不況の嵐 ～ あるバーの閉店 ～

通勤路のバス道路沿い、
駅から5分～10分ほどの距離
決して立地が良いとはいえないその場所に
一件の小さなショットバーがありました

カウンターに、席数はおそらく7、8席ほど
店の奥の壁にはダーツ
ガラス張りの店内は、バスの車窓からもよく見えて
カウンターの中には、オサレ系のお兄さんがいつもひとり
正直、バーテンダーさんとは呼べないような感じ
(カジュアルバーだからそれで良いのだろう…)
たまにお客さんが一人二人、いるような様子でした

何せ店内がよく見えるので
そのバーが開店してからというもの
「今日は客入っているかな？」と、バスの中から一瞬の様子を見るのが
私の帰宅時のひそやかな楽しみでありました
(おせっかいともいいます(笑))

あー、ちなみに
このお店に客として行ったことはありません

Barに行くなら、オーセンティックバーが良いので
(笑うとこ)


さてさて、
そんな郊外の小さなバーでしたが
昨年秋頃から……

なんだか毎日……
入口のシャッターが閉まっているように…………

……なんだか悲しい予感……

しかし、入口に大きく書かれた店名はそのまま
私がそこを通るのが遅くともだいたい夜9時すぎなので
もしかして、客少ないから開店時間遅らせたのかも？
……な～んて思っていた
今朝
出勤時

バスから見えた
『テナント募集中』の文字

心で泣いた


あのお兄さんは、今ごろどうしているのだろう
開店する時には、きっと【自分の城】
大きな夢をもって、自分の店を始めたのに違いない

踏ん張れなかったのかな
いざ始めてみて、夢に幻滅してしまうこともあるだろう
自分の理想を形にすることで、それだけでもう満足して、向上心を失ってしまうことだってある
……私がそうだ
(ソファのある応接室で自分でお茶を淹れてご相談をお受けするだけで満足です。本当はそれじゃいかん！)

しかしほんと、世の中、突然の閉店が多くなった
昨日は保育園が突然閉園するというニュースもあったし

みんな、生き残れ～！！

* Dear Heart * 働く人のメンタル相談室

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