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飲み屋のオヤジのひとりごと

金沢の居酒屋のオヤジが近江町市場のことや料理。ちょっときずいたことなどを書いていきます

職人の世界2

2006-09-08 02:21:28 | おもいで
今日は(正確には昨日ですが)雨。
すっかり夏から秋に季節が変わってしまいました。
市場では、「大行燈市」と名うって先日来催し物が開かれています。

市場で色々のお店の人と出会います。
先日、私が過って勤めていた料理屋さんの白衣を着た若い子を2・3人見かけました。
「こんなん、料理したこと無いから買っていってみるか」
「これなんか解るか?」
などと話をしています。
何となくほほえましい光景です。

若い頃?その料理屋さんの東京店で、1年ほど仕事をしました。
その店の料理長になった方が、私が1度その人の下で仕事をしてみたいと、以前から思っていた人でした。
たまたま、私がフリーになったときその方から声がかかりました。
迷わず東京行きを決めました。
朝の7時前に起床。山手線で出勤して、8時には入店
夜、店を出るのは、午後10時過ぎ。電車で、宿舎に帰って寝るのは12時過ぎ。
勿論、その料理長も同じ生活です。その頃で、もう50才近くだったと思いますが・・
私は、帰って風呂の入って寝るだけです。
オヤジさんは、それから献立を考えて、献立表を作ります。
朝、7時前にオヤジさんが扉を叩いて起こしに来ます。
「先行くからな」
「・・・・」

自分が、その真似をしろといっても・・・

仕事中、目の前にオヤジさんが居ます。
オヤジさんは、「板場」です。その向かいに、「向こう板」ここが私の仕事場です。
嫌でも、オヤジさんは私に話しかけてきます。
いつも、料理の話です。
「この人に頭の中は、料理の事しかナインかいな・・・」
時々、そう思うことがありました。

今は懐かしい思い出です。
その方も、今はいません。

職人・・・・この言葉を聴くとそのオヤジさんを思い出します。

職人の世界

2006-09-05 15:27:44 | おもいで
一雨来て、急に涼しくなりました。
歩いている方のなかに、ちらほらと長袖の方が見られます。

店の調理場のスタッフが、1人今月で辞めることになりました。
これから年末の繁忙期を控えて、大変です。
取りあえず、職安の方に募集を出しました。
早速2人の方から電話があり、取りあえず面接をしてみました。
年齢不問としていたのですが、二人とも60歳。
1人の方は、若い時に県外から金沢のおすし屋さんを頼って来られたとのことでした。
そのおすし屋さんの先々代が、かなり板場の世界で力を持った方で、板前の斡旋をなさっていたようです。
今は、あまり無くなったと思いますが、板前の世界では調理師会に所属して、そこから仕事をまわして貰うというやり方が一般的でした。
そのおすし屋さんの紹介で、某有名旅館などで仕事をなさってこられ、独立して自分のお店を開き、8年営業していたそうです。
何が原因なのかは、聞くことも出来ませんでしたが奥さんと離婚そして・・閉店。
その後、何軒かの飲食店に勤めたそうです。
現在は、アパートでの一人暮らし。スーパーでのアルバイトで生活なさっているようです。
もう一人の方も、なにやら似ている経歴でした。
私の知っている方も同じような経歴の方がいらっしゃいます。
修行・・・独立・・・閉店・・・離婚・・

今、こうして20年以上お店を続けられた幸せと皆様の応援に感謝しなければと思います。
そして、わが女房殿にも・・・

別れ

2006-08-23 13:59:45 | おもいで
8月20日午後2時時50分。
私の旅行中に、私が店を始めてから今日までお付き合いくださっている酒屋さんが、亡くなりました。旅行中にことでお通夜にもお葬式にも伺えませんでした。非常に残念です。
この方には、一緒に酒蔵廻りやお酒の会を共催したいただいたりと、思い出が一杯です。
3年ほど前に、ALSに罹患され最近は、奥さんが付きっきりでいらしたようです。
罹患して暫くして、奥さんが同乗されて店に車でやってこられ「車を運転するのもこれが最後になりそうやわ」と、おしゃった言葉が今でも忘れられません。
春頃、お見舞いに行ったときに「最近は心が静かに落ち着いてきたようやわ・・」との奥さんの言葉で何も言えずに帰ってきました。
この方の1番印象に残る言葉が「マスター、あんまりアオダカしてしもても、ダメなもんナガヤ」と、金沢の言葉で諌められたことです。
アオダカス・・・・かき混ぜるとかひっくり返すとかいうイメージでしょうか。

この頃、かなり私もお酒に対して入れ込んでいました。
蔵元に行っては、小生意気なことを言っていた様に記憶しています。
蔵元さんの事情など構わず、「こんなお酒を造らないとダメです」調だったと思います。
「あんまりアオダカしてしもても、ダメなもんナガヤ」
この言葉がこの方を象徴していたように思います。

  ご冥福をお祈り申し上げます。
                                   合掌

卯辰山

2006-05-30 01:46:24 | おもいで

犬の散歩がてら、先日の日曜日卯辰山に行ってきました。
高校相撲の歓声を横目に、奥卯辰山県民公園まで行ってきました。
丁度、菖蒲と蓮の花が満開で天気に恵まれていれば素晴らしい初夏を味わうことが出来ていたのでしょうね。
小学校の頃、観音町の方から山に上がっていくと大きな栗の木があったように記憶しています。
その木から落ちた栗を拾ってきて、割って砥石にかけて「栗相撲?」をしていた記憶があります。机の上でひっくり返したり落としたり、勝てば相手の栗を貰えるのです。
そこをもっと上がっていくと、大きな銀杏の木があったように思います。
秋には、銀杏のむせるような臭いがしました。
粘土質の山肌に沿って登っていくと、湧き水がありました。
今の菖蒲園のあたりだったようにも思います。

今、車で登っていくとアットいうまに着いてしまいます。
あの頃、卯辰山はとても大きな山だと思っていました。
犬の散歩をしながら小学校の頃の記憶が少し戻ってきます。
一緒に、その頃の感情が少々蘇ってきます。・・甘酸っぱい・・?