なんでもメモ★もの忘れ防止に特効薬はない

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10万年後の安全

2011年07月18日 | 読書・観劇・鑑賞メモ

10万年後の安全

近くの映画館ではどこも上映が終わっていたので、土曜午後の暑い時間だったが渋谷のUPLINKへ。

放射性廃棄物の最終処分方法を扱ったドキュメンタリー映画。以前にNHK-BSの深夜番組で紹介されてから、見たいと思っていた。

原発からの放射性廃棄物をどう最終処理するのか。フィンランドでは地中深く埋設する計画がある。

首都ヘルシンキから240キロ離れたオルキルオト島に2004年から最終処分場の建設を行っている。現時点は実証試験段階であり、2012年に処分場の建設許可申請、2020年に本格操業に入る予定という(住民との合意のプロセスがどのようなものであるかも興味深い)。
満杯になる22世紀には閉鎖し、この地下都市空間の耐用年数と思われる10万年を待つことになる。それでも放射性物質の危険度は衰えないが、人類が触れないようにしなければならない。どう伝承するかが議論される。過ぎたときは・・・?

処分場は恒久的であることが重要な点だとされる。地震や火山のない地域に造る必要があるとマドセン監督はいう。
フィンランドからスウェーデンにかけては19億年~17.5億年前の地層。日本の地層は1億年前~4000万年前というからかなり若い。フィンランドの地下埋設が日本に通用するかどうか、地質の違いが気になってしまう。

日本でも地層処分を導入したが、スクリーン上で語られた内容のどこまでが討議されたのだろうか。

最終処分の方法が決まっていないのは日本だけでなく、フィンランドを除いた世界各国だという。

 

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毎日、世界中のいたるところで原子力発電所から出される大量の高レベル放射性廃棄物が暫定的な集積所に蓄えられている。その集積所は自然災害、人災、および社会的変化の影響を受けやすいため、地層処分という方法が発案された。フィンランドのオルキルオトでは世界初の高レベル放射性廃棄物の永久地層処分場の建設が決定し、固い岩を削って作られる地下都市のようなその巨大システムは、10万年間保持されるように設計されるという。廃棄物が一定量に達すると施設は封鎖され、二度と開けられることはない。しかし、誰がそれを保証できるだろうか。10万年後、そこに暮らす人々に、危険性を確実に警告できる方法はあるだろうか。彼らは、それを私たちの時代の遺跡や墓、宝物が隠されている場所だと思うかもしれない。そもそも、未来の彼らは私たちの言語や記号を理解するのだろうか。
************************* (チラシから)

 

 

 

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