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このブログのテーマを決める時って、だいたい家族や友人との何気ない会話の中で質問された事をヒントにして書くことが多いのに気付きました。
今日は久しぶりに英語の話をしましょう。(カテゴリー「一言英語」)
我が家には大学生が二人いますが、彼らのレポートだか宿題だか知らないのですが、よく「こんな時、英語で何て言うとカッコいいの?」なんて聞かれるわけです。
僕を含めてほとんどの日本人は生徒・学生だった頃に習った<読み書き英語>が心のどこかに残っています。
それが外国人と話す場面に出くわして会話をしようとすると、当時の日本の英語教育の貧困さがたちまち見えてしまうのです。これは悲しいことだと僕が思い知ったのはアメリカでの生活を経験したからです。
あちらの人(ネイティブさん)が聞いたら、そのあまりの古風な言い回し、とんちんかんな言葉の使い方、日本語英語などの誤用、意味が全く違うのに自信を持って話してしまう堂々たる間違い・・・などがあまりにも多いということに驚くものです。
僕はNYシリーズの中で話したことがありますが、現地の友人がたくさん出来て、彼らにはこう頼んだものです。 「僕がしゃべっていて、変だな?と意味不明なことがあったら、その場で注意してほしい」と。
ニューヨーカー達の中には学校の先生、ミュージシャン、サラリーマン、警察官、会社経営者、ホモセクシャル、ユダヤ系、ポーランド系、イタリア系、韓国・中国系とさまざまでしたが、とにかくひどい英語を堂々としゃべっていたのは他ならぬ僕だったわけで、彼らは驚異的忍耐力と厚い友情をもって僕の英語をちょっとづつ直していってくれたのでした。
そのような頃からかなりの年月が経ってしまった現在の僕は、普段の生活で英語を使わなくなってしまったことですっかり生きた英語が分からなくなってしまったようです。
知ってのように言葉は生き物です。なので生きている以上(それは日本語も同じですが)時代と共に変化してゆくものですね。
だから今の英語も僕らが日本の教育制度の下で学んだものとはかなり変わってきていると思った方が無難です。
日本人の話す英語はあまりにも大げさで時代的なしゃべりだとよく聞きます。
つまりはあちらのネイティブにとってはオシャレでない。それどころか意味が全く違うものととらえられる恐れさえあるわけです。
ただし会話では顔と顔を見合って、お互いに相手を理解しようという良心のもとで成立しますから、多少の誤用や誤解は修正されて理解してもらえるでしょう。
でも、まったくの他人に対しての間違った英語は時として深刻な問題が発生する可能性はないとは言えないので注意が必要なんです。
では少しばかり例をあげてみましょう。
●友達同士の別れ際のあいさつ・・・・
それじゃあ、またね~。 Good bye. は、やめた方がいいです。
「あばよ!」と捨てぜりふのように聞こえるからです。 言うなら、See you!
●自分の名前を自己紹介する時・・・・
私は山田明美と申します。 My name is Akemi Yamada. と言うと、
「余の名はア・ケ・ミ・ヤ・マ・ダなり」と苗字と名前が区別できない恐れが大です。
こんな時は、I'm Akemi, Akemi Yamada. と言う風に、最初にファーストネーム、一呼吸入れてから改めてファーストネームとファミリーネームを言うのがベターです。
●どういたしまして。
You're welcome. と習った人は多い。
が、これはやや冷たい言い方。できれば Sure,no problem. と柔らかなニュアンスがいいです。
●失礼!(相手に当たってしまった時など)
I'm sorry. 「私が悪うございました」
これは自分の非を認めた時のみ。 普通は軽く Excuse me. で十分。
●今、何時ですか?
What time is it now? 「ところで今は何時なんだ?」 これは何度か時刻を聞いた後で、再び尋ねる時の言い方であって、初めて聞く場合にはふさわしくないです。
Do you have the time? と言います。
(the を抜かすと「ねぇ、ちょっと遊ばない?」の意味になってしまう)
●どなたですか?(部屋をノックされた時など)
Who are you? これはかなり無礼。警官の尋問ではない。Who is it? と言ってください。
●チェックインをしたいのですが。
よく言っちゃうのが Check-in, please.
