goo blog サービス終了のお知らせ 

女心と秋の空

~おおきくなったキミへ~
ダーとムスコとワタシのまいにち。

術後1ヶ月

2017-12-18 | がん

今日で手術から1ヶ月。

 

昨日の術後1ヶ月診察では、
切り取った部位と
スライスした鮮明な写真を母とムスコと拝見し、
病理検査結果の報告を受けた。

 

術前診断同様、

 非浸潤性乳管癌
 ステージ:0
 腫瘍の大きさ:5.6cm×2cm
 センチネルリンパ節生検:陰性

 

乳房全摘出したことによって
転移再発の心配もなく
今後のホルモン治療も放射線治療もなく「完治」
という希望の言葉を担当医から頂いた。

 

今後は、
半年後に触診
1年後にMRI検査
健側(もうひとつ)の乳房については、
通常の女性より新しい癌が生まれるリスクが高いため
毎年検査を行っていく。

 

傷の収縮による痺れや痛みは、だいぶ治まってきている。
あとはリハビリという名の
とにかく躊躇せず 動かす!伸ばす!こと。
傷がピリピリと痛む感覚は、これから先もずっと続くのだそうだ。
寒い日や雨の日にちょっと違和感を感じる、みたいなのかな。 

 

 

なんだったのかな。
なんか、あっけなかったな。 
 

ここんとこ、
私よりも家族の方がバタバタしてて
それどころじゃないというのにも正直助けられていたりする。

 

ムスコが
「おムネがなくなった」1ヶ月のお祝いしようと提案してくれて、
夕食のグラタンにキャンドルを立てた夜。

 

 

 

みんな、ありがとう。

心配かけちゃって ほんとゴメン。

 

私は元気です!

 

 

( キキか!ってツッコミよろしく )

 

 


術後10日目

2017-12-06 | がん

備忘録。

 

◎術後9日目【11月27日(mon)】
 出勤
 同僚らの「おかえりなさい!」がムネに響く
 ムスコお迎え後に QB HOUSEへ/6mmボウズに
 夕食は大好物の福包餃子

◎術後10日目【11月28日(tue)】
 ムスコと入浴はまだできずにいる
 鏡のくもりが助かる
 目が極度に悪いというのにも助けられている

 

 2、3日前から傷の収縮が激しい
 それによる ひきつれ感、痺れのようなものもあり
 身体が治ろうとしているからなのだろうけど
 ここでリハビリしなきゃならないのだろうけど
 気持ちがね

 

 *

 

 早期発見で
 超初期で
 ほんとうによかったね
 と誰もが言う

 まぁ
 それくらいしか かける言葉が見つからないし
 他にどんな言葉をかけてほしいんだと問われても
 何も 出てこない

 

 癌になっていいわけなんかない
 おっぱいが線になっちゃっていいわけがない

 どんどん卑屈になっていき
 話すことも嫌になっていき

 でも日々の着替えや入浴でハダカになるたび
 生々しい傷は そこに存在してるわけで

 シクシクと傷が痛むわけで

 

 じゃあ 全摘でなくて温存にしたら よかったんじゃないの
 同時再建したら 見た目のショックも 和らぐんじゃないの

 気休めに自問自答してみる


 きっと同じだと思う

 

 癌とは身体だけでなく
 心まで持っていっちゃう病なのだと

 

 *

 

 これから先 わたしにできることはなんだろう

 みんな〜 健診に行ってね!
 早期発見早期治療だよ!!(ピンクリボン運動ともいう)に精を出すか

 担当医からの説明をダーに伝える手話通訳を
 癌患者自身でやったのも
 今後何かに役立つだろうか

 

 何かしたい

 それが何か

 

 ムネの傷と真正面から向き合わねばならない

 

 わたしにできることはなんだろう

 

  
心のヨリドコロだった入院病棟のデイルームにて

 

 

  


術後1週間

2017-12-05 | がん

備忘録。

 

