indigo YOKOHAMA

横浜を拠点に活動する社会人JAZZ FUNK BAND "indigo YOKOHAMA"のバンドブログです。

今週の一枚 Lou Donaldson / Everything I Play Is Funky

2010-02-22 01:50:03 | FUNKY MUSIC
れっきとしたジャズ・ミュージシャンだけど、そのファンキーさでジャズ・ファンクに多大な影響を与えたおじさん、ルー・ドナルドソン。
彼が69~70年に制作したのが『Everything I Play Is Funky』だ。
ホレス・シルヴァーなんかと同じファンキー・ジャズ路線だが、既に初期ジャズ・ファンクの空気も感じさせるアルバムだ。

オルガンはチャールス・アーランドとロニー・スミスである。
これが超イカシテル!
やっぱファンクにオルガンは欠かせないのですよ、はい。
ルーのサックスもこれまたエロくてファンキーでたまりません。

楽曲としては、とにかくのっけから下手くそ系ヴォーカルのゆるゆるファンキー・ナンバーで聴かせる。
3曲目はメローなナンバーだがこれも必要以上にエロエロです。

それにしてもジャケットの女性とどんな関係だったのか大いに気になる(笑)。
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博多夜話

2010-02-18 01:18:10 | 徒然日記
先日、所用で福岡に行き、博多のindigoメンバーと再会した。
集まったのはバンドOBを含む総勢5名。
それぞれの近況報告を行いつつ、話題は現在のバンドの話へ。
博多のindigoは諸事情で活動を休止していたが、最近活動を再開したという。
福岡は100万都市だが、ファンクバンドを維持するのはなかなか大変である。
横浜以上にファンクの絶対的な人口が少ないからである。
仕事や家庭環境の変化で活動を続けられないメンバーも出てくる。
そんな中、過去にはサンセットライヴにも出演し、16年余りも活動を続けているのは正直物凄く価値のある事だと思う。
アルトのサカイが、再開初日のリハでバンマスから他のメンバーに『彼が現行indigoの最古参』だと紹介され、物凄い重圧を感じたのだという。
う~ん、だが、それを言ったら自分などはindigo史上もっとも下手くそなベースである。
博多ではさぞや迷惑をかけた事だろう。
そんな人間でも横浜でindigoを結成して2年経った。
歴史だの伝統だのと言っていたらバンドはいきなり堅苦しいものになる。
『地元にこだわり』
『アマチュアだけど真剣に』
『オリジナル・ファンクを』
『楽しみながらやる』
あえて言うなら我々のキーワードはこんなもので、これをひたすら続けていけるようにしているだけである。
(まあ、そこが難しいのだが)
そうして続けた先には、この博多の夜のように(時期が被っていない者も含めて)共通の思いを持つ楽しい仲間達の語らいがあるのだ。

途中、真面目な話からエロ話までヴァラエティあふれる内容で盛り上がりながら、博多の夜は更けた。
次は復活したindigoの音を聴きたい、そしていつかは一緒にやりたい、そんな思いを胸にして福岡を去ったのだった。
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今週の一枚 Candy Dulfer / Funked Up & Chilled Out

2010-02-15 23:32:08 | FUNKY MUSIC
先週メイシオ・パーカー・バンドのゲストとして来日したキャンディ・ダルファーの新作は、なんと2枚組の豪華盤。
タイトルは『上げて、下げて』みたいな感じだろうか。
1枚目はキャンディの真骨頂と言えるアップテンポのファンク・ナンバーがてんこ盛り。
そして2枚目は『Chilled Out Side』の名の通り、落ち着いたムーディなナンバーが並ぶ。
ちょっとスムーズ・ジャズっぽい?
まあ、そういう曲調もこの人はできる。
この人がメイシオと決定的に違うのは、随所に垣間見られる色気なんだよね。
見た目の話じゃないよ、見た目は言わずもがなでしょ(笑)。
個人的には1枚目の方に惹かれてしまうが、どちらもシチュエーションに合わせて流しっぱなしもOKと、まあTPOにも対応しちゃうお得アルバムだ。
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今週の一枚 Earth,Wind & Fire / Live In Japan

2010-02-07 22:17:59 | FUNKY MUSIC
今回ご紹介するのはDVDとCDがカップリングしたもの。
1990年Earth,Wind & Fireが来日したときの東京ドームでのライヴだ。

ダンサー2名を含む14人という豪華な編成。
当時はモーリス・ホワイトが健在だった。
このライヴに行かれた人たちは何と幸せだろう!

