スポーツニッポン 『美姫スマイル6位 4回転はトリノで!』
日程を終えたフィギュアスケート世界選手権。安藤美姫選手は6位。ちょっとコメントの難しい順位である。「今年はシニアの安藤として見られていた。これが本当の実力だと思う」という本人のコメントが冷静。
スケート技術のことはともかく、今後の美姫ちゃんにとって、今のアイドル的扱いが足かせになる日が近くやってくるはずです。スケートを知らない人(僕のようなミーハーな人たち)は、選手を自分で評価することができないので、どうしてもイメージで選手を評価することになります。
「天才女子高生」「四回転」。毎日のようにマスコミが報じる安藤美姫のわかりやすいイメージ―言い換えればスローガン、コンセプト―は、美姫ちゃんを国民的アイドルに押し上げ、オリンピックでもない時期に人々の目をスポーツに向けさせました。
ところが、今後(というよりすでに)美姫ちゃんは変わっていきます。高校を卒業し、中堅、ベテラン選手へと変化していきます。プレースタイルも、そのときそのときと移り変わっていくものです。
美姫ちゃんが変化するにつれて、「天才女子高生」「四回転」といった現行のコンセプトは実態とかけ離れていきます。
4回転との格闘から始まったシーズンだった。「4回転だけが美姫の見せ場じゃない」。
フィギュアは、ジャンプ以外にもステップやスピンなどの技術や、表現力が採点の要素となる。
安藤のこだわりはジャンプ以外へと移っていった。
練習時間の大半をステップとスピンに割いた。ジャンプは最後に確認する程度。
バレエの研究にも時間をかけた。採点が常に最低評価だったステップとスピン。
この日も「失敗はあったけどジャンプは満足。一番悔しいのは、ステップでつまずいたのと、
緊張で滑らなかったこと」と振り返った。ジャンプ以外の失敗を何より悔しがった。
すでに、美姫ちゃんの変化は始まっています。僕が今回の大会で一番うれしかったのはこの点です。若いうちから、美姫ちゃんが先を見て、自分を変えようとしていることです。
四回転ジャンプというのは、野球で言えば160キロのストレートといったところでしょう。若い投手が速い球を投げるという評判が立ったときのことを考えてみましょう。最初のうち、その投手が登板するたびに野球ファンの視線は釘付けになるはずです。お目当ては、無論ストレート。速球一本で打者を牛耳る爽快なピッチング。ファンは彼がうなりをあげる剛速球を放るたびに、もう一度、もっと早くと期待して見るのです。
ところが、しばらくすると、その投手はめったに球速の自己記録を更新しなくなります。そして、速球一本ではなかなか打者を抑えられなくなり、選手生活の晩年を迎えることになります。
良い投手、長持ちする投手は、最初は速球派であっても選手生活の途中から投球スタイルを変えていくものです。山田久志や鈴木啓示は、プロ入り後しばらくは速球主体の投手でしたが、現役中に一度成績を落とした時期があります。手に入れた投球術でその時期を乗り越え、長い現役生活を過ごしたのです。速球という自分の武器を自分で見限ることによって、彼らは歴史に名を残す大エースになりました。
自分の武器がその時点で絶対的なものであれば、それを自ら否定することは本当に勇気のいることです。これができないから、人も会社も国家も滅んでいくのです。
野球の話に移ってしまいましたが、もう一度美姫ちゃんに戻りましょう。四回転の美姫ちゃんの「こだわりはジャンプ以外へと移ってい」て、「練習時間の大半をステップとスピンに割い」ています。そして、試合後には「ジャンプ以外の失敗を何より悔しがった」のです。四回転を強く印象づけているうちから次のステップへと移行していることが、美姫ちゃんのさらなる躍進を予感させます。
日程を終えたフィギュアスケート世界選手権。安藤美姫選手は6位。ちょっとコメントの難しい順位である。「今年はシニアの安藤として見られていた。これが本当の実力だと思う」という本人のコメントが冷静。
スケート技術のことはともかく、今後の美姫ちゃんにとって、今のアイドル的扱いが足かせになる日が近くやってくるはずです。スケートを知らない人(僕のようなミーハーな人たち)は、選手を自分で評価することができないので、どうしてもイメージで選手を評価することになります。
