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indigo YOKOHAMA

横浜を拠点に活動する社会人JAZZ FUNK BAND "indigo YOKOHAMA"のバンドブログです。

今週の一枚 Grey & Hanks / Prime Time

2012-10-28 22:11:20 | FUNKY MUSIC
今週の一枚はGrey & Hanksの『Prime Time』を紹介する。

Grey & HanksはZane GreyとLen Ron Hanksの二人組でソング・ライティング・チームとして活躍した。
代表的なところはL.T.D.やタバレス、Breakwaterなどである。
そして彼ら自身もアルバムを制作したのである。
Grey & Hanksはアルバムを2枚しか残しておらず、セールスでは最初の『You Fooled Me』の方が良かったのであるが、敢えて『Prime Time』を紹介する理由は、こちらの方がアゲアゲで攻めまくりだからである。

『Prime Time』は80年に発表された。
シングルカットされたのは『Now I'm Fine』のみであるが、その他の楽曲の質も高い。
楽曲は当然ながら全て二人がつくったもので、爽快感すら漂わせる、キレのある70年代後半~80年代ライクなディスコ・サウンドである。
リード・ヴォーカルはZane Greyがとっている(『Single Girls』のみ二人がクレジットされている)。
Zane Greyの声質は非常に男らしい低音という感じ。
バッキングにはもちろんホーンセクション、ストリング、女性コーラスなども入って分厚いサウンドである。
『I'm Calling On You』を除くとほぼ全編テンポの良い楽曲ばかりで、ぐいぐいと押していくところが気持ちよい。
ノリノリでいきたい時には打ってつけの良質なR&Bアルバムとしてお勧めできる。

アルバムはR&B部門で60位、総合195位、シングルの『Now I'm Fine』がダンス部門で14位を記録した。


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今週の一枚 Afterbach / Matinee

2012-10-14 20:47:40 | FUNKY MUSIC
軽くはおるものが必要になってきて、いよいよ秋めいてきました。
それでは今週の一枚いきましょう。

今回はAfterbachが唯一残したアルバム、『Matinee』をご紹介。
Afterbachは、カリフォルニア出身のギタリストMichael Brookins、キーボーディストRobert Brookinsの二人の兄弟によって結成されたファンク・デュオである。
どちらかというと弟のRobert Brookinsの方が有名で、ソロアルバムも出し、楽曲制作やプロデュースなどで活躍する事になる。
『Matinee』は81年に発表されたのだが、特筆すべきはプロデューサーにモーリス・ホワイト、ヴァーダイン・ホワイト、Beloyd Taylerを迎えていること。
Beloyd Taylerはアース・ウィンド&ファイアの楽曲を手がけている人物である。
更にバッキング・ヴォーカルにEmotionsのメンバーを起用するなど、完全にアースのバックアップを受けているのである。
またエンジニアにはRonnie LawsやJoe Sample、Pleasureその他で幅広く活躍しているF.Byron Clarkを迎えている。

楽曲は80年代らしいキレを感じさせつつも、全般的にはハッピーなユルさも併せ持っていて心地よい。
個人的には後半の流れ、『Me, Myself & I』『Wanna Fill You Up』『Once Is Not Enough』辺りが良いと思う。

ずっとCD化されていなかったようだが、08年にFunky Town GrooveからCD化された。

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今週の一枚 George Benson / Give Me The Night

2012-09-30 23:26:10 | FUNKY MUSIC
今週はちょっとなつかしいR&Bの一枚を紹介。
ジョージ・ベンソンの『Give Me The Night』だ。
当時はこういうのをブラコンと言っていたかな。

ジョージ・ベンソンと言えば、ウェス・モンゴメリー直系と言えるジャズ・ギタリストとして有名である。
オクターヴ奏法の美しさはもちろん、あの柔らかく、ふくよかなサウンドが堪らない。
だが、今回紹介するアルバムはR&Bアーティストとしての、何よりヴォーカリストとしての彼がフィーチャーされているのである。