演奏は、のっけからブッコミまくりの凄いグルーヴ。
ちょっとメドレーっぽくノンストップで名曲を演奏しまくる。
何でこんなにカッコイイんだろうと思うぐらい演奏は完璧だ。
おまけに全員真っ白な衣装で、ステージを所狭しと駆け巡る。
ヴァーダイン・ホワイトなどが演奏しながら一列になって見事なステップでダンスする。
いやあ、これは凄い。
やってみたいけど、そう簡単にはできないなあ、これ。

1990年湾岸戦争が勃発し、ヨーロッパ・ツアーを組んでいた彼らにも少なからぬ影響があった。
一部の公演が取りやめになり、失意のうちにアメリカに帰ったそうである。
バンドに危機を感じたモーリス・ホワイトは打開策を打ち出した。
それがこの日本公演らしい。
わずか2日の公演ながら、このライヴはバンドが元気を取り戻す大きなキッカケになったという。
日本のファン達が彼らを熱くさせたのだ。
そういう感謝の意味もこのDVDには込められているのかも知れない。

因みにカップリングのCDはDVDと若干内容が異なる。
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オタク性というパラダイム

2010-02-05 01:29:34 | 徒然日記
最近、ちょくちょくと音楽業界の危機について一私人としての勝手な意見を書かせてもらっている。
これは本当に危機なのだ。
日本国内においては、某有名外資系CDショップや国内最大手の某CDショップチェーンが大手レンタルチェーンの傘下になったのが数年前。
危機が顕在化した第一波がこれだったのかも知れない。
更に業界2位と3位のCD卸が合併。この辺が第2波か。
そして、いよいよ売り場の全体的な縮小が避けられない事態になってきた。
実際は既に起こっているが、今年辺りから更に大きな波になって急速に全国を覆うだろう。
ぶっちゃけ、CDショップに行ってお客がワクワクしないのだったら、これはもう防ぎようがないのである。

だが、だからといって音楽産業がなくなる訳ではない。
普遍的では無いかも知れないが、いくつかのパラダイムは見えているのだと思う。
そのキーワードの一つとして、絶対にはずせないのが適度な『オタク性』『カルト性』だ。

昨年末の紅白歌合戦で初出場した『歌手』水樹奈々。
本業は声優で、そちらでは絶大な人気があるそうである。
おまけにルックスも良いと思うし、歌唱力も高いように思う。
彼女の紅白出場にはいろいろな理由があるのだろうが、
やはり『声優』というポジション無しにはありえないような気がする。
彼女の場合、かなり強力なファン層を持っている上に、アニメを媒介として幅広い層にも受け入れられる要素もあるからだ。
(アニメでのキャラクターも重要なバックアップになるだろう)
また、声優であるがゆえにガチなミュージシャンよりもフリーなスタンスで楽曲にアプローチ可能だ。
例えばアニメの主題歌という括りだったら何を歌ってもOKだ。
つまり本人の歌唱力次第でいろいろな楽曲で攻める事ができるのである。

だが、彼女が注目された本当の理由は、音楽界が『浮動票』を失ったためかも知れない。
だからこそコアなファンを持つ彼女が目立つのだ。
どんな形であるにせよ、強力なバックボーンを持っている彼女は、今や一定のセールスが保証された『金のなる木』である。
この点は非常に大きい。
ましてや彼女の場合、その辺の凡百の『歌手』よりパフォーマンスが良いのである。
という訳で、不況下の音楽産業には非常に有り難い存在と言える訳である。
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今週の一枚 The Headhunters / Straight From The Gate

2010-02-01 01:00:22 | FUNKY MUSIC
ハービー・ハンコックが生み出したジャズ・ファンクの超名盤『Head Hunters』。
このアルバムに参加したのがベニー・モウピン(ts)やポール・ジャクソン(b)、ビル・サマーズ(per)と言ったファンキーなメンバー。
そんな真っ黒クロスケな連中が謂わばスピンアウトのような形で結成したバンド、それがThe Headhuntersだ。
紹介するアルバムは彼らの2枚目、77年の作品である。
このアルバム、単なるファンク・アルバムではなく、時代を反映した様々なアプローチをしているのが特徴。
ベタな下手くそ系ヴォーカルでキメたかと思えば、Return To Forever的なサウンドで攻めたり、AORに繋がるようなヴォーカルものだったり、Brand X的に変拍子でガツガツ来たり。
まあ、とにかく聴く者を飽きさせません。
ベースのポール・ジャクソンが超カッコイイっす。
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