今回はスポーツスターの883エンジンをチューニングしました。
梅島曰く「マフラーとエアクリ換えたら883こそ絶対チューニングすべきバイクだ」とのこと。
実際にやってみると、最高に楽しめる街乗りバイクになりました!!
今回チューニングした車輌
2014年式 XL883N
排気量:883cc
入庫時走行距離:11127km
吸排気カスタム状況
マフラー:VANCE&HINES 2in1 UPSWEEP(一国オリジナルサイレントバッフルによる消音加工済み)
エアクリーナー:ジョーカーマシン4インチエアクリーナー+一国オリジナルエアクリーナーカバー
ご依頼事項
・街乗りが多く3速2500~3000RPMをよく使うのでそこをトルクアップ
・使用デバイスはダイノフラッシュで回転数は900RPM
・基本的にはおまかせで。
「赤→ノーマル」
「青→マフラー・エアクリーナー交換後」
「緑→チューニング後」
最大パワーはノーマル比10.15PS
最大トルクはノーマル比1.29kg・m
この車輌はグラフを見て頂いても分かる通り2000~2200RPMにモタツキがあります。
これは手作業で一つ一つ地道に調整をしていっても
2in1マフラーの特性上チューニングで消しきれない部分とのことです。
充填効率がどうの
とか
排気干渉がどうの
とか
ということなのですが分かりやすく言うとここの部分は
いっぱい吸って、吸った分だけ吐けてない・・・
吐けてないから、次はいっぱい吸えない・・・
ということをマフラーの特性上ちょっとだけ繰り返しちゃってるんだそうです。
ただそこを我慢して回転数が上がってくるとトルクがドッカーンとやっきます。
2200RPMから3000RPMに到達するまでのわずかな時間に1キロのトルクアップ!
ここの部分の加速感はホントに楽しい!!
883を街乗りで使ってる方の常用域ですから、ここが楽しいのは嬉しいことですね。
でそこから先はしばらくMAXトルクを味わえますので
今まで通り普通に走っててかなり楽しいバイクになったハズです。
グラフを見て2in1マフラーを選ぶ方はどうしても起こる排気干渉を逆に利用して
楽しいバイクに仕上げるためにインジェクションチューニングが必須だと思いました。
もう一つ気になる点としてこの車輌の場合
グラフの上では3500RPM辺りから落ち込んでしまっていますが
これは消音の為にバッフル加工をした為に起こっているとのことですが
ここから先は馬力がドンドン上がってくるところなので全く気になりませんでした。
今回はグラフや数値だけではなく乗って初めてわかるチューニングの必要性を感じられました。
現在、予約がバンバン入ってきて少しお待たせするようになってしまっております。
ご検討されていらっしゃる方はお早めにご連絡下さい。