今日は墓参りでした～。・・・

　明日がお父んの命日。

今日先に墓参りしてきました。雨が少し降っていましたが問題なしです。

「来年、十三回忌やなぁ～。もう干支が一周するぞ！」

声をかけながら、仏花を入れ替えて線香を手向けました。

お父んは終戦前、中国の旧満州にいました。お姉さんに連れられて行ったそうです。幼いころに、高熱で片目を失っていました。私がこどもの頃には、全くその事に気づきませんでした。ある日、小学生の高学年の時に「義眼」を見つけてしまったのです。

「これで、見えるん？」

「見えん！」

片目しか見えていない事を知りました。

終戦前の中国では、いったいどんな生活をしていたのか、私には一切話してくれていません。ただ、銭湯には犬もつれて入っても構わなかったそうです。なので、愛犬を連れて銭湯へ行った際に中国の方に「うまそうやな」と言われてドキッとしたそうです。

また、本場の中華料理が絶品でうまかったそうです。エビの料理が好物になったそうです。他には、先に亡くなった両親の位牌を、大連百貨店で購入した話とか。

そんなことくらいしか聞いていません。戦争の恐ろしさも、苦しんだ戦後も、何一つ聞いていません。嫌な思いを伝えたくなかったのでしょう。

いつも笑顔で、叱られたこともほとんどない。一度だけ思いっきり叱られて、左手首に「やいと」を据えられた事くらいです。今もその跡が残っています。

真面目に働いて、日曜日も仕事の段取りをしていました。早朝３時に家を出て、夜に帰ってきて一緒に近くの銭湯へ行き、ラジオで野球中継を聞きながら２１時には寝ていました。

お父んの背中を見て育ちました。父親の身長は１４５㎝、筋肉隆々、血液型はＡＢ型。ちっこいけど、背中は広かった。

今日は、父親に思いを馳せて・・・

明日に、期待！