現在の日本は航空機の発達により海洋国家であることを忘れているのではないでしょうか。
例えばフェリーで本州から北海道に渡るとすると、函館ー大間間で約90分、函館ー青森間で3時間40分です。ところがは遥かに遠い東京(東京国際空港)ー札幌(新千歳空港)は僅か1時間40分前後と極めて短時間で行くことができます。このことが海洋国家であることを忘れさせる一因になっています。
また、日本は少資源国家で石油や金属資源は輸入せざるを得ません。その輸送手段は?というと、ほぼ100%が船による輸送になっています。完成した製品を輸出するのも同様です。
資源を持っている国と陸続きであれば列車やパイプラインで輸送する方法もあるのですが、日本は四方を海で囲まれています。
航空機で運べいいじゃないか?と考える方もいらっしゃると思いますが、一度の輸送量が桁違いです。同じ量を一度に運ぼうとすると何十機、何百機と必要になり、コストも膨大になります。
すなわちシーレーンは日本の生命線であるのです。このシーレーンを守らないと日本はあっという間に滅びてしまいます。
ソマリアの海賊は紅海の入り口で発生しており、紅海を通らないとスエズ運河にたどり着くことができません。ソマリアの海賊から航行する船舶を守るために海上自衛隊の部隊が派遣されています。
日本の生命線であるシーレーンを守るため、今この時も自衛官はソマリア沖で海賊に目を光らせています。
ソマリア沖だけではなく、日本を取り巻く四方の海、全てをです。東シナ海から南シナ海に至るシーレーンも…
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます