三番目に、この三日間のあいだ、あなたは 今夜までと同じようなやり方で生きることはないだろう。
人間は 習慣だらけのロボットだ。
もし 自分の習慣の範囲にとどまるなら、瞑想への 新たな道は 非常に難しいだろう。
だから、いくつかのことを変えるよう、あなたに提言しよう。
ひとつの変化は、この三日間、話を できるだけ最小限にとどめることだ。
お喋りは 今世紀最大の不幸のもとだ!
あなたは 自分がどれだけ喋っているか、気づいてさえいない。
あなたは 朝から晩まで、眠るまで 喋り続ける。
誰かに 話しかけているか、話しかける人が誰もいないと 自分に話している。
この三日間は、絶え間なく喋る習慣をやめることに意識的でありなさい。
それは 単なる習慣だ。
これは 瞑想者にとって 極めて大切なことだ。
三日間、できるだけ話を しないでほしい。
敢えて話すとき、それは 純粋なものであるべきだ。
日常の ありふれたお喋りではいけない。
実のところ、毎日 いったい何を話しているのかね?
それには 価値があるのかね?
話さなかったら、何かよくないことでもあるのかね?
あなたは ただお喋りをしているにすぎないーーー たいした価値はない。
話さないとしたら、ほかの人の害になるかね?
あなたの 話を聞かないと、ほかの人は 何かを逃したとでも思うのだろうか?
この三日間、誰とも あまり話さないことを 心にとめておきなさい。
これは 途方もなく助けになる。
そして もし敢えて話すなら、瞑想に関することに限るといい。
だが、
まったく話さない としたら そのほうが遥かにいいーーーできるだけ 沈黙していなさい。
わたしは、あなたに 沈黙を強制したり、言いたいことは 書いたりというように厳しくするつもりはない。
話すのは 自由だ。
でも お喋りはいけない。
必要が あるときだけ、意識的に話しなさい。
このことは 二通りに あなたを助ける。
ひとつの恩恵は、話すことで失われるエネルギーを すべて保存できることだ。
すると、そのエネルギーを 瞑想に用いることができる。
第二の恩恵は、それが あなたを他人から 切り離し、そのときあなたは 単独のうちにあるということだ。
わたしたちは この山間の地にやって来た。
ここに集まった 二百名の人々全員が、ただ互いに話し、互いにお喋りするつもりだとしたら 無益なことだ。
だとしたら、あなたは これまでと同じように 依然として群衆の中にいて、沈黙を体験できないだろう。
沈黙を 体験するには、ただ山中に いるだけでは不充分だ。
自分を 他者から 切り離し、独りになる必要がある。
(つづく)