埼玉県比企郡川島町 遠山記念館を訪ねた。
遠山記念館のホームページ http://www.e-kinenkan.com/usage/index.html
日興証券の創立者である遠山元一が、かつて生家だった土地を買い戻して再興させるとともに、母の住まいとして建てた。
昭和8年から2年7か月をかけて、昭和11年4月に竣工した。全国から集めた銘材を使った。
東棟(63坪)、中棟(87坪)、西棟(61坪)を渡り廊下で結んでいる。
圏央道の川島ICから10分ほどのところにある。地図もナビも最新でないのでたどり着くのに苦労したが、圏央道の側道が新しくできており、側道を使えば早い。
正門前の駐車場は20台ほど停められる。駐車場と屋敷の間には濠があり、いまの時期はスイレンとハスの花が大きく開いている。
長屋門をくぐると正面に本館、右手に美術館がある。
左:東棟の表玄関。右:18畳の間。東棟は、豪農の邸宅風であり、茅葺き屋根、欅造りになっている。
畳廊下で中棟とつながっている。
ここには書院造りの18畳の間と10畳の次の間があり、応接用に使われ、吉田首相も来たという。
次の間には毎年、節句人形が飾られる。
庭園をみせるためにガラス戸は大きなものになっている。戦時中は、このガラス戸は土蔵にしまっていたという。
いまは夏の仕様になっている。御簾を下げており、とても涼しげ。
西棟は、客間3部屋と仏間からなる遠山の母のための建物。京風数寄屋造り。