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Welkom! Amsterdam

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Jip en Janneke

2005-11-20 07:59:45 | Het Nederlands

オランダに来て、オランダ語をマスターしたいと思い、週1回学校にも行き始めたし、職場もオランダ人に囲まれて仕事をしているという絶好の環境にいる。それなのに、

いまだほんの片言しか話せない(冷汗)。

撃沈。どうしてか分析してみると、まず、勉強時間が足りない、とか、話そうと努めていない、とか、いくらでも自分を責めることができる(苦笑)。しかし、ここでちょっとした言い逃れのような言い訳をすれば・・・

①概してオランダ人はみな英語が話せる。→オランダ語を使う必要がない。

②一方、仕事場の電話応対で、オランダ人のお客様に”Can you speak in English?"といえば、"You cannot speak in Dutch? You are in Holland. You have to speak in Dutch!!"と、オランダ語が話せないことに罵声を浴びる。→憤りを感じながらも、話せないことに自信を失う

③世界からみればオランダ語はマイナー言語。→オランダを離れればあまり(まったく?)使う必要がない。

このような現実に何度か挫折しかけたが、基本的に途中でやめるのが嫌いな性分なもので、まあゆっくり時間をかければいいや、と気を取り直しているところである。

それでも、オランダ語が日常茶飯事、あちこちで聞いたり見たりできるし、それらが理解出来ればオランダの生活ももっと楽しくなるに違いないのだ。それに、習ったことがその場ですぐ使える今の環境をもっと生かしたい、という気持ちもある。

そこで、今日ご紹介したい、オランダ語を勉強しているかたにオススメの本。もともと、学校の先生に勧められたのだ。アニーM.G.シュミットという作家による、”Jip en Janneke(イップとヤネカ)"という本。1cmほどの厚さで5シリーズある。子供向けの本なので、書いている内容も読みやすい。1話が3ページほどの短編集なので、1日1話、と決めれば飽きずに読めちゃう。Jip(イップ)というおてんばな男の子に、近所に住むJanneke(ヤネカ)という女の子が、おもちゃで遊んではお母さんに怒られる、という、よく子供の頃に読んだな、と思うような内容で、とにかくかわいくてほほえましい。

飽きがこないのは、オランダ人の故・Fiep Westendorpさんが描くこの挿絵。↓

誰もが一度は見たことのある絵ではないだろうか。この影絵のようなシルエットに、はじめは暗いイメージを持っていたが、本を読んでいるうちに、かわいい登場人物たちにすっかり魅了されてしまった。アムステルダムでは、いたるところでJip en Jannekeのポストカードを見受けられるので、最近は思わず目にとまってしまう。

語学の習得方法はさまざまだと思うが、こうした絵本なら読みやすいし、子供たちや母親が実際に使うフレーズなどをそのまま覚えることもできる。Jip en Janneke、これからどんな話が飛び出すか楽しみだな

 


SpellingalAlfabet(Dutch)

2005-09-15 01:02:56 | Het Nederlands

今回はわたしのなかで、へぇ~なトピックです(笑)

ブログつながりのASIS2005さんとtamayamさんの記事で、アルファベットレターの表記の仕方について取り上げていらっしゃったので、わたしもここでオランダ語ではどう表記するのかと思い、さっそく辞書で調べてみた。

オランダ語ではほとんど人の名前あるいはいくつか町の名前が使われている。詳細は以下のとおり。

 a,A: Anna/Anton b,B: Bernard c,C: Cornelis d,D: Dirk e,E: Eduard f,F: Ferdinand h,H: Hendrick i,I: Izaak j,J: Jan k,K: Karel l,L: Lodewilk m,M: Marie n,N: Nico o,O: Otto p,P: Peter q,Q: Quotient r,R: Rudolf s,S: Simon t,T: Teunis/Theodoor u,U: Utrecht v,V: Victor w,W: Willem x,X: Xantippe ij, IJ: Ijmuiden/Ijsbrand v,V: Ypsilon z,Z: Zaandam

ASIS2005さんが表記していらっしゃる、Alfa, Bravo, Charlie, Delta...という表記は、NATO(北大西洋条約機構、オランダ語ではNAVOと略す)で制定されているSpellingalfabetだそうだ。これはあくまでNATO加盟国のみに適応できるのであろう。アメリカやアジアなどではあまり通用しないのであろう。

国によって全く違うのは面白い。仕事でも使う機会が多いが、ほとんど適当に使っていた(冷汗)。まわりの同僚がどういう表記をつかっているのか注目したこともなかったが、これを機会に仕事場で聞いてみよっと。

↑Ze zijn Nederland-Engels en Nederlandse Woordenboek met Van Dale. Ik gebruik het in Nederlandse les.

P.S. しかし、オランダの辞書は安い。信頼できるVan Dale社のものでも1冊2000円もしなかったんだ 

 


Oh, my god...

2005-07-29 00:11:15 | Het Nederlands
今日はオランダ語の面白いフレーズをお伝えいたします。

悔しいとき、つらいときなど、ヒトが嘆くときに発する言葉は、世界各国、言語によって違う。

日本語だと、「あらまあ!」「ちくしょう!」「なんてこった!」「あかんわ」などが思い浮かぶ。
英語だと、"Oh, my god!"
イタリア語(スペイン語も?)だと、"Mamma mia!"
フランス語だと"Oh, mon dieu!"

