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武士は食はねど高楊枝

主に野球のことを書きます。時事ネタ、軽い話題から、自分なりに研究した野球史の話題…。たまに出る野球以外の話題も注目です!

パリーグ開幕前夜

2005年03月26日 00時34分13秒 | 野球 時事編
明日(3/26)パシフィックリーグが開幕します。

昨年の騒動はいつのまにやら掻き消えて、新しい一年の始まりです。
さて、突然ですが、私も順位予想をやってみます。主観と希望的観測が合わさって作られた僕の順位予想です。

1 ソフトバンク
2 西武
3 ロッテ
4 日本ハム
5 オリックス
6 楽天

今考えたのでおそろしく適当です。
ソフトバンクは昨年の実質日本一球団。井口が抜けたものの、補強で穴は埋まった。バティスタが注目されているが、むしろ大村の加入が大きい。先頭打者が固まったことで中軸の打棒がますます恐くなった。投手陣は不安が多い。先発陣はそろっているように見えるが、過去二年続けて安定した成績を残したのは和田くらい。裏を返せば他はあてにならないということ。西武に足をすくわれる可能性は十分ある。ルーキーは将来性重視。活躍はあまり見こめない。
二位に推したのは西武。去年と較べて戦力ダウンがない。とはいえ、去年の優勝が勢い任せだったことは忘れてはいけない。赤田、佐藤、貝塚、中島の四人は今年がレギュラー二年目。このあたりの選手がジンクスに襲われると打線は弱体化する。投手陣に往年の力はない。西口が狂ったら24年ぶりのBクラスも。
3位はロッテ。昨年はハムに競り負けたが、先発陣が安定して、プレーオフを目指す。打線は弱い。西岡がトップに定着できるか。3人の外人の活躍次第で、順位は大きく動く。実際3~5位は差がないが、プレーオフで見てみたいのでロッテを上にした。
4位は昨年3位の日本ハム。稲葉の加入はあるが、ラビットボール本塁打がないと打線は苦しい。セギノール、新庄、高橋は昨年の成績を維持できるか。投手陣は先発も中継ぎもあと一枚がほしい。正田の奮起、須永の躍進に期待。軸ができたら化ける投手陣。文章を書いてるうちにハムはロッテより上に行く気がしてきました(笑)
5位はオリックス。合併したものの、岩隈、中村、大村、礒部と肝心な選手に逃げられた。控えクラスの選手が多いということは、仰木マジックの見せ所でもある。谷は首位打者を取れるのか。ケビンとJ.Pは登録名が面白い。
最下位予想は無難に楽天。オリックスと楽天に関しては、誰がレギュラーになるかが興味をそそる。楽天は、目先の勝利と育成のバランスを考えることが大事。未完の大器山下を使ってみてはどうか。


さて、今年のパリーグの新人で開幕一軍入りは6人。おめでとうございます。名前を挙げておきます。

涌井秀章 西武 投手 18歳 横浜高
片岡易之 西武 内野手 22歳 宇都宮学園→東京ガス
マイケル中村 日本ハム 投手 28歳 米国
久保康友 ロッテ 投手 24歳 関大一高→松下電器
光原逸裕 オリックス 投手 24歳 報徳学園→京都産業大→JR東海
平石洋介 楽天 外野手 24歳 PL学園→同志社大→トヨタ自動車

我らが西武からは2人選ばれました。片岡はドラフト時からやたら秘蔵っ子扱いされてましたが、いったいどうなるのでしょう。高木浩之から二塁を奪えるでしょうか。涌井は、もちろん松坂以来の新人王を狙っていただきたい。

個人的なお知らせ

2005年03月24日 23時14分37秒 | 野球 雑談
先日、当ブログ
これは他人事ではない!!
で私の個人的な事情を書きましたが、そのことについてのお知らせです。
えーと、先日成績発表がありまして、無事卒業となりました。まあ、学生が卒業するのは当たり前のことなので別になんでもないのですが。
さて、大学卒業ということで、これからは社会人になります。つきましては、おそらく長い間暮らしてきた埼玉の地を離れることになりそうです。
近藤節で言えば、この時点で一球入魂は社会人1年生。右も左もわからない年頃である。
さて、ということで、しばらくの間入社や引越しのゴタゴタで思うように更新できなくなるかもしれませんが、少しずつ、暇を見つけては記事を書いていきます。四月半ばには落ち着くことと思います。
皆さん、今後もよろしくお願いいたします。

