意凍ism ~イコオル・イズム~

個人的な日記のようなメモと、H20で大殺界を抜けた土星人(+)としての生き様を、気楽に書き連ねていこうと思います。

小島への引き継ぎ ~全日本2・16代々木大会 観戦記

2005年02月17日 01時01分20秒 | プロレス
行くかどうか最後まで迷ったあげく、30分遅れで会場前に到着。
チケットは増席した一万円のアリーナしかないという、予想外の状況。ダフ屋に声をかけるも「今日は余りがでないんだ」とつれない返事。悩む、悩む…。しかし、ここまできて引きさがれない。給料日だし、清水の舞台から飛び降りる気持ちで、購入。
という訳で、個人的に書きたいことだけを観戦記に。

■RODvsVDM
なんか久々に、しっかりした外人同士の6人タッグマッチを見たという印象。NOAHも新日本も強くて動ける外人っていないような気がしてます(味のあるレスラーはいますけど)。こういう、全日本の良い伝統はきちんと受け継がれているんですね。
VDM、いい雰囲気ですよ。RODが強くてかっこいいヒールなら、VDMは悪くて憎らしいヒール。TARUもレスラーとしては“?”ですが、ああいうポジションは有り。ブラザーとコンドッティの2人が加勢し勢力拡大も済ませ、ストーリーの広がりに期待です。

■健介vs諏訪間
諏訪間がどんなもんか、かなりの期待感を持ってたんですが、結果、健介が何もさせずに完封勝ちでした。スープレックスも狙うに狙うも、結局一つも出せずじまい。
ベイダー戦、小島戦と見せ場は作っていたようですが、今回は本当にいいとこが無かった。7番勝負のうち、こういうのもいい経験になるでしょう。
他方、健介の圧力というか、軸のどっしり感というか、動きの重みというか、その強さは際だっていました。うん、健介の充実っぷりを再認識。そして、外様であることを踏まえて、徹底的につぶしたスタイルも説得力満点。去年からの勢いを完全に自分の物にしてます。

■武藤vs棚橋
結果は武藤の完勝でしたが、棚橋の存在感もなかなかでした。
ドラゴン殺法にこだわったり、ファンへのアピール、相手への挑発など、プロレス・プロレスした動きに、とっても好感です。人気もありますね(特に女性)。
よく言われることですが、武藤はドラゴンスクリューと低空ドロップキックとシャイニングウィザードだけで試合を作ってしまいます。特に、低空ドロップキックとシャイニングウィザードは、その入り方、角度などで幾つもの技に見せてしまうのは圧巻。棚橋ももう一つランクをあがるためには学ぶべきことは、まだまだ多いということでしょう。一番上なんてないんだから、武藤だってまだ進化中って感じ。
試合後、ただただ悔しさを噛みしめる棚橋を、「よくまあここまで成長した」と抱き寄せる武藤の姿がちょっと感動的でした。直接的なつながりを卒業しても、精神でつながっている師弟関係っていいものです。

■川田vs小島
試合中、「このどちからと天山の誰かが、史上初の三冠王+IWGPの四冠になるのか。小島が勝ったら天コジのどちらかが。。。」と思ったら背筋が凍りました。「川田が勝って、四冠を統一して、さらにその先にGHCとの統一戦への夢の架け橋か。。。」と信じようとする自分がいました。
そんな願望も裏切られ、小島が新三冠王になった訳ですが、結果としては良かったのかもしれないと思いました。因縁のある、歴史のある、天コジで争われるならベルトも本望かな、と。単に強いもの同士がぶつかるだけなら、それだけだと、ちょっと統一戦には軽過ぎるのではないか、と。
それも、試合終盤、小島のラリアットを気合を入れて受け続ける川田の姿に感じたのです。「その舞台で天山とやるのは、俺じゃない、おまえなんだ。だから、ここにいるファンを納得させてくれ。今の小島なら三冠を背負ってIWGPと闘ってくれる。川田でなく、小島に任せるんだ、と」という叫びが、その表情から聞こえてきそうでした。
これに小島が応えたから、川田が小島にベルトを巻いてやったのでしょう。それは、川田から小島への“引き継ぎ”のように見えました。完璧じゃないけど及第点だと、頑張ってこいと。
さあ、これに小島は応えられるのか。今までの偉大なチャンピオンが皆そうであったように、チャンピオンになってからの闘い方こそ本当の試練です。その一発目が、天山との統一戦。最高の舞台です。これを見届けない手はない、とうことで日曜日、両国に足を運ぶことになりそうです。

しかし、天山のマイクアピールって、下手くっそっすね(知ってたけど)。小島も「感動したぁ!」って叫ぶだけだし。この辺でも、超一流でない感がありありです。2・20両国ではどんな台詞が聞けるか、期待と不安が半々かな。

・・・そしてその後、橋元さんと久々に飲み、反省会。と言っても、プロレスのではなく人生ですけどね。
(その後追加)
そういえば、チョコもらいました。結構、律儀な方なんですよ。