これだと「お客様、チェックインを承ります」とホテルの従業員になってしまう。
I'd like to check-in. ですよ。
これと似た例があります。
お勘定をお願い・・・などと言う時です。実際に僕はずっとこう言っていました。
Check, please.
これだと「お客様、お支払いをお願いします」と聞こえるらしい。
こう言う時は、
Can I have the check? が定番。
●この席は空いていますか? 僕などコンサート会場で空いている席を見つけよく言ったものです。
Is this seat empty?
これだと「この席、今は誰もすわっていないですよね?」になります。
Is this seat taken? 「この席には人が来ますか?」と言うべきです。
●窓を開けてもいいですか?
Can I open the window? 日本人がよくやるミス。窓を開ける能力があるかどうかを尋ねているようにとられますよ。
相手に許可を求めるには Do you mind if~ (~してもいいですか?)。覚えてしまいましょう。
Do you mind if I open a window? が正解。
ただし答える時に注意。No,I don't.が了解の意味。Yes,I do.が不承知の意味。
相手からNoと言われて、ダメなんだぁ、と思っちゃダメです!
これに関することは前回書いたので復習して下さい。 →ココ
●それはいい!
That's good! これだと「いいんじゃないですか、それでも」・・・ちょっと皮肉っぽい。
Sounds good! これがいいです。「それでいいですよ」と伝わります。
●タクシーを呼んでください。
よく紹介される日本人の間違い例なんだけど、ついこう言ってしまわないですか?
Could you call me taxi? ・・・やっちゃうんですよね、これ。
これだと「私のことをタクシーと呼んでね」ですよ。
Could you call me a taxi? 冠詞の「a」が大事なのです。
この「a」だいぶ前にこんなことでも説明をしたことがありました。
「年またぎの<a>」
たった一つのaを付けるか付けないかで天と地ほどの意味の違いが出てくる例です。
****
こういう話はキリがなくて終わらないです。
英語を使うことからちょっと離れてしまった僕はそれでも暇さえあれば、この手の英語の本を読んだりアメリカの友達とメールしあったりして、カンを忘れないようにしています。
子供から聞かれた英会話に関する質問のおかげで、今回はちょっとだが思いつくままに例文を添えて書かせてもらいました。
今日は久しぶりに英語の話をしましょう。(カテゴリー「一言英語」)
我が家には大学生が二人いますが、彼らのレポートだか宿題だか知らないのですが、よく「こんな時、英語で何て言うとカッコいいの?」なんて聞かれるわけです。
僕を含めてほとんどの日本人は生徒・学生だった頃に習った<読み書き英語>が心のどこかに残っています。
それが外国人と話す場面に出くわして会話をしようとすると、当時の日本の英語教育の貧困さがたちまち見えてしまうのです。これは悲しいことだと僕が思い知ったのはアメリカでの生活を経験したからです。
あちらの人(ネイティブさん)が聞いたら、そのあまりの古風な言い回し、とんちんかんな言葉の使い方、日本語英語などの誤用、意味が全く違うのに自信を持って話してしまう堂々たる間違い・・・などがあまりにも多いということに驚くものです。
僕はNYシリーズの中で話したことがありますが、現地の友人がたくさん出来て、彼らにはこう頼んだものです。 「僕がしゃべっていて、変だな?と意味不明なことがあったら、その場で注意してほしい」と。
ニューヨーカー達の中には学校の先生、ミュージシャン、サラリーマン、警察官、会社経営者、ホモセクシャル、ユダヤ系、ポーランド系、イタリア系、韓国・中国系とさまざまでしたが、とにかくひどい英語を堂々としゃべっていたのは他ならぬ僕だったわけで、彼らは驚異的忍耐力と厚い友情をもって僕の英語をちょっとづつ直していってくれたのでした。
そのような頃からかなりの年月が経ってしまった現在の僕は、普段の生活で英語を使わなくなってしまったことですっかり生きた英語が分からなくなってしまったようです。
知ってのように言葉は生き物です。なので生きている以上(それは日本語も同じですが)時代と共に変化してゆくものですね。
だから今の英語も僕らが日本の教育制度の下で学んだものとはかなり変わってきていると思った方が無難です。
日本人の話す英語はあまりにも大げさで時代的なしゃべりだとよく聞きます。
つまりはあちらのネイティブにとってはオシャレでない。それどころか意味が全く違うものととらえられる恐れさえあるわけです。
ただし会話では顔と顔を見合って、お互いに相手を理解しようという良心のもとで成立しますから、多少の誤用や誤解は修正されて理解してもらえるでしょう。
でも、まったくの他人に対しての間違った英語は時として深刻な問題が発生する可能性はないとは言えないので注意が必要なんです。
では少しばかり例をあげてみましょう。
●友達同士の別れ際のあいさつ・・・・
それじゃあ、またね~。 Good bye. は、やめた方がいいです。
「あばよ!」と捨てぜりふのように聞こえるからです。 言うなら、See you!