安藤美姫の彼氏報道

2005年03月24日 22時09分40秒 | 安藤美姫 と野球 など
今日(3/24)発売の週刊文春(文藝春秋社)に、フィギュアスケート安藤美姫の彼氏についての記事が載った。
『安藤美姫 本当のカレシは3歳年上の超イケメン』

先日『FLASH』に小林宏一君とのデート写真が掲載されたことで、2人の仲が話題になったものだが、今回の文春の記事によると、本当に彼女と小林君は仲が良いだけらしい。この部分には愛知県スケート連盟フィギュア委員長の久野千嘉子さんの証言がある。
ところが重大なのはその先で、どうやら姫には彼氏がいるらしいとのことである。
以下、本文より抜粋。

では、ミキティの彼氏はいったい誰なのか?同級生が明かしてくれた。
「3歳年上の地元の子ですよビジュアル系バンドのボーカルといった顔立ち。ジャニーズの小林君にも負けない、超イケメンですよ。お母さんも、二人が付き合っていることを知っています。
美姫ちゃんが左手の薬指にしている指輪は、彼からもらったそうです。朝早い彼女を電話で起こしてくれたり、メールで励ましてくれたり。美姫ちゃんも隠し立てせずに、堂々と自慢してます。お互い下の名前で呼び合って、ラブラブみたいですよ」
公私ともに充実しているミキティ。この勢いで、トリノでのメダルに期待したいものである。


だってさ。ふーん。それで?美姫ちゃんだってさ、年頃の女の子だしさ、そりゃあ彼氏の一人や二人ぐらいいるに決まってるじゃん。悔しくないよ、全然。悲しくないよ、全然。

とりあえず、東海地区で以下の条件に当てはまる男性を見つけたら職質かけるように。
・20歳前後
・男性
・バンドのボーカル風の顔つき
・ジャニーズ顔負けのルックス
・朝早起き
・絶世の美女を同伴


tomoさん、今度の旅は長くなりそうですね。

フィギュア一筋!

2005年03月24日 01時23分37秒 | 安藤美姫 と野球 など
スポーツニッポン 『安藤「カメラはイヤ」お疲れ帰国』
世界選手権を終えた安藤美姫が帰国しました。
報道陣に囲まれて、このようなセリフが言えるのだから、相当な度胸が身についたということでしょうか。本音ではマスコミ嫌いなんでしょうか。そういえば、愛知県出身の有名スポーツ選手であるイチローもマスコミは苦手な様子。ひとくくりにするのもどうかと思いますが、共通してますよね。
そういえば、カージナルス田口が日本マスコミを評して『王様のウンコ』と言ったという話があります。この発言はアメリカで報じられたものですから、アメリカの記者は当然田口の日本語を英語に訳して表現します。その英語を日本語に訳し直したものが『王様のウンコ』。
ここで問題。田口が発したもともとの日本語は一体なんだったのでしょうか。
王様 → KING
『KINGのウンコ』
   ↓
『KINGの糞』
もうおわかりですね。
さてさて、姫の「町を歩けなくなったりするので、カメラに囲まれたりするのはイヤです」という発言は
日刊スポーツ 『美姫帰国、来季は全試合で4回転挑戦』
の記事にあるように、将来の芸能界転身に対してのものだともとれます。
彼女の魅力はなんといってもフィギュアスケート。芸能人にはなってほしくないですよ、僕は。姫がルックスだけで自分を売り出すことは私は認めません。
そうと決まったら、練習、練習!!
(お前はいったい何者だ?)

一流の運動能力と一流のルックスがあわさって初めて安藤美姫なのです。一流の打・走・守が全部そろって秋山幸二ですよ。

球春到来!