1980年に発表された『Give Me The Night』は、プロデューサーにクインシー・ジョーンズを招いて制作されたものである。
この時点で商業上の成功は約束されたようなもんであるが、参加ミュージシャンも凄い。
キーボードだけとっても、ジョージ・デュークにリチャード・ティー、ハービー・ハンコックにデビッド・ペイチ、デビッド・フォスターにクレア・フィッシャーときたもんだ。
ベースはルイス・ジョンソン。もう一人のギターにリー・リトナーを起用。
トランペットはアレンジャーとして有名なジェリー・ヘイ。
ゲスト・ヴォーカルにジョセリン・アレンとパティ・オースティン。
作曲陣に、あのロッド・テンパートンが参加している。
これだけでも凄腕によって制作されたのが判るだろう。

楽曲はジャズ的要素の強い面も見せるが、とにかくウォームなサウンドが心地よい良質のR&Bアルバムである。
全10曲のうち、ヴォーカル曲が8曲、レコードの両サイドに各1曲、計2曲のインストを配している。
ヴォーカル曲は、大ヒットしたシングル『Give Me The Night』はジョセリン・アレンだが、ジョージ・ベンソン自身のヴォーカルがこれまたウォームで結構良いのだ。
スキャットもこなして、なかなかご機嫌なのである。

アルバムはジャズ部門、R&B部門で1位(総合3位)を獲得。
シングルカットは3枚で『Love X Love』がR&B部門9位(総合61位)、『Give Me The Night』がR&B部門1位(総合4位)、『Turn Out The Lamplight』がR&B部門33位を記録した。




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今週の一枚 The Budos Band / S.T.

2012-09-22 04:58:47 | FUNKY MUSIC
今回の『今週の一枚』、本当はPerfumeの『Love The World』でも紹介しようかと思ったのである。
Perfumeファンとしては、世界進出を目指したこのコンピを広く世に知らしめたい訳である。
『Complete Best』から『JPN』までの楽曲から、世界発信という事で全般的にエッジの利いた選曲が為されているのが、個人的には魅力を感じる。
ましてや今回のアルバム、限定盤に付いてるDVDは『ポリリズム』のライヴ特別編集バージョンが収録されていたりするのだ。
買わない手はないでしょう。
…と、ここまで書いたら充分レコメンド記事じゃねえかって思ったけど、気をとりなして今週の一枚を。

今回のバンドは、The Budos Band。
Daptone Recordsから登場したインストゥルメンタル・バンドである。
紹介するのは2005年発表のデビュー盤(セルフ・タイトル)だ。

バンドの構成であるが、このアルバム発表時は11人。
金管メインのホーン隊(トランペット×2、トロンボーン×1、サックス×1)に3人のパーカスが目を惹く。
更に、本作においてはDaptoneの中心人物であるBosco Mannやレーベル・メイトのシュガーマン・スリーなどのゲストを迎えて制作されている。
Daptoneはローファイ的な音空間で勝負するレーベルだが、このバンドの場合はそれがややアンビエントな雰囲気になっている。
表現が難しいが微妙に『もや~』っとした感じだ。
これがBudos Band特有のものなのかと思っていたが、同じような音空間のバンドがちょこちょこ出始めているので、これはこれで一つの潮流なのかと思われる。
あえてアンビエント・ファンクと呼ばせてもらうが、機会があれば同系のバンドもいずれ取り上げてみようと思う。
楽曲だが、まず3人もパーカッションがいるだけあって、アフロ・ビートの色が濃い。
それほど際立たせていないが、アフロ・ビートが全体を引っ張っているのは確かである。
だが高速ファンクはほとんど登場せず、全般的にまったりとしたテンポに雰囲気系ワウ・ギター、ちょっと無国籍チックなメロディーとリバーブ処理で埋め尽くされる独特の世界観である。
オルガンはレスリーをあまり効かせない直線的な音でベタに弾いている。
曲によってはかなり熱い展開をしているのに、不思議なクールさを漂わしている。
アメリカのバンドなのに弾けた感じではない。
そこが意外なのである。

