Dear Heart 癒しのカウンセリングブログ

心に元気をくれるもの。心を癒してくれるあれこれ。
横浜・関内でメンタル相談ルームを運営しているカウンセラーのブログです

心のモヤは書き出せない

2017-06-27 | 相談室より
ご相談に来られる方々のなかには
悩みを解決するために、これからする自分の行動の

メリット・デメリット

を、紙に書き出してみました
という方も結構いらっしゃいます

例えば、一番多い転職の悩み
今の職場を辞めることの、メリットと、デメリット

他には、会社から異動を促されて悩んでおられ
異動先へいく(会社の意向におとなしく従う)上での、メリットと、デメリット

やりたい仕事(なりたいもの)があるのだけれども
それを本業として目指すことの、メリットと、デメリット

などなど……

中にはパソコンで作った表をプリントアウトして
持ってきて見せて下さるご相談者さまもおられたり

それは見やすく、わかりやすく書き出されている対局の両者


心が決まらず迷ってしまったときに
「紙に書き出す」という行為は、確かに有効ではあるものです
しかし、それだけ簡潔に綺麗に選択のメリット・デメリットを書き出せているにもかかわらず
どちらに進むべきか決められないというのは……
なぜでしょうかね

明らかに両者の数に差があるのなら
メリットの多いほうを選べばいいし
両者の数が同程度であったとしても
その中で『重要なメリット』『絶対に嫌だと思うデメリット』をピックアップしていけば、道は見えてくるはず

……
……

なんて
簡単にはいかないのが、実際のところなんですよね~


実は、書き出されたそれらの箇条書きのなかには
書いた人、つまり、悩み迷っている本人の
『実は重要視しているところ』が、
メリット・デメリット表のどちらにも表れていないことが原因だったりするわけなんです

そして、その『実は自分にとって大切なところ』というのは
心の中で、心の下の奥底の方で
簡潔な言葉に出来ないモヤモヤっとした状態で、確かに存在しているのですよ

それはキラキラとした綺麗なイメージではなくて
心の一番下の地面に、モヤっとかかっている霧のようなイメージです
でもその霧は、悩むあなたにとっての、実は絶対に無視できない部分

その部分は、簡単にメリットとデメリットには分けられない
メリットでもあるし、デメリットでもある……だったり
無意識に書き出すのを拒否していたり

書き出すという行為は「可視化」する行為でもあるので
自分自身の見たくない部分、認めたくない望みなどが
あえてそこには『書き出されない』場合もあって当然なわけで

そうすると
両者を挙げてみたけれども、選択できなくてさらに迷う

って状態になるのですよね


進むべき道を決める選択というのは
その悩みの内容がどんな内容であっても
それは大きな大きな選択になります

だから迷い、悩む

相談して話すという行為は、一人で紙に書き出すよりも
自分の「書けない」本音が出やすいのは確かです
話しながら、「ああ、自分はやっぱりこうしたいんだ」とゆっくりと実感していって
それは柔らかく『選ぶ道』が決まってくることも本当に多いです

決めた道が正解かどうかはわからない
私に言わせれば、「正解の道」なんて無いんです
進んだ道でまた苦しむかもしれないし、自分的に「失敗した!」と思うことだってあるかもしれない

もがくしかないんです
もがきながら、決して“簡単で綺麗ではない”自分の人生をつくっていく

もがく力のお手伝いを、相談機関が承ります


最後にひとつ

書き出されたメリット・デメリット表に表れない
ほとんどの迷っている人が持っている心のモヤは、これです

《正解を選びたい》




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二足のわらじ、履いてます

2017-06-14 | 相談室より
以前、知り合いの男性とのLINEで
私が関内のレンタルオフィスで働いている、という話になった時

それに応えて、彼はこんな言葉を返してきました
「レンタルオフィスの受付さんですか!
(私の元々の勤めの仕事と)二足のわらじってやつですね」

…………受付じゃねーよ!!!

そりゃ、私は受付のおねーさんっぽいかもしれないし(←)
受付みたいな仕事は確かに多くしてきたけれども

その
『女性がレンタルオフィス = 受付』
みたいな考えは正直、ムカツクねぇ……

ので (進撃のミカサ風)

その会話はそのまま既読スルー
彼の視野と世界観がわかったような気がした、とある出来事であったのでした


相談室でのお話の中で、あまりこちらから伝えることはありませんが
私は、関内でのカウンセラーの仕事の他に、もうひとつ
別の場所で勤めの仕事をしています

その仕事は、今の相談室を始める前から勤めていた職場です
多数の人と接する職種ではありますが、カウンセリングとはほとんど関係はありません
人不足というのもあり、自分の仕事を始めるのを認めてもらった上で
元々の勤務時間からは(自分の仕事にあてる分を)減らしてもらい
相談室での予約時間をつくっています

まさに、二足のわらじを履いてます

いや~~惜しかったね
「二足のわらじ」って所はあってたんだけれども (冒頭に戻る?)


私が勤めの仕事を続けるのは
『勤めの感覚』を忘れないようにするためでもあります

小さいながらも一国一城の主として自分のペースで仕事をする
もちろん大変や面倒なことも多いですが、気が楽な部分ももちろん多い
何より大きいのは、『組織に属する』ことでの面倒や不条理が無いことです

でも、私は「働く人のカウンセラー」だから
そういう、組織に属する感覚、一従業員としての感覚を
忘れてはいけないとも思っている

あ、もちろん
出勤してればお給料が入るっていう大事なメリットも
忘れちゃいけない理由のひとつですけどね(^o^)

完全に一人で運営していかなければならない自分の仕事と
面倒も多いけれども、気の合った職場の仲間とおしゃべりしたりもできる仕事
(あと、時期柄、健康診断も受けられる(笑))

二足のわらじが、今はちょうどイイ!感じでやっております


だから世の中のカウンセラーや心の相談業やってみたい皆さん
副業でも、二足でも三足でも良いから
得意分野で開業してみてー!(唐突)

そんな働き方もあるんだということを知って!
一足で食っていくのが大変だからといって、候補から外さないで

心の相談業をもっともっとメジャーにしていきましょうよ!!


そして、今の仕事や職場で息苦しさを感じてツラいあなた
一社に属することにこだわらなくても生きていけることを知って

仕事は、世の中にたくさんある




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