ではオランダ語ではなんと言うか。
 "Tsjongjongejonge...(to be continued)" 

読み方は「チ(シ)ョンゲヨンゲヨンゲ…」

もともとtjongeという単語が、英語で言う"dear me"(哀れだ)という意味があり、その単語の後はjongeを何度も繰り返してもいいし、フェイドアウトしていく感じが一番オランダ語らしい。

オランダにいると、いたるところで聞こえてくるこのフレーズ。発音が面白くて笑えるので、たまに使ってみると、同僚から笑われるのがオチ。一般には男性がつかう言葉のようだ。

ほかの世界各国では、どんなフレーズがあるのだろう。ご存知のかた、教えてください 

Dunglish (ダングリッシュ)

2005-05-20 01:01:01 | Het Nederlands
みなさんはDunglish(ダングリッシュ)という単語をご存知でしょうか。わたしは最近知ったのですが…

このDunglishとは、Dutch(オランダ語)とEnglish(英語)を組み合わせて作った造語であり、「オランダ人がオランダで使う英語」を意味する。オランダでは移民が多いため、国民同士のコミュニケーションはオランダ語よりも英語が使われてきた。じっさいオランダ人はたいてい誰でも流暢に英語を話すし、わたしもこの国に住んで、オランダ語ができないからといって困ったことはさほどない。オランダ人が英語が話せてよかった。こっちに来てそう思っていた。

ところが問題は、そのDunglishは、オランダ語がなまった英語、なのである。母国語が英語でないわたしには、渡蘭した当時には全然気づかなかったが、最近そのことにうすうす気づきはじめていた。アメリカ人はたしかもっと難しい単語やフレーズを使っていたのではないか。参考書にのっているフレーズはオランダ人には通じそうにないから使わないでおこう。などなど…

じっさいに、ネイティブイングリッシュのひとがDunglishを聞けば、"Oh, my god...what the h*ll does Dutch talk about?!"となるようだ。おなじゲルマン民族系の言語だから、単語も類似するところはあるのだが、実際オランダ語の文法や発音はかなり違っていて、またオランダ人はそれを英語でも使うために混乱を招いてしまうようだ。

たとえば、「アムスへようこそ」というのは英語では"Welcome to Amsterdam."ですね。でもオランダ語では"Welkom in Amsterdam." それをそのまま英語に使ってしまうから、アメリカ人やイギリス人は"?!?!?!△■○?"となるようである。ついでに、わたしのブログのタイトルも"Welkom in Amsterdam" とするべきなんだろう。でもなんか紛らわしいなあ…。

これはほんの一例にすぎないが、じっさいには政治や経済の世界でも起こりうる誤解なのだ。わたしの職場でももちろん潜在的にたくさん起こっているはずのこと。それもそのはず、スタッフは80%近くはオランダ人。うちの部署で言えば、Managerはポルトガル人、Assitant Managerはフィンランド人。あとはオランダ人と日本人など。あれ、ネイティブイングリッシュがいない!以前のManagerは生粋のイギリス人で、どんな英語も間違いはなかったのだが、その彼も去ってしまい、今は社外に提出する書類やFAXもすべて非・ネイティブがチェックしているのである。ああ、そのイギリス人の上司からもっと正しい英語を吸収しておけばよかった。

Dunglishが浸透しきって当たり前になり、それを誇りに思っているオランダ人(本当に誇りにしているらしい)。この流れを変えるべく、アメリカやイギリスからの移民をもっと受け入れ、正しい英語に校正してもらえたら、そこから救われるのだが…

オランダ時間

2005-03-22 04:14:31 | Het Nederlands
今日はとーっても春の陽気で、アムスのカフェではテラスを出し始めたところが多かった。「テラス始め」とでも言おうか。カフェでのんびりくつろいでいるのは観光客というよりは、その近くに住んでいる住民だったりする。とにかくこの時期、外にでたがるオランダ人。でも、わたしもなんだかウキウキ…春本番です。

さて、オランダに来るまでは、「風車」「チューリップ」しか思い浮かばなかったわたし。8ヶ月住んで、気づいたこと、ふと疑問に思ったことなども、ここで書いていきたいと思っています。

では、今日はオランダ語にまつわる話。世界中の言語で、時間の表記の仕方は千差万別だと思うけれど、オランダ語はとにかく分かり難い!例えば、”Hoe laat is het?” (今何時ですか。)と聞かれて、昼の2時なら”Het is 2 uur.” で、簡単なのだが、15分を過ぎると途端にややこしくなる。

まず2時20分だと、”Het is 10 voor half 3.” 直訳すると、「3時まで30分と10分前です。」
つまり、20分。

2時25分なら、「3時まで30分と5分前です。」
2時40分なら、「3時まで30分前から10分すぎました。」
2時50分でようやく”Het is 10 over 3.” 「3時まで10分前です。」

簡単にいえば、毎時15分を過ぎると次の時間まであと○○分とか、さらにあと○○分前から△△分すぎ、という表現をする。45分も前から次の時間のカウントをするなんて…。日本語ならせいぜい10分前から(3時10分前、など)。これは、オランダ人のせっかちな気質から来ているのか?それとも何かに対しての皮肉めいた表現?

ちなみに、普通の数字を読むときも、たとえば23なら、”drie en twentig”=「3と20」といった表現をする。うーんわたしにはただややこしいだけである(笑)

   ??ドイツ語や、スペイン語、イタリア語ではどうやって表現するんだろ??