珍味の探し方

豚にトリュフ

世界三大珍味の一つ、トリュフ。
「黒いダイヤ」とも称されるほどの高級食材です。
（僕にはこの食材のありがたみは理解できませんが・・・）

トリュフはふつうオークの木の根本から120～150cmの円内の4～50cmの深さで（土中で）発生します。中東と地中海沿岸に見られるイモタケ類を含めいろいろな種類があります。
近年は本物に近い中国産のトリュフが比較的安価で売られています。（出た！中国産）


このトリュフを探し当てるのに主に使われているのが、ご存知のように犬か豚。
現代の農家はトリュフを食べてしまわない犬の方を好むようですが、犬はトリュフの香りについての訓練をしなければ使えません。

その点、メスの豚には全く何の訓練も要らないそうです。
というのも、このトリュフの匂い、実は発情期にオスの豚が出す匂い（フェロモン）と酷似しているんだそうで、その匂いを求めてメス豚は森を嗅ぎまわり、やっと見つけたと思ったところで彼氏の姿は見えず、代わりに好物のピーナッツを与えられて喜んでいるうちに人間が掘り出すんだそうですよ。

発情期だけにちょっとかわいそうな気もしますね。



フランスの美食家の言葉・・・

トリュフの大きな価値の一つは高価であることであって、もっと安ければこうまで高くは評価されないだろう。
『喜べ友よ』私は言った。『とびきりのレースがとても安く作られるようになるぞ』
『なんてこと！』彼女は答えた。『考えてもみて、もしも安くなったら、誰がそんなものを身につけるというの？』」（ジャン・アンテルム・ブリア＝サヴァラン、1825年）