さて問題です!
下の画像の仕様で二人乗りに構造変更できるでしょうか?
(もちろんタンデムステップは装着してます。)
正解は・・・「出来ません」
では、これではどうでしょか?
正解は・・・「問題なく出来ます!!」
今日は構造変更車検で陸運局に行ってきました。
この仕様で二人乗りが認められると知っていたので、このままでいつも通り検査コースへ!
「二人乗りに構変でーす!」と若い検査官に伝えると、怪訝な顔で車両を見ています。そして・・・
「ん~、これシートじゃないんでダメですね。何かクッションをこの上に取り付けて来てください。」と言われてしまいました。
「え~そんなこと言われたの初めてだよ?ステップとタンデムベルトと座るところがあるからOKでしょ?」と言ってみるも
「いやこれはキャリアですからダメですよ!」と言われ
「いやいや、これで通らなかったことないんだけど・・・」堂々巡りになってきました。
ここで本当のルールを確認してみましょう。
保安基準 第20条
『自動車の乗車装置は、乗車人員が動揺、衝撃等により転落又は転倒することなく安全な乗車を確保できる構造でなければならない。
この場合において、次に掲げる基準はこの基準に適合するものとする。』という基本ルールがあり
二輪車の基準としては『二輪自動車の後部座席であって、握り手及び足かけを有するもの。』と、あります。
タンデムベルト、タンデムステップはないとダメだよというのが分かります。
座席についてはクッションが必要とか、この素材はダメとか、詳しいルールの記載は一切ありません。
ですので後部座席であり、座れるということが証明できて、確認してもらえれば問題がないのです。
検査官は「キャリアなのでダメです。」としか言わないので
上のルールを持ち出してみました。
「ちょっと硬いけど、ここに座るんですよ。この車両はこれが後部座席です。試しに僕が座ってみますね。ほら、普通に座れるでしょ?」
と実際に座って見せたところ、判断ができなくなったようで
「ちょっと待ってて下さいね。」と、上司を呼びに行ってしまいました。
(ん~メンドクサイことになってきたな、なんて言われるのかな?)なんて思っていると、上司が登場!!
一回り車両を見た後「ちょっと座らせて下さい。」と言ってきたので
「どうぞ!」と座ってもらうと・・・
ベルト、ステップを確認して、座席からズリ落ちないか確認をしたところで「うん!座れるね!OKだよ!!」とOKが出ました。
(ふ~ようやく認めてもらえたか)って感じでした。
上司と自分は保安基準を知っていて、若い検査官は知らなかったってだけなんですが
上司に「呼んじゃってスイマセン」なんて謝ってたんで、なんだか可哀そうになっちゃいました。
まあ、普通に考えたら、この状態で座ろうと思いませんよね、普通に痔になります。
検査官としては、これが座席って言われても認めたくないんでしょうね。
大丈夫ですよ。このままで二人乗りなんてしませんから。
通るって分かってたから持って行かなかったけど、ホントはこの上にこんなのが着くんですよ。
便利そうでしょ。(若い検査官ごめんね。)
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