お薦めだが、高速ファンク系が好きな管理人としては『Budos Theme』『Aynotchesh Yererfu』辺りか。
他に冒頭の『Up From The South』がNFLのCMで使われている曲で、それなりにインパクトがある。
それとカバーで『Sing A Simple Song』をやっているが、これは何か違う気がする。

にしても緩い。緩いのう。


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今週の一枚 Herbie Hancock / Man-child

2012-09-16 23:11:58 | FUNKY MUSIC
今回紹介するのはハービー・ハンコックの『Man-child』である。
(王道だけどちょっと捻ってみたり)
ジャズ・ファンクという括りで考えると、ハービー・ハンコックの『Headhunters』(73年)が何と言っても金字塔的存在。
これに続く『Thrust(突撃)』(74年)も超のつく重要作品である。
『Man-child』は、この2作の成功を受けた形で発表された。
本作において、ハービー・ハンコックはファンク・スタイルにおける一つの完成形に至ったのではないかと考えられる。
というのも、前の2作と較べて明らかに洗練されてくるからである。
リズム隊の放つ強烈なグルーヴはそのままに、ホーン・セクションの活用など、アレンジ面でも随分工夫が凝らされているのだ。
四の五の言わず、とりあえず1曲目の『Hang Up Your Hang Ups』を聴いてみれば良い。
冒頭から腰に来るビートに圧倒され、ホーン・セクションに煽られまくる。
ブリッジを挟んでからのキーボード・ソロなどはグッとトーンを落としているのに緊張感が徐々に高まっていく。
この凄みには鳥肌が立つ。
ハービーのファンク系ナンバーの中で、この『Hang Up Your Hang Ups』は個人的にはナンバー1と言っても良いと思う。
この曲が入っているだけでも買いだ。
続く楽曲もまるで隙が無い。
全体の楽曲のメジャー度では『Headhunters』『Thrust(突撃)』の方が上だが、このアルバムは是非モノと考えて良いと思う。
参加メンバーは曲によって多少替わるのだが、
ベニー・モウピンや、ポール・ジャクソン、ハービー・メイソン、マイク・クラーク、ビル・サマーズは健在。
ギターもワゥワゥ・ワトソンやデビッド・T・ウォーカー、ブラックバード・マックナイトが参加。
他に、ウェイン・ショーターがソプラノ・サックスで、スティービー・ワンダーがハーモニカで参加など、面子的にも聴き所満載だ。

それにしてもポール・ジャクソンはカッコイイわ~。
こういうベースが弾きたいものです。

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今週の一枚 Brotherhood Of Groove / BOG Style

2012-09-02 21:42:44 | FUNKY MUSIC
今週の一枚は、ニュー・オーリンズのファンキーなバンド、Brothehood Of Grooveを紹介する。
バリバリ現役のバンドである。

Brothehood Of Grooveは2000年にギタリストBrandon Tarriconeを中心に結成された。
オルガンレスのクインテットでサックスが2管という編成である。
サックスのうち、Jeff Watkinsはジェームズ・ブラウン・バンドの最後の13年間でリード・テナーを務めていたのだそうだ。

彼らは、02年に自主制作のデビューアルバム『Pocket Full Of Funk』を発表。
ルイジアナ州の(ローカルな)アルバム・トップ10に選出されている。
今回紹介する『BOG Style』は04年に発表された2枚目となるが、多数のゲストを迎えて制作されている。
Sam KiningerやBoston HornsのHenry Douglas Jr.、アーロン・ネヴィルの息子Ivan Nevilleなど、多彩かつ優秀なミュージシャンを揃えている。