2005年03月23日 19時22分26秒 | 野球 時事編
今年もいよいよプロ野球の季節がやってきました。
私も早速西武ドーム、…いやいや、インボイス西武ドームにオープン戦を見に行ってまいりました。
今年初の試合観戦です。
3月21日(月) 西武対ソフトバンク
試合結果は以下の通り。
日刊スポーツ

昨年度日本一の西武と実質日本一のダイエー改めソフトバンクの試合とあって、注目しないわけにはいきません。

オープン戦なので試合結果は気にしませんが、主力選手がいない試合はやはり寂しいものがあります。西武・カブレラ、ソフトバンク・松中の両巨砲のいないラインナップは物足りないですね。

ソフトバンクで気になったのは新加入のカブレラ。二度の出塁時には、一つでも先の塁を狙う姿勢が印象的でした。打撃次第でトップバッターにしてみてはどうでしょうか。
とはいってもダイエーのトップは近鉄からFAでやってきた大村。西武ファンの僕からすると、やっかいなやつがやっかいなチームに入ったという感じです。大村は、育英校時代の平成5年、夏の甲子園で優勝しています。そのときの決勝の相手が埼玉・春日部共栄。あの年はセンバツで大宮東が準優勝。夏は春日部共栄が準優勝と、埼玉県が弱小の汚名返上の年でした。埼玉県民にとっては、夏初優勝の悲願を潰された天敵大村。10年経った今年もまた大村がライバルとなりました。

西武を見ていて思ったこと。
二番右翼小関が3打数2安打の活躍。日本一となった去年は大した活躍ができなかっただけに、今年は2年分の働きを。
久しぶりに見た五番高木大成は、完全復活とは程遠い。もうあとがないことはわかっているはずなのに、早打ちで凡打の山。この淡白さが彼が殻を破れない原因だと思います。
六番二塁、石井義人。西武の二塁といえば高木浩之が真っ先に思い浮かぶが、今年は石井がレギュラーを狙う。泥臭いひたむきなプレーが持ち味の浩之と打撃の良い石井。外野と二塁は熾烈な争いが見れそうです。
そういえば、石井の応援歌が昔鈴木健が使っていた曲でした。同じ浦和学院の甲子園を沸かせた主砲。鈴木健の年は記憶にないが、石井の年は見てました。
九番三塁後藤武敏。安打こそなかったものの、豪快なスイングは目を引きました。西武は和製大砲育てるのが下手なチーム。フェルナンデスとの争いは厳しいか?

投手では、まず先発の帆足。5回1失点。昨年のチーム最多勝がフロックではないことを証明する年です。しかしフォームが落ち着いてしまった感があります。彼には徹底的に曲者路線を敷いてほしいものです。二番手後藤は再起の年。今の帆足と同じ立場だった昨年は活躍できず。制球力は先発陣1。


というわけで、やはり野球はいいですね。今年の西武は応援しがいのあるチームになりそうです。宿敵ソフトバンクを破って、今年は文句のない日本一になってほしいですね。

安藤美姫は6位 世界選手権

2005年03月20日 14時54分52秒 | 安藤美姫 と野球 など
スポーツニッポン 『美姫スマイル6位 4回転はトリノで!』

日程を終えたフィギュアスケート世界選手権。安藤美姫選手は6位。ちょっとコメントの難しい順位である。「今年はシニアの安藤として見られていた。これが本当の実力だと思う」という本人のコメントが冷静。

スケート技術のことはともかく、今後の美姫ちゃんにとって、今のアイドル的扱いが足かせになる日が近くやってくるはずです。スケートを知らない人(僕のようなミーハーな人たち)は、選手を自分で評価することができないので、どうしてもイメージで選手を評価することになります。
「天才女子高生」「四回転」。毎日のようにマスコミが報じる安藤美姫のわかりやすいイメージ―言い換えればスローガン、コンセプト―は、美姫ちゃんを国民的アイドルに押し上げ、オリンピックでもない時期に人々の目をスポーツに向けさせました。
ところが、今後(というよりすでに)美姫ちゃんは変わっていきます。高校を卒業し、中堅、ベテラン選手へと変化していきます。プレースタイルも、そのときそのときと移り変わっていくものです。
美姫ちゃんが変化するにつれて、「天才女子高生」「四回転」といった現行のコンセプトは実態とかけ離れていきます。

  4回転との格闘から始まったシーズンだった。「4回転だけが美姫の見せ場じゃない」。
  フィギュアは、ジャンプ以外にもステップやスピンなどの技術や、表現力が採点の要素となる。
  安藤のこだわりはジャンプ以外へと移っていった。