◎手術前日【11月17日(fri)】
 10:00入院/核医学検査、麻酔科医と話、シャワー、タリーズ
 頭痛がひどすぎて眠れず/でもナースコールは押せず 

◎手術当日【11月18日(sat)】
 8:00 父母ムスコ来院(ダーは学園祭で出勤)
 8:30 手術着に着替えて歩いて手術室へ
 9:00〜10:30 手術
 11:00ごろ 戻ったらしい(覚えていない)4時間ほど安静に
 15:00 尿の管を外してもらう/面会に来ていた弟と姪っ子に会いにデイルームへ歩いていく
 16:00 看護師とトイレへ
 18:00 24hぶりの食事 完食
 夜中 何度も目が覚める 

◎術後1日目【11月19日(sun)】
 6:00 デイルームで朝焼けを眺める/痛み止め点滴
 10:00 担当医回診、傷跡を見る/点滴外れる
 11:00 下半身のみシャワー浴
 11:30 ダーとムスコとタリーズへ行ったものの気持ち悪くて帰室/痛み止め(錠剤) 
 午後はうつらうつら/テレビ(1日500円)申請して観るというより眺めてみたり
 右腕は90度までしか上がらない 

◎術後2日目【11月20日(mon)】
 7:00 2日続けて朝ごパン(ごはん希望)
 待っているとやってくる食事
 待っているとやってくる掃除
 待っているとやってくるゴミ捨て
 髪を洗いたい
 14:30 担当医回診/「明日か明後日退院でいいですよ。どうしますか」「明日で!」
 振替休日のダーとタリーズ/1Fは下界臭がプンプンしてまた気分悪 
 夕食前までデイルームでムスコとお絵描き


タイトル:『 おかあちゃん 』(ムスコ画伯)

「みぎの おムネなくなったからね、ばってん×」

「どようび に しゅじゅつ したでしょ。だから ”ど” だよ」

 

◎術後3日目【11月21日(tue)】
 9:00 担当医回診/にょろにょろ〜っとドレーン管を抜く/術後生活についての説明
 退院準備/ダーが休んで来てくれた
 14:00ごろ 手首に巻いていたタグをちょっきん/退院
 家まで歩いて帰宅
 荒れ果てていると思えば綺麗な我が家(ダーがんばったね)
 退院お祝いにデリバリーピザ 
 シャワーは一人で

◎術後4日目【11月22日(wed)】
 徒歩で登園
 徒歩で『 マギーズ東京 』へ/3hほど過ごす
 ららぽでウィンドーショッピング/ソファーで休み休み歩く(ワタシ流リハビリ)
 夕方 ムスコお迎え

◎術後5日目【11月23日(thu)】
 AMのんびり
 PM職場の公開講座に家族で参加
 外食は民民餃子
 行きも帰りもタクシー

◎術後6日目【11月24日(fri)】
 ムスコ(保育園欠席)とお台場デート 
 映画『KUBO』
 ベビザラスでクリスマスプレゼント物色に

◎術後7日目【11月25日(sat)】
 都バス1日券の旅
 TSUTAYAでDVD返したり借りたり
 錦糸町で用事を済ませ
 実家へ
 弟ファミリーもやってきて ワイワイと鍋パーティ
 あったかすぎて身にしみる夜 

◎術後8日目【11月26日(sun)】
 母の朝食
 ムスコを預けて美容院
 母の昼食
 ムスコと公園
 帰宅
 ダーのお土産(マネケン ワッフル)とダー作パスタに食らいつく

◎術後9日目【11月27日(mon)】
 ひさびさの チャリンコ登園
 ひさびさの 出勤

 

 


ただいま

2017-11-21 | がん

1週間入院の予定が
2日早く退院許可が下りた。

なにもこんなとこで健康体アピールしなくっても。

(デイルームでバレエレッスンしてたらダーに叱られた)

 

嗚呼、空が青い。

 

泣いてるんじゃないやい。

 

眩しいんだい。

 

 

 

 

 

   

 

 

 


