インジェクションチューニングの為だけにあるように思われがちなダイノルームとパワービジョンなどのデバイスですが
普通は気付きにくいような部分のトラブルシューティングにも使えます。
今回はそんな事例をご紹介いたします。
2009年式で距離が4万キロを超えたワンオーナー車のFLHRCが今回抱えていた症状は
「アイドリング時」も「パーシャルでの走行中」もエンジン回転数が安定しないというものです。
そこで梅島がまず考えたのが「インテークからの2次エアーの吸い込み」や「一時的な燃圧不足」など
何らかの理由で混合比不良を起こしているのではというものでした。
これに対して原因を特定する為にアプローチをしていくわけですが
一国的に必ず行うのが症状を出すための試運転です。
今回もお客様が症状を確認した時の状況を詳しく聞き、再現していきました・・・
が、何度試運転しても同じ症状が確認できません。
二次エアーの吸い込みなど機械的に点検診断できる部分は異常無し。
こうなると次に行うべきは各所センサーの診断になります。
インジェクション車は様々なセンサーを元に動いているのでそのどこかのセンサーにトラブルを抱えているのでは?
ということが考えられるということになります。
ここでダイノルームとパワービジョンの出番となります。
パワービジョンはチューニングしていない車輌でも接続することが可能で
現在の所、他のどのデバイスよりも細かい部分までモニタリングすることができます。
ダイノルーム内でも結構な時間が掛かりましたが色んな部分を細かく見て行き微妙な変化も見逃さないように診断して
ようやく出た症状がコチラ↓↓↓
パワービジョンの画面、左下のTwistPos(%)の部分に注目です。
初めの数秒はスロットルオフですので0%のハズですが数字が飛びます。
その後スロットル開度を5%程で固定しましたがやはり数字が飛びます。
このことから原因がスロットル系統に絞り込むことができました。
ここからさらにスロットル系統のどこが悪さしているのかを確実に突き止めて↓↓↓
修理完了となりました。
今回の案件によってダイノルームとパワービジョンでのトラブルシュートが有効なものとハッキリとわかりまして
導入している我々としましても有効的に活用する幅が広がる良い事例となりました。
もちろん出来る事、出来ない事ございますが
ダイノマシンとパワービジョンとセンチュリオンと今までのノウハウで色んなトラブルに対処できます。
お悩みの事がございましたら是非一度ご相談下さい。
ちなみに修理内容は部品交換なのか、配線廻りの修理なのか、それ以外なのかはケースによって違います。
今回の事例が全ての車輌に当てはまるわけではありませんので省略させていただきます。