  練習時間の大半をステップとスピンに割いた。ジャンプは最後に確認する程度。
  バレエの研究にも時間をかけた。採点が常に最低評価だったステップとスピン。
  この日も「失敗はあったけどジャンプは満足。一番悔しいのは、ステップでつまずいたのと、
  緊張で滑らなかったこと」と振り返った。ジャンプ以外の失敗を何より悔しがった。

すでに、美姫ちゃんの変化は始まっています。僕が今回の大会で一番うれしかったのはこの点です。若いうちから、美姫ちゃんが先を見て、自分を変えようとしていることです。

四回転ジャンプというのは、野球で言えば160キロのストレートといったところでしょう。若い投手が速い球を投げるという評判が立ったときのことを考えてみましょう。最初のうち、その投手が登板するたびに野球ファンの視線は釘付けになるはずです。お目当ては、無論ストレート。速球一本で打者を牛耳る爽快なピッチング。ファンは彼がうなりをあげる剛速球を放るたびに、もう一度、もっと早くと期待して見るのです。
ところが、しばらくすると、その投手はめったに球速の自己記録を更新しなくなります。そして、速球一本ではなかなか打者を抑えられなくなり、選手生活の晩年を迎えることになります。
良い投手、長持ちする投手は、最初は速球派であっても選手生活の途中から投球スタイルを変えていくものです。山田久志や鈴木啓示は、プロ入り後しばらくは速球主体の投手でしたが、現役中に一度成績を落とした時期があります。手に入れた投球術でその時期を乗り越え、長い現役生活を過ごしたのです。速球という自分の武器を自分で見限ることによって、彼らは歴史に名を残す大エースになりました。
自分の武器がその時点で絶対的なものであれば、それを自ら否定することは本当に勇気のいることです。これができないから、人も会社も国家も滅んでいくのです。

野球の話に移ってしまいましたが、もう一度美姫ちゃんに戻りましょう。四回転の美姫ちゃんの「こだわりはジャンプ以外へと移ってい」て、「練習時間の大半をステップとスピンに割い」ています。そして、試合後には「ジャンプ以外の失敗を何より悔しがった」のです。四回転を強く印象づけているうちから次のステップへと移行していることが、美姫ちゃんのさらなる躍進を予感させます。

好発進?から一転…

2005年03月18日 15時35分22秒 | 安藤美姫 と野球 など
いよいよ世界選手権が始まりましたね。
とまあ、遅ればせながら言っておきます。なにせアナログ人間なもんで、皆様のように最新ニュースには体が反応しません。新聞ではなくて週刊誌でも読む気分で当ブログをご覧下さい。
どのブログの方も、反射神経の良いこと、良いこと。いつもお世話になってる美姫関係の3人の方のブログで、最新情報をご覧下さい。
がんばれ!トリノの星★安藤美姫
DRAGONS★VICTORY
V35スカイラインクーペが欲しい!
この方々は、硬派な野球ブログをつくるという僕の夢を打ち砕いて、野球&ミキティブログに変えさせた人たちです。


さてと、本題に移りましょう。
僕はフィギュアスケートは素人なんで、人の言うことをそのまま受け取るしかないわけです。美姫ちゃん、とりあえずは好発進といったところでしょうか。予選で3位って、すごいことは間違いないでしょう。高校野球に例えると、地方の秋季大会の優勝校といったところでしょうか。
スポーツニッポン
で、このあたりのことは皆さん書いている通りです。
「順位とかはお姉さん方に任せて、私は楽しみたい。フリーでは4回転を跳びたい」
と美姫ちゃんが言っているので、私も速報や中身の濃い記事はお兄さん方に任せて、楽しみたいと思います。
今日、テレビ放送があるそうです。みなさん、ビデオの準備はできてますか?