おかあちゃん、だいじょうぶ

2017-11-18 | がん

「乳がん」という診断を受けたのは
10月の初め、ムスコ保育園運動会の前日だった。

 

診断名は「非浸潤性乳管癌」

ステージ:0

 乳管(ミルクの通り道)にがん細胞がとどまっている状態で、
 やがて増殖して乳管や小葉を包む基底膜を破り、周囲の組織に広がっていくという。

 私の場合、
 顔つきは悪いが手術で完全に取り除いてしまえば、
 転移再発はないとされている。

 

__________

 

春頃から胸のしこりがコロコロと
それとなく大きくなって、なんだか増えてるような、
まさかね、しこりが動けば心配はない、
単なる石灰化に違いない、 

ネットでの情報を鵜呑みにして、
大丈夫、大丈夫と根拠のない自信で夏のギリシャ旅行を心行くまで満喫した。

 

夏の終わりに受けた年に一度の健診。
胸のしこりについて尋ねてみると、
「ん〜、確かにコロコロしてますね、まあ年齢的にもこのようなことはありますが。
 気になるようでしたらエコーで見てみますか」とのこと。

なぜかその瞬間に脳裏でダーが「やれ!!」と叫んだような気がして
偶数年齢で付随していたマンモ検査に
オプションでの 乳房超音波(エコー)検査を急遽追加したのだった。

 

一週間後に届いた封書の中には、
要精密検査、専門医を受診せよと紹介状が同封されており。

トクトクと胸の高鳴りが鳴り止まず。

 

9月、近所の総合病院に予約を取って、
またまたマンモ(3D)にエコーに針生検、

それから心電図、採血、採尿、X線、MRI、
病院とは縁のなかった私が幾度となく病院に通い、 

「乳がん患者」とお墨付きを受けたのだった。

 

ムスコを授かる前の不妊治療をしていた時期に
自分の中の厄というか悪運というか、
そーゆー悪いモンはぜんぶ使ってしまっていたと思っていたから、


「がん」というものが我が身に降りかかってくるなんて夢にも思っておらず、
幸せ幸せーってバカみたいに連呼していたからかな、
(だってほんとに幸せだったんだもん) 

ここはいっちょ試練を与えてやっかと
神様がそんな気になったのかな、なんて

どこまでも他人事のような自分でいて 

 

それでも朝は何事もなかったようにやってきて、
弁当作って味噌汁こさえて、ムスコを起こして、保育園へ送って仕事して、
迎えに行ってお風呂入ってご飯作って食べておしゃべりして、
 

「あたりまえ」のまいにちが
やけに長く
そしてますます愛おしく

涙はいつでもどこでも溢れてきて

もー
精神状態はぐちゃぐちゃで。

 

いろんな人と(別件で)やりとりした10月は
精神的アップダウンが激しすぎて 

実はよく覚えていない。

 

心ここに在らずな私でごめん。

家族が一番被害被っていたよね。

泣いたり怒ったりイライラしたり
バカみたいに笑ったり

自暴自棄になったかと思えば

スーパーポジティブになったり

暴飲暴食に

散財に

思いつきで断捨離しだしたり

怪しすぎる母ちゃん月間デシタ。

ダー、ごめんよ。

 

 

もうだいじょうぶ。

 

これから手術です。

右乳房全摘します。

 

自分で決めたことだから。

 

 

映画やドラマみたいに
真っ平らになった胸を見て泣き崩れるのかな。

それともまた違った感情で
手術痕を直視できるのかな。

 

 

未来のムスコへ

「セーくんね、おおきくなったら おいしゃさんになる!

  そんでね、おかあちゃんの びょうきを なおすんだ!!」

母ちゃんは、

こんなにも優しくて素晴らしいオトコに育ってくれたこと

死ぬまで忘れないよ!

大好きだよ!!

 

(友人らが、入院患者らしくなくて カッコイイと褒めてくれたから記念に載せとこ)

 

 

目が覚めたら新しい世界が待っている。

 

行ってきます!