ、フュージョン、スムーズ・ジャズといった、ジャズ・ファンクに絡みそうなジャンルの2012年の年間ランキングを見てみたのだが、新規のアーティストはほぼ見当たらず、昔の音源の再発コンピなどを除くと新譜もあまり見当たらないという状況であった。
ファンクというカテゴリーで見ると、MJやアース、JB、スティービー、スライ、ミーターズ辺りの定番が売れており、最近のアーティストではThe New Mastersoundsがどうにか下位に引っかかったぐらいか。
アシッド・ジャズでもインコグニート、ジャミロクワイ、JTQ辺りが上位に名を連ねる。
もっともこれはある程度想像ができるのだ。
大体、新しい作品がランキング上位を占めるのはJ-POPやサントラ・アニメ関連だけである。
他のジャンルは絶対的なリスナー人口が少ないので、安定的に売れる『名作』が上位に入る傾向にある。
ファンクは実際のところマイナーなジャンルであるから、その傾向は強い。
だが、ファンク的要素は今日の音楽の至る所に入っている。
最近のジャズ・フェスティバルなんてファンク的要素を外したら成立しないぐらいになっているではないか。
ただ、ファンク界ではミクスチャーという現象が物凄い勢いで進行しているのである。
発祥地アメリカのファンク・シーンを覗いてみると、二つの流れがある。
一つはスムーズ・ジャズ化であり、もう一つは他ジャンルとの融合である。
前者は元々親和性が高いからさておき、後者について書くと、特にヒップ・ホップとヘビー・メタルの影響は計り知れない。
そういえば、90年代から音楽界で主流となっているオルタナ・ロックもヘビー・メタルにパンクかファンクが融合したものであった。
レッチリやレイジ・アゲンスト・ザ・マシーンを思い起こしてみよう。
同じことがファンクの立ち位置でも起きている。
当ブログで度々取り上げているファット・ファンクションやファイブ・アラーム・ファンク等はその代表格である。
ところが、この辺はあまり日本ではウケない(!)のだ。
それは、日本のジャズ・ファンク系の支持がイギリスに向かっているからだと思う。
ではイギリスの方はというと、いわゆるディープ・ファンクが主流となっており、こちらの系統は概ね3つのスタイルがある。
一つ目はダップトーン系のような、音質まで昔の雰囲気を再現しようとしたもの。
二つ目はJTQのフォロワーであるオルガン・ファンク系統。
三つ目はミーターズのフォロワーである。
これを見るとイギリスの方がオールド・スクールに近いように見える。
民俗学のような話になるが中心地から離れた方が得てして純度は高まるのだ。
このイギリス系は日本ではPヴァインが一時期かなり国内盤を発売してくれていたが、最近はあまり積極的でないようだ。
後者二つを普通の人が聴くと金太郎飴のようだと言えなくもないので、リスナーの拡大は難しかったのだろうか。
もう少し頑張って欲しいところだったが。
という訳で、熱心なリスナーは輸入盤を買うという訳だ。
ここからは個人的な提案だが、現代北米ファンクを日本のロック系のファンにアピールすれば良いのではなかろうか。
試しにロック・フェスに来日させて、その直前に編集盤で煽りまくるとか、やったらどうなんだろう。
想定されるファンクの層よりリスナーの数は確実に多いはずである。
かつて、Mrビッグやドリーム・シアターをスターに押し上げたのは日本のリスナーである。
考えてみればソウライブ、コーデュロイ、ボストン・ホーンズなども日本での評価無しには語れないのだ。
やってみる価値は充分にあると思うのだが、どうだろうか。
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