さて、そんな美姫ちゃんにちょっと心配なことが…。
サンケイスポーツ 『美姫左足首悪化…SPに不安』
だそうです。そういえば、ここのところずっつ左足首が痛いようですね。清原みたいですよ。心配だなあ。怪我すると、ムリしないと試合できないし、ムリしすぎると後まで響く。まあ、美姫ちゃんみたいな勝負強い人はどうにかしてくれますよ、きっと。

おまけに、村主さんのこんな話もありました。
スポーツニッポン『村主 公開恋人募集を宣言』
フリーだそうですよ。年頃の方、どうですか?容姿よりも中身が大事だそうです。

小さな大投手

2005年03月16日 02時52分31秒 | 野球 昔話
松家の話をしたついでに、東京大学の野球選手の話をしましょう。
今年の松家の入団で、東大出身のプロ野球選手は通算で5人。

新治伸治(小石川高、昭和40年大洋入団)
井出峻(新宿高、昭和41年中日入団)
小林至(多摩高、平成3年ロッテ入団)
遠藤良平(筑波大附高、99年日本ハム入団)

の4人と、今年の松家卓弘(高松高)
の計5人です。
過去の四人はいずれもプロでは花開くことなく引退しています。松家投手はどうなるのでしょうか。

さて、ここで問題です。東大野球部史上、六大学リーグ戦での通算勝ち星第一位は誰でしょう。
答えは、岡村甫(はじめ)の17勝。
この17勝という数字を見て、みなさんはどう思いましたか?多いか、少ないか。
参考までに、他大学の最多勝利投手を挙げてみましょう。

早稲田 末吉俊信 44勝
慶應  宮武三郎 38勝
明治  藤本英雄 34勝
法政  山中正竹 48勝(リーグ最多)
立教  杉浦忠  36勝

上に挙げた投手たちと較べると岡村の17勝はいかにも頼りないもののようですが、戦力補強のできない東大ということを考えるとその価値は倍以上だと言えます。

岡村が東大に入学したのは昭和32年のことです。高知県の名門土佐高校から現役で工学部に合格しました。身長は170cm、体重59kg。野球選手としては身長は、ともかく相当細身の選手だといえます。彼は下手投げで、ホップする直球とシンカー、今で言うSFFを駆使して大活躍しました。

近藤唯之の「背番号の消えた人生」の大橋勲の章に岡村のエピソードが出てきます。大橋は土佐高で岡村の二級下、卒業後は慶應大から巨人に進んだ捕手です。
岡村が野球部に入部したのは高校三年になってから。なぜ急に入部したのかというと、なんと二年までで勉強を終え、東大合格間違いなしという学力に至ったからだそうです。そんな秀才岡村の学習のコツを盗もうと、大橋らが岡村の授業風景を観察したところ、岡村は机の上に教科書もノートも出さずに、話を聴いているともいないともとれる表情で黒板の方を眺めていました。むろんこれでは参考になるはずもありません。
そして、現実に岡村は現役で東大に合格しています。大橋らの間では、岡村は生きながらにして伝説の人だったそうです。

松尾俊二「神宮へ行こう」には、岡村伝説とは違った岡村のキャラクターが紹介されています。土佐高1年のときに岡村は一度入部した野球部を退部してしまいます。「練習に耐える自信がない」とのことでした。その後彼は3年次に再入部したというものです。
その後、岡村の噂を聞いた東大神田順二監督の誘いで東大に入学します。神田は、体力のない岡村を変則投法で育てるために、東大OBで当事日立製作所のエースだった蒲池信二に弟子入りさせます。
こうして素質が開花した岡村は毎シーズン勝ち星を挙げる活躍をします。その中でも、昭和32年秋に早稲田から野球部結成以来初の勝ち点を奪った活躍が特筆されます。

小柄で細身、体力の差をテクニックと努力で埋めた秀才。水島新司の名作「ドカベン」に登場する明訓高校の下手投げエース里中智は「小さな大投手」と呼ばれていますが、現実の野球界ではこの岡村甫こそ「小さな大投手」の名に相応しい投手でしょう。

私は以前、ひょんなことから元東映の捕手の種茂雅之さん(静岡高→立教大)に直接お話を伺う機会がありました。そのときに種茂さんは、岡村投手について「球が速いわけではなかったが打ちづらい投手だった」と振り返っていました。当時のライバル校の選手から見ても、岡村は小さな大投手だったのです。

松尾氏の著書によると、大学卒業後の岡村は学問の道を歩んだそうです。土木工学を専攻し、特にコンクリート開発の分野では日本を代表する学者とのことです。研究をする一方で、野球部の監督も務めました。東大工学部の教授になり、後に地元高知の高知工科大の教授、副学長になりました。
さて、岡村が今何をしているのかというと、彼はなんと学長になっています。
高知工科大学 岡村甫
努力する秀才「岡村伝説」はまだまだ健在のようです。

これは他人事ではない!!

