ら く が き ち ょ う

えほんや なずな店主いちみちゃん が
心にうかぶ よしなしごとを 描き散らす since 2005

【きょうの一冊】190904

2019年09月04日 | ほん

 小学校の夏休みも明けて、水曜日の児童館での読み聞かせ活動が再開です。

 今日は気温も少し低めで快適。

 お子たちも、元気元気。エネルギーに満ち満ちています。

 少し甘えたい感じ、指導員の方の言葉にちょっと背きたい感じ。

 で、フリーダムガールズたちは、やっぱりフリーダムで、水筒をもてあそんだり、わざとゲップをしてみたり、妙な音をたてたり。

 読み聞かせに興味がないわけではないけれども、この時間この場所に縛り付けられたくないのかもしれない。

 ちょっと落ち着かない子たちを相手に、とりいだしたるは DJ YOYO  

 ラップ調の言葉でつづられた、ナンセンス絵本です。

 ナンセンスだから、全然意味はない。

 意味はないけど、おもしろい。

  飯野和好さん描く、得体のしれない「変なおじさん」と「板小僧」が、寝ている子どもの枕元に現れ、「早く起きろYO~」と呼びかけるのです。

  ラップって、あまりなじみはないけれども、なにか自由に思っていることを韻を踏みながらリズムよく歌う感じですよね。

 yo~ yo~ って語尾にyo~をつけると、なんでもかんでもラップになる感じ。

(本当は、そんな簡単なもんじゃないだろうけれども)

 あたらしい文化が絵本にも反映される。

 文章を書く人、絵を描く人が、新しいものを取りいれるチャレンジをしている。

 子どもたちに、新しいものが伝わって、また次の新しいものを作る土台になるのかもしれないと感じました。

 絵本は、ついつい知育の道具として見られがちです。

 でもわたしは、基本、絵本は楽しみだと思っています。

 楽しいものだから、どんどん読みたくなる、そこに知識がついてくると思います。

 学校などで先生が読んでくださるのは「教育」です。

 でも、ご家庭で日常的に読んでもらう絵本は、お楽しみであって欲しい。

 わたしは、児童館での読み聞かせも「お楽しみ」だと思って選書しています。

 放課後の解放されたひととき、おばちゃんたちと絵本の楽しみを共有してもらいたいのです。

 ま、子どもたちは正直で、ある意味残酷。

 面白くなければ、興味が感じられなければ、フリーダムな態度で内心「バカか」ぐらいなこと思ってますからね。

 さて、来週は何を読もうかな。  

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