バンマスの独り言 (igakun-bass)

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極め付きのライブ・アルバム

2009年09月30日 | アルバム・レビュー
近年まれにみる極上のライブ・アルバムを満を持して紹介しよう。

Joe Bonamassa(ジョー・ボナマッサ)の「LIVE FROM NOWHERE IN PARTICULAR」(2008)

先日、バンドのメンバー全員で彼の東京でのライブを観に行き、その圧倒的演奏力と燃焼度、そしてバックバンドの完成度に圧倒されたことを書いた。
立すいの余地もない熱狂のライブ会場(代官山 UNIT)で僕が見て感じたものは「コイツは本物だ」という一言に尽きる。

当夜はオールスタンディングだったのだが、腰が抜けるほどのすさまじいブルースロックの洪水にしばし浮世のウサもすっかり忘てしまった。

遅くなったがこのライブのセットリストが判明したのでここに記載し、そのあと今日の本題に入りたいと思う。

2009.9/16 UNIT Daikanyama

SET LIST
1.Ballad Of John Henry
2.Last Kiss
3.So Many Roads
4.Further On Up The Road
5.Sloe Gin
6.Lonesome Road Blues
7.Had To Cry Today
8.Your Funeral My Trial
9.Great Flood
10.Woke Up Dreaming
11.Just Got Paid

Encore
12.Ball Peen Hammer
13.Mountain Time



正直なところこれだけお気に入りのアーティストなのにその作品名が耳で覚えている曲と一致しないでいる。
とにかくどのアルバムを聞いても、その音楽に夢中になり曲名など二の次!みたいになってしまっているからだ。
だからライブに行っても曲は知っているのにライブレポにセットリストを書き出せなかったのだ。
それが最近発表された「ギターマガジン」誌上に上記のセットリストが公開されていたので、あらためてゆっくりとあの夜の感動を思い起こすために手元のアルバムに散らばって収録されている各曲を手繰り寄せて聴いている。






さて今日の本題。
このボナマッサのライブ音源のなかに去年(2008)リリースされた表記のアルバムがあるのだが、このアルバムは今年、いや近年聞いたロック/ブルース系のアルバムでは群を抜く、僕にとってまさに最高峰の宝物となっているのでぜひ紹介だけでもしておきたいと思ったのだ。


「LIVE FROM NOWHERE IN PARTICULAR」

ディスク:1
1. Bridge to Better Days
2. Walk in My Shadows
3. So Many Roads
4. India/Mountain Time
5. Another Kinda Love
6. Sloe Gin
7. One of These Days

ディスク:2
1. Ball Peen Hammer
2. If Heartaches Were Nickels
3. Woke Up Dreaming
4. Django/Just Got Paid
5. High Water Everywhere
6. Asking Around for You
7. New Day Yesterday/Starship Trooper/Wurm

代官山でのセットリストの曲目と見比べてほしいのだが、かなり似ているのが分かる。
さらにバックのメンバーは来日時のメンバーと同じである。

実際に代官山では数メートル先に彼がいて、僕は信じられないような感動の中にいたのだが、こちらのライブ・アルバムの観賞では確かに演奏は熱いが、ゆっくりと目を閉じて鑑賞することになる分、冷静な楽しみ方ができる。

たとえばディスク2の#4の<ジャンゴ>は10月にリリースされるロイヤルアルバートホールでのライブDVDでも聴ける、まさに空を飛んでいくような飛翔系のブルースだ。このトラックはけっこう長くて、続く<ジャスト・ゴッド・ペイド>では往年のロックの名曲のさわりの部分が数多く組み込まれていて楽しい。あのピーター・フランプトンの曲まで出てくる!

代官山で僕と僕らのバンドのギタリストT.A.氏がそろって感動したスロー・ブルースの感動作(ディスク1の#3)もすばらしい。なんでこんなにギターが泣けるのか、という見本のようなトラックだ。あの夜のステージと同じスタートから3曲目の壮絶なピークの一つだ。実演では感動のあまり言葉も出ずにひたすら聞き入ったが、家で聴くこのアルバムでまた泣けた!

また一方、多くの聴衆が度肝を抜いたアコギによる超絶技巧も本アルバムにちゃんと入っている。 
驚異的な高速ピッキングにピタっとリンクするしなやかそうな左手の指。
延々と流れるアコギだけのソロ。
この人はアコギのプレイでも手を抜かない熱い演奏で別の顔を見せる。
なにやらテクニック的にはもうすでに彼に並ぶものはいないかも、と思わせる独自の世界がまぶしい。

1曲1曲に細かなコメントをつけようかと思ったのだが、やめた。
つまらないコメントは要らない。
ただひたすらこのライブ・アルバムの世界に身を投げ出してほしい。
音楽好きのあなたは必ず何かを得ることができると思う。

もうすぐボナマッサ・バンドの<ロイヤル・アルバートホール>でのライブ映像(DVD)がリリースされる。
早く見たくてたまらない!




これがその予告篇(trailer)だ。


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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
すごい! (yoko)
2009-10-02 03:10:25
ありがとー!!バンマス!もうね、はまってますよ!なに聞いても、見てもカッコイイ!! 
FacebookというSNSがあるんですが、そこに彼が登録してるんです。それでね、私は夏頃からここに登録してるのですが彼がいる事を発見し、早速彼にファン登録をしたんです。joeが言ってました。「インフルエンザにかかってしまった。日本で移されたのかもしれない」って・・・
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あらら~ (igakun@発行人)
2009-10-02 10:33:00
>yoko さま

盛り上がっちゃったようで、なんともこそばゆい気分です(笑)。

普通はまずギター・プレーヤーが真っ先に夢中になるっていうのがこの手のミュージシャンのパターンだと思うのですが・・・なんてったってテクがすごい&トーン(ギターの音)がいい・・・そんなのをすっ飛ばして西新宿の歌姫(歌のおかあさん?)が夢中になってしまう。

これはやっぱりすごいことです。

シェイズ、ボナやります!(他言無用)
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ひっひっひ~・・・ (yoko)
2009-10-02 15:36:42
マジすか?ふっふっふ~~・・・・・
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あっ! (TAMA)
2009-10-02 16:56:13
バラした!!

やば、プレッシャーかかる!
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