2005年03月15日 23時29分07秒 | 野球 雑談
日刊スポーツ 『横浜松家ショック、東大卒業できず』

昨年横浜ベイスターズから指名され、史上5人目の東大出身プロ野球選手となった松家卓弘が留年することが決まった。
しかしまあ、ひとりの大学生の単位取得状況がこんなに話題になることもない。というより、冷静に考えて余計なお世話である。
それもこれも、彼が東大生でプロ野球選手という日本の二大「男の夢(かな?)」を手にしてしまったからにほかなりません。普通の人は、いくらがんばっても東大生にもプロ野球選手にもなれないものです。その両方を手に入れたことからしたら、一年留年したところで、それが何だってんだい、といったところでしょうか。

で、もう一度今回のタイトルを見てください。
『これは他人事ではない!!』
なぜこの松家の話が他人事ではないのでしょうか。僕はもちろん東大生でもプロ野球選手でもありません。ではいったい何なのかというと…。
僕も今大学に通っているのですが、留年するかもしれないということです。近々予定されている成績発表次第で、どっちとも言えないわけです。この時期、松家世代の学生はみんなこんな気持ちなんですかねえ。まあ大丈夫だとは思いますが…。
私事ですいませんでした。

四回転成功!!

2005年03月14日 23時05分27秒 | 安藤美姫 と野球 など
Здравствуйте,Мики! Я Иккюнюкон.
もちろん、ロシア語のあいさつです。なぜロシア語なのかというと、言わずもがな、我らが安藤美姫選手が、極寒の地ロシアで奮闘中だからです。そして、僕は以前少しだけロシア語を学んだことがあるのです。
そんなことはいいとして、Москваで行われているフィギュアスケートの世界選手権もそろそろ美姫嬢の出番。本番に向けての直前練習で、美姫ちゃんが必殺技の四回転ジャンプを成功させたそうです。
スポーツニッポン 『美姫4回転バッチリ』
前日には練習で失敗したことが報じられただけに、なぜか私も胸を撫で下ろしました。
ギリギリでしっかり合わせてくるあたり、やっぱりアスリートは違いますね。野球の試合にグローブ忘れていった僕とは大違いです。エラいぞ、美姫ちゃん。

ちなみに、ロシア語の読み方と意味は、
Здравствуйте,Мики! (ズドゥラーストビーチェ、ミキ)
=「美姫さん、こんにちは」
Я Иккюнюкон.(ヤー イッキュウニュウコン)
=「私は一球入魂です」
Москва(マスクバー)
=「モスクワ」

涌井がローテーション入り!?

2005年03月12日 21時54分29秒 | 野球 時事編
久々の新着記事となりました。
最近だいぶ更新ペースが鈍ってますが、別にあきたわけでもなんでもないので、心配ご無用です。
この時期の大学生というのは、日本で一番暇な人間ですから、なんでもできます。旅行に行ったり、スキーをしたり、泊り込みで遊んだり。我が世の春を謳歌して、ついつい本職(?)のブログ更新をおざなりにしてしまったわけです。ずっとこの時間が続いたらいいのに…。

さてさて、本題に移りましょう。
今日は久々に西武ライオンズの話をします。
西武ライオンズの昨年のドラフト1位、名門横浜高校出身の涌井秀章投手がオープン戦好調で評価ウナギのぼりだそうです。

サンケイスポーツ 『西武・涌井が2勝目!開幕ローテの3番手に急浮上』
スポーツニッポン 『涌井5回1失点 2勝目でローテ入り』
中日スポーツ 『湧井、開幕ローテ当確』
日刊スポーツ 『涌井初先発5回1失点、開幕ローテ確定』
スポーツ報知 『涌井開幕ローテ3番手決定!!』

