素敵なショール姿

昨日は東京は一日中強い雨が降っていました
その筋の方々がおっしゃるには
雪も雨も国を浄化しているとのこと
地震も土を動かして浄化だそうですよ

其れはともかく
東横線に乗っていたら
この線は田園調布や成城、自由が丘など高級住宅街を
沿線に控えているので昔からおしゃれな人が多く乗っていました

今は車の時代で
その階級の方はあまり電車には乗らないでしょうが
それでもたまに素敵な方に出会います

この日の素敵な婦人は
黄八丈の雨ゴートに枯茶色のショールを肩に羽織っていました
枯茶色は茶色の薄い色ですが
光線によると銀鼠にも見えるのですね

外を向いて立っていらっしゃるのでお顔は見えないのですが
首筋から肩の線が柔らかくその色の取り合わせに
見とれました
ショールの寸法がいいのですね
きもの用のショールは幅は帯の山が隠れるか隠れないか
長さは肩に羽織り前帯をすっぽり隠す程度

昔の人はそういう丈のショールを当然のようにしていましたが
今は大判のショールをインデオの人のように巻き込んでいるので
着物姿に華奢な美しさが表れません

この婦人の残念なところは雨下駄でないところでした

惜しいなあ