「天才女子高生」「四回転」。毎日のようにマスコミが報じる安藤美姫のわかりやすいイメージ―言い換えればスローガン、コンセプト―は、美姫ちゃんを国民的アイドルに押し上げ、オリンピックでもない時期に人々の目をスポーツに向けさせました。
ところが、今後(というよりすでに)美姫ちゃんは変わっていきます。高校を卒業し、中堅、ベテラン選手へと変化していきます。プレースタイルも、そのときそのときと移り変わっていくものです。
美姫ちゃんが変化するにつれて、「天才女子高生」「四回転」といった現行のコンセプトは実態とかけ離れていきます。
4回転との格闘から始まったシーズンだった。「4回転だけが美姫の見せ場じゃない」。
フィギュアは、ジャンプ以外にもステップやスピンなどの技術や、表現力が採点の要素となる。
安藤のこだわりはジャンプ以外へと移っていった。
練習時間の大半をステップとスピンに割いた。ジャンプは最後に確認する程度。
バレエの研究にも時間をかけた。採点が常に最低評価だったステップとスピン。
この日も「失敗はあったけどジャンプは満足。一番悔しいのは、ステップでつまずいたのと、
緊張で滑らなかったこと」と振り返った。ジャンプ以外の失敗を何より悔しがった。
すでに、美姫ちゃんの変化は始まっています。僕が今回の大会で一番うれしかったのはこの点です。若いうちから、美姫ちゃんが先を見て、自分を変えようとしていることです。
四回転ジャンプというのは、野球で言えば160キロのストレートといったところでしょう。若い投手が速い球を投げるという評判が立ったときのことを考えてみましょう。最初のうち、その投手が登板するたびに野球ファンの視線は釘付けになるはずです。お目当ては、無論ストレート。速球一本で打者を牛耳る爽快なピッチング。ファンは彼がうなりをあげる剛速球を放るたびに、もう一度、もっと早くと期待して見るのです。
ところが、しばらくすると、その投手はめったに球速の自己記録を更新しなくなります。そして、速球一本ではなかなか打者を抑えられなくなり、選手生活の晩年を迎えることになります。
良い投手、長持ちする投手は、最初は速球派であっても選手生活の途中から投球スタイルを変えていくものです。山田久志や鈴木啓示は、プロ入り後しばらくは速球主体の投手でしたが、現役中に一度成績を落とした時期があります。手に入れた投球術でその時期を乗り越え、長い現役生活を過ごしたのです。速球という自分の武器を自分で見限ることによって、彼らは歴史に名を残す大エースになりました。
自分の武器がその時点で絶対的なものであれば、それを自ら否定することは本当に勇気のいることです。これができないから、人も会社も国家も滅んでいくのです。
野球の話に移ってしまいましたが、もう一度美姫ちゃんに戻りましょう。四回転の美姫ちゃんの「こだわりはジャンプ以外へと移ってい」て、「練習時間の大半をステップとスピンに割い」ています。そして、試合後には「ジャンプ以外の失敗を何より悔しがった」のです。四回転を強く印象づけているうちから次のステップへと移行していることが、美姫ちゃんのさらなる躍進を予感させます。
是非、安藤美姫選手には、ロジャースの石井のような選手になっていただきたいです。
また、勧誘に来ます。
haruさんそれを言うならドジャースですよ~(笑)
しかも石井はニューヨークメッツに移籍するようです。
一球入魂さん勝手に突っ込みを入れてすみません
そう言えばプロフィールの写真って西武時代の
若い清原ですね。今気が付きました
昨日までずっと中島かと思っていました(汗)
美姫ちゃんも、ジャンプ以外で評価してもらった事が嬉しかったようですね。ますますその方面でも進化してくれるはずです!
>奥ヒダさん
はい、あなたも仲間入り(笑)
また洗脳に来ます。
ナイスボケですね。僕もロジャースと聞いたら川越のロジャースを思い出します。厳しい勧誘ですね。誰か球界を変えてくれる人はいないのでしょうか。
>奥ヒダさん
あなたももちろん三悪人ですよ(笑)
おっしゃるとおり、あの写真は清原です。僕が子どもの頃の地元の大スター。清原がFA宣言したときは本気で泣きました。
>tomoさん
美姫ちゃんは今のところ荒っぽいところがありますからねえ。野球で言えば高卒ルーキーより下の年回り、そりゃそうだ。
これから先はソツのなさが不可欠でしょう。