高卒ルーキーの活躍がうれしくて、ついつい5紙もリンク貼ってしまいましたが、まあ、どれか一つ読めば十分です。
しかし不思議なのは、どの新聞もローテーションの3番目としているところです。昨年の西武投手陣の最多勝は意外と少なく10勝。松坂、西口、帆足の3人が記録しています。この中で、ローテーションのひとり目は松坂でしょう。残る二人のうち、格から言えば西口がはるかに上。パリーグ現役最多勝ですからね。
そのあたりを何の断りもなく流してしまうとは、いい加減な新聞ばかりですが、スポーツ報知だけは帆足だと書いてあります。
あれ?西口ってそんなに悪かったかな。何日か前に好投が報じられてましたよね。
なんだか心配になってきました、今年のライオンズ。本当なら、松坂、西口のダブルエースに許、張の台湾コンビ、この四本柱。残りの枠を三井、帆足、大沼が争って、涌井もここに加えられるはず。

しかし、涌井にはぜひともがんばってほしい。高卒ルーキーが新人王とったら、西武の新しい伝統になりそうですね。ルーキーといえば、青学からきた東都の星、山岸はどうしてるのかなあ。実戦経験豊富なサイドスロー。こういうタイプは最初評価低くても、最後には新人王とってたりするんですよね。

始球式

2005年03月05日 02時19分39秒 | 野球 雑談
先ほど、安藤美姫ちゃんの始球式の件で文章を書きました。
今回の美姫チャンの始球式は、印象に残ること間違いなしですが、まあ雑談でも少々。

始球式一覧なんていうマニアックなサイトはないかと探してみましたが、さすがに見当たりませんでした。あったのはこれくらい。
プロ野球・巨人開幕戦始球式タレント
どうもこの中には印象深いものがないなあ。しいて言えば内田有紀ですがね。

僕の印象に残っている始球式といえば、思い出すのは二つほど。
まずはこれですね。
深田恭子の始球式。
彼女が大ブレイクしたきっかけとなったドラマといえば、「神様、もう少しだけ」。1998年のことだったと思います。今の若い人はわからないかな。
そのドラマ出演の関係で、横浜スタジアムで始球式に登場しました。そのときの服装が、役中の女子高生の制服姿。おいおい。
彼女はまあ、運動神経も良くなさそうでしたね。始球式でも、斜陽の芸能人がやると微妙な気持ちになりますが、フカキョンは当時上り坂だったから、印象も強いですね。

二つ目は、その二年後の2000年日本シリーズ。福岡ドームでのモーニング娘。の始球式です。
日本シリーズでON決戦が行われたシリーズ。第三戦の福岡ドームの試合前に、モーニング娘。が登場しました。
投げるのは当時人気絶頂の後藤真希。当時の彼女は本当に人気あったなあ。そして、この始球式の変わっていたところは、内野手をモーニング娘。のメンバーがやっていたこと。豪華な日本シリーズだと思いましたね。
当時のモーニング娘。もまた上り坂。頂点に上ってもまだここから上るのか、というくらい勢いがありました。

そして、今回の安藤美姫ちゃん。これもまた上り坂の人。
本当に期待してます。当日には、ブログ界でも安藤美姫祭が巻き起こることでしょうね。
まあ、なんといっても忘れてはならないのは世界選手権ですが。

始球式でも安藤美姫!

2005年03月05日 01時37分16秒 | 安藤美姫 と野球 など
最近本当にはやってますね、美姫ちゃん。
さて、他の方のブログで知ったのですが、安藤美姫ちゃんが始球式で登板するとのこと。
これは楽しみです。
思い返してみれば、僕がこのブログを始めたばかりの頃、初めて美姫ちゃんのことを書いたときも、野球の話でした。甲子園で彼女が観戦してるやつですね。
今年の注目選手 (笑)
「併殺」などという男しか使わないような言葉を発した美姫ちゃん…。
その彼女が、今度は始球式に登場です。
僕は、女の子と野球が結びついた状況に非常に弱いですね。あんまり好きなのも困りものです。冷静な判断力を欠いてしまうから…。

さてさて、美姫ちゃんが投げる試合は、4月1日の開幕戦、巨人対広島の東京ドームの試合です。
中日スポーツ
これは楽しみですね。
そういえば、巨人の試合の中継は7時からだったな。始球式はリアルタイムでは見られないのかな。中継してほしいなあ。
対戦する広島のトップバッターは誰だろうか。緒方かな、尾形かな?なんちゃって。どっちみちうらやましいぞ、おい。
美姫ちゃんがど真ん中のストレート投げたり、外角ボールゾーンに逃げていくスライダーとか投げたりしないかなあ。
4月1日だからって、エイプリルフールってことはないですよね。

