今日はお客様からご依頼いただいた車検の検査を受けるために陸運局へ行ってきました。
そこにユーザー車検で来ていたハーレーから結構な異音がしてまして
ムムムこれは・・・って感じの異音だったのですが
「あなたのバイク、異音がしてますね。」なんて言われたら
「なんだコイツ!」って思われるかな?
「知ってます。いいんです。」とか言われたら嫌だな。
とか思ったので、特に何もせず自分の業務を遂行して帰りました。
ユーザー車検で陸運局に行くと、検査を時間内に円滑に進めるため不慣れなユーザーには検査官がついてくれて
検査機器の操作方法等を丁寧に教えてくれますのでとりあえず予約して行けばなんとかなると思います。
もうこれは流れ作業的な検査官のお仕事なので、それ以上のこともそれ以下のこともしてくれません。
もちろん異音がしてたって指摘されることはほとんどありません。
例えば車検が通らないようなマフラーを着けていて車検の時だけノーマルマフラーに戻したとします。
ノーマルマフラーにすればエンジンから聞こえる音も増えます。
2年ぶりにノーマルマフラーでのエンジン音を聞いた場合
その音が正常なものなのか異音といわれるものなのかを正確に判断できるでしょうか?
当店に限らず車検整備をやっている二輪の販売店は多くの車輌に携わらせていただいております。
同じ車種でもこの年式はメカノイズ増えてるよねとか
この音はあそこが減ってる音だなとか
色々な引き出しをそれぞれ持っています。
整備点検費用とは実際に作業した分を頂くだけではなく
経験によりこれからその車輌に起こるかもしれないことに対して
先回りして指摘させていただく分も含まれていると思います。
ユーザー車検(ユーザーしゃけん)とは、自動車の使用者が自ら運輸支局等に車両を持ち込んで継続検査(≒車検)を受けること。
ってウィキペディアに書いてありまして、さらに↓
ユーザー車検のメリット・デメリット
メリット
車両構造に関する知識の修得機会になるとともに、日頃の安全点検の意識向上につながる。
ユーザーの定期的な維持管理次第で、車検時に必要な整備点検費用を減らすことができる。
デメリット
検査時点での安全・環境基準をクリアしてさえいれば合格となるため、メンテナンスが不十分となるおそれがある。
てなことも書いてあります。
ここのメリットってユーザーがある程度自分で維持管理できるのが大前提の話ですよね。
当店をご利用いただいているお客様の中にもしっかりと維持管理が出来ていて
自分の車輌の異変に物凄く敏感な方もいらっしゃいます。
そういった方は「これってどうなの?」って質問をしてくれるのでコチラとしては説明しやすいです。
そうでなくても車検に持って来てくれているお客様にはコチラが気になった部分に関して
今すぐやらなくてはいけない所か、様子を見てもう少し乗ったところで一度見させもらう所かの説明をします。
整備点検ってこういうこともなんです。
ここまで書かせていただいてどう思いましたか?
ユーザー車検の全てが悪いわけではないのですが今日のあのハーレーの異音は気になったんで・・・
「良かった車検受かったからマフラー戻そう。」って感じだとして
そのまま乗ってたらどんどん悪くなってきてそのうち症状が出るんでしょうね。
あの車輛のオーナー車検は自分で通すけど、これから整備だけお店にお願いするってタイプなら良いのですが。
まあ余計なお世話かもしれませんね。
長文失礼しました。