毎日更新!中谷比佐子のきもの365日

きもの日記です。さて何を着よう?と思ったときの参考にも

日本にきものがある限り

2012年03月04日 | きもの
昨日のおひな祭りに
つれづれの仲間と我々スタッフが打ちそろい
看護施設のあるマンション「アリスの壮」で
春の歌春のきもののフアッションショーを開きました

モデルはずぶの素人11人ピアニストも着物姿
施設内のレストランに集まった100人近くの方たち
多くが車いすの使用者ですが
桜のきもの藤のきもの春は曙の色を染めたきもの
柔らかい春色のきものが登場すると皆さんの目が輝きます

表情が豊かになり
きものの柄の説明を一心にお聞きになります
きものそして房子さんが制作した書と画のコラボレーションです
その中に杉田久女の
「花衣ぬぐやまつわる紐いろいろ」の句に
桜の枝を大胆に描いた絵には反応が高く
「何とも色っぽい句ですが青春を思い起こしましたか?」
という私の質問に殿方たちは一瞬恥ずかしそうなお顔をしていました

婦人たちも女学生時代を思いだされ
女学生唱歌を口ずさんでいらッしゃいました

参加のモデルさんは18歳から82歳
82歳の島立さんはお若いときのチュウリップの柄のきものを
このショーに併せてもんぺに仕立て
楽しそうに音楽に合わせて歩いている姿に拍手をいただいていました

全員がにこにこと名残惜しんで私と握手して
お部屋に戻っていきました

「皆さんが大切になさったきもの文化を繋いでいきます」

と最後の挨拶で申し上げたら皆さん満足そうにうなずいて拍手をいただきました