歴代ベストナイン 阪神タイガース編

2005年03月03日 01時22分04秒 | 歴代ベストナイン
今回は、阪神タイガースです。
楽な球団からやっているので、あとがつらくなりそうです。

早速いきます。

1 中 真弓明信   控 土井垣武      投 西村幸生
2 右 金田正泰     藤田平          若林忠志
3 一 バース       掛布雅之         村山実
4 三 藤村富美男    松木謙治郎       小山正明
5 左 景浦将       田宮謙次郎
6 捕 田淵幸一
7 二 岡田彰布
8 遊 吉田義男
9 投 江夏豊


はっきり言って阪神は強いです。巨人より強いんじゃないでしょうか。
ポジション別に見ていこう。
まずは捕手。
黎明期の小川年安、カイザー田中義雄、土井垣武、現役の矢野輝弘と、一時代を築いた捕手が多い。しかし、このチームの売りは豪快な打線ということで、田淵幸一を正捕手に選出した。年が経つにつれて捕手ではなくなっていったが、長打力は他の追随を許さない。
一塁はバースで異論ないと思う。
二塁は、タイプの違う選手が競った。当選の岡田は打撃の人。一応ゴールデングラブを取ってはいるが、打撃の人である。守備なら鎌田実、いぶし銀の和田豊、首位打者まで上り詰めた今岡誠が惜しい。阪神ぐらいレベルの高いチームだと、二塁岡田は穴になってしまう。数年後には躊躇なく今岡を選出したい、と思ったが、今岡は三塁にコンバートされるようだ。こういう遊びが好きな私にとっては残念なことである。
三塁は、最大の激戦区であった。候補は二人。藤村富美男と掛布雅之。人それぞれ見方が分かれるところだと思う。この企画も阪神で三球団目だが、私の好みは、同じことなら古い方にある。というより、その球団の人気面を支えた人や、黎明期の球団を押し上げた人は、その功績を評価せずにはいられない。ということで、三塁には藤村。掛布もミスタータイガースだったが、球団創設時には脇役として、戦後は関西球界のスターとして、球団を支えた藤村が三塁ベースを守ることは、何より大きな意味を持つのである。
遊撃は吉田義男。このチームでは唯一守備で選んだ。吉田ほどの好守なら、藤田のシュアな打撃に匹敵する。
外野は、中堅と左翼は簡単に決まった。残る一つだが、松木謙治郎、金田正泰、田宮謙次郎の三つ巴。三者とも首位打者獲得の実績がある。金田を選んだ理由だが、実働15シーズンという長い阪神での活躍である。松木は時代背景から仕方ないが、田宮の場合は不本意ながらも他球団に移籍している。成績は毎日時代の方が良いくらいだ。
控え選手は、今まで名が挙がった選手の中から打撃中心で選んだ。選考漏れの中でも、遠井吾郎らの強打、三宅秀史の守備など、球史に名を残す名人がいくらでもいる。

投手陣に目を移そう。阪神の投手陣は、全く迷わなかった。私でなくても、五人中四人は同じ顔ぶれだろう。江夏、村山、小山の三人と若林は文句のつけようがない。実績も名声も申し分ない。残るひとりだが、バッキー、小林繁、山本和行あたりが候補だが、私は戦前のエース西村幸生を選んだ。沢村と互角に投げ合った大投手である。実働三年で余力を残してプロ野球を離れ、そして戦死。今の若い人はほとんど知る人はいないだろうが、日本プロ野球の歴史の1ページ目には、必ず彼の名前があるはずだ。
自分の趣味を推しつけるのは気が引けるが、若い人には、ぜひ野球の歴史に興味を持っていただきたい。プロ野球の歴史であったり、野球の日本伝来であったり、あるいはアメリカ球界に話が飛ぶかもしれない。古いものはしょせん古いと捨ててしまうのは悲しいことだ。現在も未来も、過去から続く歴史の先端にくっついているのである。とまあ、説教くさくなってしまったが、つまるところ、野球の歴史は面白いし、それを知ることによって、現在の野球を見ることも面白くなるのである。

さて、いずれ書こうと思っていることですが、巨人のメンバーと阪神のメンバーと較べると、チームカラーの違いがはっきりと浮かび上がりますね。