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武士は食はねど高楊枝

主に野球のことを書きます。時事ネタ、軽い話題から、自分なりに研究した野球史の話題…。たまに出る野球以外の話題も注目です!

巨人軍歴代ベストナイン

2005年02月03日 22時45分40秒 | 歴代ベストナイン
このブログの中でいろいろな企画を作って生きたいと思います。
今回始めるのは、球団別歴代ベストナインです。
まずは手始めに巨人からいきます。以下の文章は、以前私がとある掲示板に投稿したもののコピーです。
意見がある方、どんな些細なことでも結構なのでコメントをお寄せ下さい。


選出人数は、各ポジションのレギュラーひとりずつと控えを数人、投手は五人とします。打順も私なりに考えてみることにします。投手は最も評価の高い選手をスタメンに、その他の選出選手を年代順に並べます。

     スタメン     控え         投手
1 中 与那嶺 要    吉原 正喜       スタルヒン
2 二 千葉 茂     川上 哲治       藤本英雄
3 一 王 貞治     篠塚 和典       別所 毅彦
4 三 長嶋 茂雄    原 辰徳        斎藤 雅樹
5 左 松井 秀喜    柴田 勲        
6 右 青田 昇
7 捕 森 昌彦
8 遊 広岡 達朗
9 投 沢村 栄治

やはり巨人は人材が豊富だ。弱小球団だとどうしても名選手の見当たらないポジションが出てくるものだが、巨人の場合は逆である。同一ポジションに名選手が重複してしまい、泣く泣く選考から外すことになってしまう。「打撃の神様」川上哲治あたりは、他球団なら四番一塁当確であるのに、あいにく巨人には世界の王貞治がいる。このチームにおける川上は史上最強の代打である。
二塁も迷った。異論もあると思うが、私は「猛牛」千葉茂を選んだ。控えに回った篠塚和典は首位打者二度、通算打率.306の巧打者、対して千葉は打撃タイトルとは無縁であった。しかし守備の評判では千葉がいくらも上であろう。篠塚が名手だという話を聞いたことがないし、巨人で篠塚のようなタイプが守備を評価されないくらいだから、実際にうまくないのだと思う。千葉の打撃成績も悪くはないから、守備を含めればこっちが上だと判断した。
三塁の控え原辰徳も相手が悪かったとしかいえない。
捕、遊、外の人選は自分なりにはあっさりいったのだが、反論が激しくなりそうな部分である。この部分に関しては、私の選出基準をよく反映しているところなので少し説明しよう。
例えば、捕手部門。私は迷わず森昌彦を選んだ。これに対して、現役の阿部慎之助を推す人がかなりいると思う。確かに、打撃を比べるとどう転んでも森に勝ち目はない。ただ、私の選考基準として、「レギュラーを確保していた期間」というものがある。たった二三年レギュラーでいた程度の選手をベストナインには極力入れないようにしている。とはいえ、弱小球団ではどうしても現役の若い選手が一番ということがある。だから、極力入れない、のである。この基準でいけば、阿部は森には到底及ばない。いくら打撃が優れているとはいえ、この先どうなるかわからないのだから、現時点での成績を阿部の生涯成績と考えるしかない。
外野で高橋由伸を控えにすら入れないのも同様の理由による。高橋が今後通算成績でも偉大な打者になるとは思うが、それは未来をすべてより良く捉えた場合である。現時点で吉村禎章を加えないのは、もちろん彼の通算成績が選出選手より劣るからに他ならない。彼が怪我をしなければどのくらい打ったかという話は無意味である。吉村はアキレス腱断裂も含めて吉村なのである。
というわけで、私の選考は今後も現役選手には辛い評価になるはずだ。後でつまらぬ言いがかりを受けないように先に言っておくが、私だって現役選手、キャリアのない選手を選出することはある。現役選手の現時点での成績を過去の候補選手と比べて、すでに上回っている場合、また、期間は短くても(特にシーズン記録やタイトルで)他を凌駕する成績を収めている場合はもちろんベストナインに入っていただこうと思っている。
私の高橋の評価は、選出四人の後に三冠王の中島治康、巨人の外人ではナンバーワンのウォーレン・クロマティがいて、その後ろ、球団内七番目の位置にいることになる。彼のプロ入り以来の成績を通算として考えるとそのあたりが妥当だと思う。高田繁よりは上なのだから、このあたりで満足していただかなくてはならない。この際はっきり言ってしまうが、高橋や阿部程度の選手を選出する人は巨人軍の歴史をナメているとしか思えない。どこかの弱小球団ならともかく、巨人軍のキラ星の如く並んだ名選手の前ではあの程度の成績は二軍のようなものである。
閑話休題。遊撃も粒がそろっている。創世記の白石敏男以下、広岡達朗川相昌弘、現役の二岡智宏。この中で、打撃の良い二岡の活躍期間が短いのが惜しい。もう説明しないが二岡は選ばない。残る三人はどれも守備の人である。それならば、やはり守備が一番良い広岡ということになる。