楽曲だが、これはもうSouliveが好きな人には打って付けといってよいのではなかろうか。
Boston Hornsに近いテイストも多少感じられる。
まあこの辺の人脈と繋がってる訳だから、さもありなんであるが。
公式HPには『New Orleans Funky Jazz Fusion』と謳っていて、広い意味でのジャズの立ち位置にあるが、全編を通した軽快な疾走感が魅力的だ
いずれもファンキーな楽曲ばかりであるが、『Green Zombie』や日本盤ボーナス・トラックの『Get Ready To Roll』のようなロック・テイストを感じさせるものもあり、これがまたカッコ良かったりする。
基本的にはインスト主体だが『Uptown』『Get Ready To Roll』ではサックスのGeoff Vidalが、『Get Up』ではBrandon Tarriconeがヴォーカルを取っている。
『Feeling Soul』ではブルースの魂あふれるマッタリとした曲だが、ジャズ・シンガーのChristina Machadoがヴォーカルを務めている。

お薦め曲は、ファンク的に『Wookie World』『Windjammer』『Rediculous』としておこう。

次回のアルバムが待たれるバンドである。


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今週の一枚 Lefties Soul Connection / Hutspot

2012-08-26 22:48:45 | FUNKY MUSIC
Lefties Soul Connectonはオランダはアムステルダムのファンク・バンドだ。
マーケットが小さいとは言え、ヨーロッパ大陸にもイギリスと同様、ファンク・バンドが活動している。
オランダも例外ではない。

Lefties Soul Connectonはオルガン、ギター、ベース、ドラムのシンプルな構成のバンドである。
既に3枚のアルバムを発表している現在進行形バンドだ。
今回紹介するのは06年に発表されたデビュー・アルバムの『Hutspot』である。

デビュー盤というが、彼らはこの時点で6枚のシングルを発表しており、本アルバムはこれらのシングルからのセレクトがベースになっている。
一聴して丸判りと言ってよいぐらいミーターズの流れを汲む荒削り感剥き出しのサウンド。
ドラムがいかにもな叩きまくり系。
曲によってはパーカッションが入るが、ほぼ4人だけで生々しいファンクを展開している。
この辺の潔さは高感度が高い。
楽曲のほとんどはオリジナルである。
アルバムの制作にあたり、カバーとしてアイズレー・ブラザーズ~ミーターズの『It's Your Thing / Hey Pocky A-Way』、DJシャドウの『Organ Donor』を入れている。
『It's Your Thing / Hey Pocky A-Way』では唯一ヴォーカルも披露。
基本はこれでもかというくらいアーシーなインスト・ナンバーばかりだ。
新味には乏しい気もするが、これはこういうバンドなのである。
ある意味、安心感があるし、この勢いは心地よい。
ミーターズ系ファンクが好きな人だったら、買って損はしないだろう。

オランダは案外舐められない国と思うのであるよ。

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今週の一枚・番外編 ○ジャケな一枚 Chico Hamilton / Quintet Featuring Boddy Collete (Blue Sands)

2012-08-13 00:26:25 | FUNKY MUSIC
今週はお盆突入という事で、今週の一枚は番外編でも、どうぞ。

今回はネタジャケ、ジャケットデザインをパクられた(いやいやオマージュされた?)作品を紹介。
こちら、今週に来日していた某バンドの代表作のジャケットの元ネタです。
もう判りますね?
因みにチコ・ハミルトンの作品は似たようなタイトルがいくつかあるので、国内盤では『Blue Sands』と収録された楽曲からタイトルを採ってます。

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今週の一枚 76 Degrees West Band / S.T.

2012-08-01 00:18:40 | FUNKY MUSIC
ロンドン五輪ですが、柔道や体操団体などが厳しい結果になったもののサッカーは快進撃、女子バドミントンも大健闘だし、他の競技もなかなか頑張ってますね!
更なる日本選手の活躍を願いましょう!

