伊方原発の廃炉のために

2006年から「伊方原発のプルサーマル問題」として続けてきましたが、伊方原発の廃炉のために、に15年に改名しました。

広瀬隆さんのパワハラ案件について

2022-02-06 19:49:21 | 続・温暖化いろいろ

UPLAN三輪さんが収録している広瀬隆氏の「二酸化炭素によって地球が温暖化しているという説は科学的にまったく根拠がないデマである」 ひとまず第三部だけ部分的に見ました。

https://www.youtube.com/watch?v=GkN8jSz_aoE

★私は「IPCCの詐欺師たち」「気候ネットワークの詐欺師たち」ではありません。

 こういうのは講演者としての特権を活用しての聴衆に対するパワハラ案件ですね。

相手の属性にのみ基づいて敵とみなして罵倒する、というのはジャンルとしてはむしろヘイトスピーチに近いものか?とも思います。

こうやって講演者が犬笛を吹く行為を6時間も掛けてやっているのを大人しくうんうんとうなづいて聞いている聴衆(今回はYoutubeの向こう側に居るわけですが)の方が怖い人たちかもしれません。

 

 ちなみに中身についての反論はこちら。

ふつうの人がおちいるこの誤解についてはかねてから知られています。

誤解で始まるWait and See:バスタブの概念の基礎

http://sgw1.seesaa.net/article/127880077.html

”すると、非常に多くの人々が気候変動のダイナミクスを誤解していることが分かった。
 実に回答の2/3が、地球気温はCO2排出量のわずかな、あるいは大幅な変化に対して即座に反応して下がると信じていた。さらにより多くが、現状に近い削減率の排出で気候が安定化すると信じていた。
しかし実際には、この場合は排出量は吸収量を上回り続け大気中濃度と放射強制力(訳注:瞬時の温室効果の指数)を増加させるのだ。
 このような信念は現在の日和見(Wait and See)の政策を完全に論理的だと見なす根拠になりうるが、科学の基本原理である物質の保存則に違反している。”

 そもそもはカーボンニュートラルになるまで排出量を減らしたら気温が(そしておそらく大気中CO2濃度も)安定化する、というのが温暖化のセントラルドグマです。2013年のIPCC第5次レポート(WG1)のSPM10のグラフをまだ読んでないんですか?それで主張の中身を知らないでいるままで、よく温暖化は詐欺だIPCCは詐欺師だと言えたもんですね。

 

★こちらはエネルギー危機に関するもの、再生可能エネルギー推進が化石燃料価格を暴騰させてるんだそうです??暴騰する価格問題を化石燃料に今よりもっと頼ればどう解決できる??のか分からないのはおいておいて…。

「ミイラとなった詐欺師」こと真鍋淑郎教授の1985年の米連邦議会での証言ビデオはこちら。

https://www.c-span.org/video/?125856-1/greenhouse-effect

 この元ビデオの1時間3分あたりから、カール・セーガンの金星、火星と比べて地球の温室効果の影響証言の後です。当時は半世紀後にCO2倍増となる予測だ、と証言していました。

 広瀬さんの罵倒芸を批判しないとしても、ノーベル賞は取るのが遅すぎたという話だろう、と思いますよ。広瀬さんも一度聞いてみてはいかが?

この真鍋氏の最初の試算がワインバーグの以前の議会証言の中身だ、という説明がWikipediaの解説にありましたが、広瀬氏は(キーリングの研究を初めて世に出したワインバーグの議会証言こそが原子力産業が温暖化陰謀をプッシュした動かぬ証拠だと書いていました、)だからWikipediaは信用ならないものという話が入ってきたんでしょうか?そもそもキーリングが10年間以上も研究を発表できなかった?というのもおかしな主張でしたが、指摘を受けてそこの説明は変えたんでしょうか?

 

★これなんかどうよ。

これを延々と聞かされるのはパワハラですよね。

 もっともこういう高齢者の記憶に基づいているという主張なんですが。

この中身について反論をしておけば、

 

○過去実績

・火災保険料、4年で2割上昇 風水害増え家計に重荷: 日本経済新聞 https://t.co/P2Uj8uHk5Y

「気候変動による自然災害の深刻化が契約者と損保業界に重くのしかかっている」

 

・異常気象の要因分析(イベントアトリビューション)のまとめ。これまでに世界各地で起きた400超の異常気象の7割が人為的な気候変動の影響があるとみられている

Mapped: How climate change affects extreme weather around the world https://t.co/esIuL2UGPy

 

・世界の気象災害、50年間で5倍に 経済損失は3.6兆ドル=世界気象機関

https://www.bbc.com/japanese/58417481

世界気象機関(WMO)は8月31日、暴風雨や洪水、干ばつといった世界の気象災害の数が過去50年間で5倍に増加したと発表した。一方で、こうした災害による死者は激減したという。(伊勢湾台風に限らず一般的な傾向なんでしょうか。)

 

東京新聞

・1000年に1度の高い海面水温 15年に1度の頻度に 日本の台風リスク高まる

https://www.tokyo-np.co.jp/article/80476

”分析の対象となった本州南側の海域では昨年8月、観測史上最高の平均水温を記録。海面の8割で、台風の勢力を強めやすいとされる28度以上になった。

 国立環境研の林未知也特別研究員らは同じような水温になる確率を、過去の観測データや太陽、火山の活動などを考慮した気候のシミュレーションで計算。

 19世紀の産業革命以降の温暖化がなければ、1000年に1度以下しか発生しない水準の異常な高温だったことが分かった。”

 台風の勢力増大のエネルギー源となる海面水温はこう上がる、というもの。

元の研究はこちらですね。

https://www.nies.go.jp/whatsnew/20210114-2/20210114-2.html

 

○将来予測

BBC日本語版 

・気候変動は「順応するか死ぬかの問題」 英環境庁が警告

https://www.bbc.com/japanese/features-and-analysis-58893652

 

将来予測については、スイスRe再保険会社も資料を公開しています。

https://www.swissre.com/dam/jcr:e73ee7c3-7f83-4c17-a2b8-8ef23a8d3312/swiss-re-institute-expertise-publication-economics-of-climate-change.pdf

 


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