●自分の名前を自己紹介する時・・・・
私は山田明美と申します。 My name is Akemi Yamada. と言うと、
「余の名はア・ケ・ミ・ヤ・マ・ダなり」と苗字と名前が区別できない恐れが大です。
こんな時は、I'm Akemi, Akemi Yamada. と言う風に、最初にファーストネーム、一呼吸入れてから改めてファーストネームとファミリーネームを言うのがベターです。
●どういたしまして。
You're welcome. と習った人は多い。
が、これはやや冷たい言い方。できれば Sure,no problem. と柔らかなニュアンスがいいです。
●失礼!(相手に当たってしまった時など)
I'm sorry. 「私が悪うございました」
これは自分の非を認めた時のみ。 普通は軽く Excuse me. で十分。
●今、何時ですか?
What time is it now? 「ところで今は何時なんだ?」 これは何度か時刻を聞いた後で、再び尋ねる時の言い方であって、初めて聞く場合にはふさわしくないです。
Do you have the time? と言います。
(the を抜かすと「ねぇ、ちょっと遊ばない?」の意味になってしまう)
●どなたですか?(部屋をノックされた時など)
Who are you? これはかなり無礼。警官の尋問ではない。Who is it? と言ってください。
●チェックインをしたいのですが。
よく言っちゃうのが Check-in, please.
これだと「お客様、チェックインを承ります」とホテルの従業員になってしまう。
I'd like to check-in. ですよ。
これと似た例があります。
お勘定をお願い・・・などと言う時です。実際に僕はずっとこう言っていました。
Check, please.
これだと「お客様、お支払いをお願いします」と聞こえるらしい。
こう言う時は、
Can I have the check? が定番。
●この席は空いていますか? 僕などコンサート会場で空いている席を見つけよく言ったものです。
Is this seat empty?
これだと「この席、今は誰もすわっていないですよね?」になります。
Is this seat taken? 「この席には人が来ますか?」と言うべきです。
●窓を開けてもいいですか?
Can I open the window? 日本人がよくやるミス。窓を開ける能力があるかどうかを尋ねているようにとられますよ。
相手に許可を求めるには Do you mind if~ (~してもいいですか?)。覚えてしまいましょう。
Do you mind if I open a window? が正解。
ただし答える時に注意。No,I don't.が了解の意味。Yes,I do.が不承知の意味。
相手からNoと言われて、ダメなんだぁ、と思っちゃダメです!
これに関することは前回書いたので復習して下さい。 →ココ
●それはいい!
That's good! これだと「いいんじゃないですか、それでも」・・・ちょっと皮肉っぽい。
Sounds good! これがいいです。「それでいいですよ」と伝わります。
●タクシーを呼んでください。
よく紹介される日本人の間違い例なんだけど、ついこう言ってしまわないですか?
Could you call me taxi? ・・・やっちゃうんですよね、これ。
これだと「私のことをタクシーと呼んでね」ですよ。
Could you call me a taxi? 冠詞の「a」が大事なのです。
この「a」だいぶ前にこんなことでも説明をしたことがありました。
「年またぎの<a>」
たった一つのaを付けるか付けないかで天と地ほどの意味の違いが出てくる例です。
****
こういう話はキリがなくて終わらないです。
英語を使うことからちょっと離れてしまった僕はそれでも暇さえあれば、この手の英語の本を読んだりアメリカの友達とメールしあったりして、カンを忘れないようにしています。
子供から聞かれた英会話に関する質問のおかげで、今回はちょっとだが思いつくままに例文を添えて書かせてもらいました。