という訳で、どうせオリンピック中だから読まれないだろうと思いつつ、今週の一枚。
東海岸の超クールなジャズ・ファンク・バンド、76 Degrees West Band『76 Degrees West Band』をご紹介。
76 Degrees West Bandはトロンボーン奏者のLeon D. Rawlingsを中心にワシントンDCで結成された。
スムーズ・ジャズのJimmy SommersやR&BシンガーのGordon Chambersなど多くのアーティストとの共演歴があるそうだ。
オフィシャル・サイトの更新頻度が頻繁ではなさそうなのと、アルバム内の楽曲によってメンバーが多少替わる事などから、通常はそれぞれの活動をしつつ、バンド名義でもゆる~く活動しているという感じではないかと思う。
アルバムは08年に発表された本作のみで、その後のリリース情報は無いが、バンド活動は継続しているので、いずれまた出るかもしれない。

作品の中身だが、アベレイジ・ホワイト・バンドのカバー『School Boy Crush』(サックスを主体としたインスト)とゲスト参加のGordon Chambersが自身で作った曲『Can't Keep Running』を除いて、全てバンドメンバーのオリジナル楽曲で構成されている。
因みに『School Boy Crush』は先行して初シングル・カットされた作品。
ヴォーカル曲は4曲入っており、曲によってシンガーを替え、アルバムのアクセントにしている。
全般的な印象はスムーズ・ジャズ寄りで、オシャレの一言。
『Interlude(間奏曲)』という小品3曲を含む全12曲を通して、アーバンな香りが吹きまくっている。
どちらかというと、都会の夜景が似合いそうな雰囲気満点な訳だが、『What About That』『This Summer』『Be There』といった曲はなかなかファンキーで心地よい。
おそらくキャンディ・ダルファーとかが好きな人なら全然OKではなかろうか。
演奏はさすが東海岸のプロという感じ。
ハイレベル&ハイセンスな事は間違いない。
インディーズだからと、あなどってはなりませんぞ。

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今週の一枚 Five Alarm Funk / Rock The Sky

2012-07-29 22:58:59 | FUNKY MUSIC
オリンピックが始まり、日本サッカーが好発進。
この勢いで他のスポーツも頑張って欲しいですな!

今回紹介するのは、あの豪快なタテノリFunk野郎、Five Alarm Funk の新譜『Rock The Sky』だ。

日本ではほとんど知られていないバンドだが(何しろ日本でのレビューは今のところ当ブログしかないくらいだから)、本作で4枚目のスタジオ・アルバムである。
しかも2006年から2年おきというコンスタントなペースを守っている。
ライヴも精力的にこなしているようだ。

このバンドの豪快なところ。
・10人もいるが女気は一切無し。
・そのうちパーカスが3人もいる。
・ドラムとパーカスがステージの一番前にいる。
・やたら上半身裸になりたがる。
・おまけに跳ねまくる。踊りまくる。
・そしてツイン・ギターが押しまくる。歪みまくる。

そんな彼らの新譜はこれまでの彼らのアルバム同様、風変わりなジャケットを採用。
このアルバムのメイン・テーマと呼ぶべき楽曲『The Iron Pegasus』をモチーフにした鋼鉄のペガサスが炎と煙に包まれた都市で前足を上げたものだ。
肝心の内容は前作にも増してタテノリに拍車がかかり、テンションは上がりまくり。
これにラップ、安定性のあるホーン、オルタナ系のギターが乗っかるという訳だ。
楽曲は相変わらず一筋縄ではいかない展開をみせ、中東風なフレーズも多用されているのも特徴。

個人的に一番気に入ったのは『Pulp』だ。
この曲はミドル・テンポのちょっとオルタナっぽいリズムに、ホーン隊と『掛け声』がグイグイと絡んでいき、
後半にテンポチェンジ、高速ファンクに変貌する。
ここで突如ベースにジャコパスが降臨するのだ。
ブリブリのベースプレイにテンションはマックスに突入だ。
ベースに煽られるようにホーン隊も暴れまくり、トロンボーンもソロをバッチリ決める。

他のお薦めどころは、タテノリ&ヴォーカルが煽りまくる『Wash Your Face』、ミドル・テンポのファンキー・リズムが心地よい『The Critic』、アフロ+中東なメロから後半にヘビメタ・ギターが大活躍する『The Iron Pegasus』あたりか。

最近、ロック・フェスティバルでクラブ・ジャズのアーティストを呼んだりして何だか方向感が全く判らなくなってるようだけど、どうせならこういうバンド呼んだ方が良いのに、と思うのは私だけかな。


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