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水曜日は児童館で、おもに一年生に向けて絵本を読みます。
今を生きる小学生の様子が垣間見える、貴重な時間です。
今日は、小雨模様の肌寒さがあったんですが、半そで短パンの子が多くて「さすがやわ」と思いましたよ。
そして彼ら彼女らは、わたしに対して「こわいの読んで」と、つねにリクエストは決まっています。
「ブルブル、ゾクゾク、ふるえるようなの、持ってきて」
「一番こわいの持ってきて」
この方々は『鬼滅の刃』やら『呪術廻戦』とか『バイオハザード』とか、おぞましいものをそういうものを見馴れてらっしゃるから、読み聞かせのおばちゃんたちはかなり戸惑うのですよ。
でも、まぁ、なんとかリクエストに応えたいと、絵本屋のおばちゃんはいろいろ考えるわけです。
今日は『しらすどん』最勝寺朋子/岩崎書店 を用意しました。
「しらすって知ってる?」と尋ねると、ほとんどのお子が手を上げます。
知ってるし、食べたこともある。
そう、身近な食べ物。
「しらすってねぇ、イワシの赤ちゃんなんだよね~」といって、読み始めたんでした。
どんぶりに食べ残された数粒の飯粒と、一尾のしらす。
しらすの気持ちになってみよう……って呼びかけられ、読み進めるうちに神妙なしんとしたムードが漂います。
緊張感に耐え切れず「ぜんぜん、こわくない」って言いだす子も。
わかる、わかる。この絵の迫力。直球のメッセージ。こわくないはずないもんね。
キメツといい勝負だと、いちみちゃんは思います。
そして、また「こわいの持ってきてね」とリクエスト。
はい、さがしてきますよ~。
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