
GW明けてから連日電車が遅れる気がします。
事故の類ではなくて、ひたすら混雑しているためという感じ。
もう少しすると学生が減ってくるんですがねぇ。
さてさて、今週の一枚は日本人アーティストを取り上げやす。
90年代に活躍したジャズ・ファンク・バンドですわ。
エスカレーターズはいわゆる渋谷系になるのだけど、渋谷系って別に音楽スタイルを指している言葉ではなかった。
そもそも渋谷に旗艦店を持つ外資系CDショップが、スタジオボイスとか読んでる若者のハートに訴える音楽を発信していたというのが語源になるのだろうか。
あの頃の若者なら必ず一度は訪れたであろうWAVEやHMVは既に無く…。
隔世の感あり、です。
で、エスカレーターズは女性ヴォーカルを擁するジャズ・ファンク系のバンドだった。
彼らはオリジナル・アルバムを6枚出しているが、その中でも印象深かったのは今回紹介する『Ammonite』である。
『Ammonite』は94年に発表された彼らのデビュー・アルバム。
収録されているのが6曲と、ボリューム的にはミニ・アルバムという事になる。
このアルバムは日本コロムビアから発売されたが、その前にイギリスのインディーズでアナログ盤を出していたというのがミソ。
つまり、全部英語詞だったんですな。
イギリスでインディーズ・デビューっていうところも、完全に向こうのクラブとか意識しているのがわかる。
何しろ当時熱かったアシッド・ジャズの中心地なのだから。
もっとも、マーケティング的にはUKデビューという事実が欲しかった、というのが本音だと思う。
何はともあれUKクラブ・シーンを存分に意識したエスカレーターズの楽曲は結構クールだった。
プロデュースはS-KENが担当。
彼はPE'Zのプロデュースでも知られる。
バンドのメンバーは5名でホーンはいないが、ホーン、コーラス、パーカッションのゲストを迎えてこのアルバムは制作された。
楽曲は2曲目の『If I Ever Lose This Heaven』がレオン・ウェアのカヴァーである以外は、バンド・メンバー及びジェームズ・ヴァイナー、ジェミ・テイラーとの共作である。
前者は日本でもレコード屋を出していたらしいDJ。
後者はラリー・グラハムとも共演していたギターリストである。
Zuccoのヴォーカルは高域に伸びのあるソウルフルなもので、アンニュイな声質がもてはやされた渋谷系の中ではかなりガチな部類である。
黒人のパワフル系とはまた違う力強さがあって良い。
バンドの演奏もジャジーでカッコイイ。
こういうバンドの存在が後の日本でのR&B系アーティストのメジャー化に繋がったような気がする。
お薦めは何と言っても1曲目『Your Love Brings A Smile To Me』であろうか。
よろしかったらクリックを。
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事故の類ではなくて、ひたすら混雑しているためという感じ。
もう少しすると学生が減ってくるんですがねぇ。
さてさて、今週の一枚は日本人アーティストを取り上げやす。
90年代に活躍したジャズ・ファンク・バンドですわ。
エスカレーターズはいわゆる渋谷系になるのだけど、渋谷系って別に音楽スタイルを指している言葉ではなかった。
そもそも渋谷に旗艦店を持つ外資系CDショップが、スタジオボイスとか読んでる若者のハートに訴える音楽を発信していたというのが語源になるのだろうか。
あの頃の若者なら必ず一度は訪れたであろうWAVEやHMVは既に無く…。
隔世の感あり、です。
で、エスカレーターズは女性ヴォーカルを擁するジャズ・ファンク系のバンドだった。
彼らはオリジナル・アルバムを6枚出しているが、その中でも印象深かったのは今回紹介する『Ammonite』である。
『Ammonite』は94年に発表された彼らのデビュー・アルバム。
収録されているのが6曲と、ボリューム的にはミニ・アルバムという事になる。
このアルバムは日本コロムビアから発売されたが、その前にイギリスのインディーズでアナログ盤を出していたというのがミソ。
つまり、全部英語詞だったんですな。
イギリスでインディーズ・デビューっていうところも、完全に向こうのクラブとか意識しているのがわかる。
何しろ当時熱かったアシッド・ジャズの中心地なのだから。
もっとも、マーケティング的にはUKデビューという事実が欲しかった、というのが本音だと思う。
何はともあれUKクラブ・シーンを存分に意識したエスカレーターズの楽曲は結構クールだった。
プロデュースはS-KENが担当。
彼はPE'Zのプロデュースでも知られる。
バンドのメンバーは5名でホーンはいないが、ホーン、コーラス、パーカッションのゲストを迎えてこのアルバムは制作された。
楽曲は2曲目の『If I Ever Lose This Heaven』がレオン・ウェアのカヴァーである以外は、バンド・メンバー及びジェームズ・ヴァイナー、ジェミ・テイラーとの共作である。
前者は日本でもレコード屋を出していたらしいDJ。
後者はラリー・グラハムとも共演していたギターリストである。
Zuccoのヴォーカルは高域に伸びのあるソウルフルなもので、アンニュイな声質がもてはやされた渋谷系の中ではかなりガチな部類である。
黒人のパワフル系とはまた違う力強さがあって良い。
バンドの演奏もジャジーでカッコイイ。
こういうバンドの存在が後の日本でのR&B系アーティストのメジャー化に繋がったような気がする。
お薦めは何と言っても1曲目『Your Love Brings A Smile To Me』であろうか。
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ワタシもブログをやっておりますのでお時間あるときにお立ち寄りください。
R&B系のブログをやられているのですね。
私の方は若干節操がないと思いますが、今後ともよろしくお願いします。