ドラマネ倶楽部の理念は、「一緒にやれば、もっとできる!」 

統計的に意味あるものとなったときには、もはや未来にかかわる事象ではない

私が定量化を行わない最大の理由は、社会的な事象のなかで真に意味あるものは定量化になじまないからである。

1900年あるいは1903年ごろ、ヘンリー・フォードは、当時一般的になっていた常識、すなわち利益最大化のための最善の方策は、独占的な地位のもとに生産量を抑え価格を引き上げることであるという常識を知らなかったがゆえに、価格を引き下げ生産量を増やすことによって利益をあげた。

この大量生産の発明が経済を変えた。

しかし、1918年あるいは1920年という、すでにフォードが富豪となって何年も経った後でさえ、大量生産の影響を定量化することは不可能だった。

もちろん、それは産業に革命をもたらし、自動車工業、国民経済、そして何よりもわれわれの産業観を一変させた。

世界に変革をもたらす特異なものとは、実は限界的な事象である。

統計的に意味あるものとなったときには、もはや未来にかかわる事象ではない。

現在にかかわる事象でさえない。

過去にかかわる事象になっている。

:「すでに起こった未来」

 

 

「世界に変革をもたらす特異なものとは、実は限界的な事象である」というのはどういうことか?

非連続といういう意味合いか?

方法論の枠外という意味合いか?

今までの常識を超える事象ということを表現しているようである。

「臭いもののフタを開ける」というジョセフ・シュガーマンの言葉に可能性を感じる。

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