野手同様質量兼備えた投手陣である。エースは沢村栄治。月並みではあるが、結局は沢村になった。沢村は球団創立の、ひいてはプロ野球設立の伝説である。伝説ゆえに、彼の活躍は誇張されている部分もあると思う。しかし、彼が黎明期において抜群の投手であったことは疑う余地がないし、伝説が生み出されるだけの思い入れを当時の人々に持たせるだけの選手だったのであろう。短期間ではあるが華やかな実績に、球界発展の礎を築いた功績に、そして今なお語り伝えられる伝説に敬意を表して、沢村を主戦投手に選出する。
控えの投手も多士済々だ。だからこそ沢村をエースに推すのにこれだけ理論性を欠いた理屈が必要なのだ。実績、印象を加味して、ヴィクトル・スタルヒン別所毅彦藤本英雄が当選。別所は気分的には選びたくないが、記録を見ればやはり巨人の選手であると思う。あとの一人、私は至近の斎藤雅樹を選んだが、ここは迷うところ。忘れられた二百勝中尾硯志、覚えられている二百勝堀内恒夫、ちょっと戻って藤田元司、怪物江川卓あたりが対抗馬。もうちょっと踏み込むと大友工西本聖もいい。この中で斉藤が優れているのは獲得タイトルである。タイトル獲得数が多いということは、その世代における特出を意味する。先ほどの長話から誤解されがちだが、私は長々と積み重ねた通算記録よりも、一シーズンの成績の良さを重視する。通算成績は、良い一シーズンの連続である(あればよいと思う)。大して活躍もしていない選手が息の長さで積み重ねた通算記録もそれはそれで評価するが、実力的には短い期間でも華々しい活躍をした選手をこの場では評価したい。今回触れた二つの基準は今後も必ず出てくるところです。
中尾はれっきとした二百勝投手である。そして巨人の左腕投手の通算勝利記録保持者である。それでいて、なぜこんなにも地味なのか。歴代二百勝投手中、一番地味なのはこの中尾だと思う。巨人出身というだけで他の投手より名前が売れるはずなのだが。巨人の二百勝投手中尾がこれほどまでに目立たないことは、プロ野球史の七不思議に間違いなく数えられると思う。
堀内は正直落選が残念でならない。斎藤とは僅差である。V9巨人のエース、全盛期の長い投手ではなかったと思うが、絶頂期はよほど素晴らしかったのだろう。両方選びたいのだが。江川の全盛期は比類なき名投手だったようだ。しかしやはりそれが続かなかったことが惜しまれる。阪急かクラウンなら文句なく選出されただろう。この三人の中から斎藤を選んだ理由はなんといっても、私が見た斎藤が憎らしいほどの名投手だったからである。ひとりぐらい自分の世代の選手がほしいからである。

注)捕手部門、吉原正喜も現役期間は短いのですが、守備力のある捕手だという点を評価しました。短期間であっても、のちの山倉和博藤尾茂以上だと判断しました。


第一弾はどうでしょうか?ちょっと長すぎるかなあ。
これからやる球団は、このように間延びしないよう気をつけます。
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